キア・ピカント
ピカント (PICANTO)は、韓国のKIAが製造・販売している小型乗用車である。本国韓国ではモーニング(Morning )の車名で販売されている。
欧州市場ではAセグメント、韓国市場では2008年から軽車(日本の軽自動車に相当)のカテゴリに属する。
初代 (2001-2011年)
[編集]ピカント SA型 | |
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前期型 | |
中期型 | |
後期型 | |
概要 | |
別名 |
キア・モーニング キア・ニュー・モーニング キア・ピカント・モーニング キア・ユーロスター (台湾) ナザ・スリア (マレーシア) ナザ・ピカント (マレーシア) |
製造国 |
韓国 マレーシア ベトナム |
販売期間 | 2001-2011年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
ガソリン: 1.0/1.1/1.2L I4 ディーゼル: 1.1L I3 |
変速機 | 5MT/4AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,370mm |
全長 | 3,535mm |
全幅 | 1,595mm |
全高 | 1,480mm |
車両重量 | 836–945 kg |
同社の小型乗用車「ヴィスト」(Visto )の後継モデルとして登場。台湾では「ユーロスター」(Euro Star )の車名で販売されている。
2008年1月にはビッグマイナーチェンジが行われた。これは韓国内での軽車(日本の軽自動車に相当)基準が800ccから1,000ccに緩和されるのに合わせたものであり、以後軽自動車として扱われるようになった[1]。これによってそれまで韓国内の軽自動車市場を独占していたGM大宇・マティスが、韓国車として史上初の純粋な意味での値下げを断行したという[2]。
マレーシア仕様車は2006年11月、ナザによる現地生産および同社ブランドでの販売に切り替えられた。その際に車名がピカントから「スリア」(Suria )に変更されたが、2009年10月に投入されたフェイスリフト版では再びピカントに車名が戻された。
2代目 (2011年-)
[編集]ピカント TA型 | |
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概要 | |
製造国 |
韓国 マレーシア ベトナム 台湾 アルジェリア パキスタン |
販売期間 | 2011年- |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
1.0L I3 1.25L I4 |
変速機 | 5MT/4AT/CVT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,385mm |
全長 | 3,595mm |
全幅 | 1,595mm |
全高 | 1,490mm |
車両重量 | 840–900kg |
2011年発表。約7年ぶりに全面改良されたピカントには3年4か月の開発期間と1800億ウォンの開発費が投じられた。ボディタイプは5ドアハッチバックに加えて、欧州向けには新たに3ドアハッチバックも設定された。外寸は先代から全長とホイールベースがそれぞれ60mm、15mm大きくなった。プラットフォームはレイやヒュンダイ・i10と共通である。エンジンは市場によって異なるが、2種類の「ヒュンダイ・カッパエンジン」(直列3気筒 1.0Lと直列4気筒 1.25L)がラインナップされ、ガソリン仕様のみならずLPG仕様やバイフューエル仕様も用意される。
- 2011年1月24日:韓国にて新型「モーニング」発表。エンジンは1.0Lのみ。6エアバッグ全車標準装備はクラス初となる。また、韓国車最多の10種の外装色が用意される。
- 2011年3月2日:ジュネーヴモーターショーで欧州デビュー[3]。
- 2011年3月23日:バンコク国際モーターショーでタイ仕様の「ピカントK1」が発表される[4]。
3代目 (2017年-)
[編集]ピカント JA型 | |
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概要 | |
製造国 |
韓国 アルジェリア ロシア |
販売期間 | 2017年 - |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン |
1.0L I3 1.25L I4 |
最高出力 |
1.0 T-GDi: 74 kW (101 PS) / 4,500 rpm[5] |
最大トルク |
1.0 T-GDi: 172 N・m / 1,500 - 4,000 rpm[5] |
変速機 | 5MT/4AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,400 mm |
全長 | 3,595 mm |
全幅 | 1,595 mm |
全高 | 1,485 mm |
車両重量 | 988 kg[5] |
2014年10月に3代目ピカントを2015年中に登場させると発表された。実際には2017年のジュネーヴ・モーターショーにて発表された。
本国である韓国市場では、2017年1月4日に事前契約を開始し、2017年1月17日に公式販売を開始した。
エンジンは初期は76馬力の3気筒1.0ガソリン自然吸気エンジンのみが搭載されたが、その後100馬力の1.0ガソリンターボエンジン、1.0LPGエンジンがラインナップに追加された。 変速機は基本型には手動変速機、中上位トリムでは4段自動変速機を採用している。韓国内ライバル車のシボレースパークより安い価格と豊富な仕様を武器に、韓国の内需でスパークを圧倒する販売量を記録している。しかし、韓国の衝突安全性評価で3等級を取得し、「骨付き軽自動車」という起亜自動車側の説明は無意味なものとなった。 そのため、しばらくシボレースパークに個人販売部門限定で韓国軽自動車販売1位を奪われたが、しばらくして再び1位を取り戻した。
韓国以外の市場では、外装をクロスオーバー風にした「ピーカントXライン」がラインナップされ、1.25Lエンジンを搭載して販売される国もある。
2020年5月12日、韓国市場にフェイスリフトモデルが発売された。 「モーニングアーバン」と銘打っており、運転席にベンチレーションを有料オプションで含め、中央ディスプレイの大きさを8インチに拡大するなど、ドライバーの便宜改善に重点を置いた。 76馬力の1.0リットルのガソリンエンジンと4段自動変速機の組み合わせだけを提供しており、ターボやLPG、マニュアルトランスミッションのモデルは販売不振を尻目に提供されていない。 今後、欧州でEVモデルが発売されるという噂がある。
2023年7月、2度目のフェイスリフトが行われ、小型のヘッドライトに象徴されるように最新のキアのモデルと共通するフェイスが与えられた。
脚注・資料
[編集]- ^ http://www.chosunonline.com/article/20080102000019
- ^ http://www.chosunonline.com/article/20080130000015
- ^ “Geneva 2011: All-New Kia Picanto Grows Up, Gains 3-Door Variant”. Carscoop (2011年3月2日). 2012年9月17日閲覧。
- ^ “【バンコクモーターショー11】キア、低価格車市場に本格参入”. Response. (2011年3月28日). 2012年9月17日閲覧。
- ^ a b c 森本太郎 編『世界の自動車オールアルバム 2020年』三栄書房、8 Aug 2020、173頁。ISBN 978-4-7796-4170-1。
外部リンク
[編集]- Kia Picanto Kia Motors UK
- Kia Picanto Kia Motors Philippines
- Kia Picanto Kia Motors Indonesia