キス&ネバークライ
キス&ネバークライ | |
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ジャンル | スポーツ漫画(フィギュアスケート) |
漫画 | |
作者 | 小川彌生 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | Kiss |
発表号 | 2008年7号 - 2011年1号 |
巻数 | 全11巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・フィギュアスケート |
ポータル | 漫画・スポーツ |
『キス&ネバークライ』 (Kiss & Never Cry) は小川彌生による日本の漫画作品。『Kiss』(講談社)にて2008年7号から2011年1号まで連載されていた。スピンオフ番外編である「キス&ネバークライPLUS」が増刊号の『Kiss PLUS』2011年5月号から2012年1月号まで連載された。単行本は全11巻(「PLUS」は11巻として刊行)。
元新聞記者である作者の綿密な取材と詳細な描写が、ファンや読者のみならず往年のフィギュアスケートファンから非常に高い評価を受けている。主人公らのアイスダンサーとしての成長の他に、みちるの過去の出来事も主題となっており、ミステリー要素も詰まった作品である。タイトルは、選手が採点を待つ席「キス&クライ」に由来する[要出典]。
あらすじ
[編集]アメリカで幼い頃からフィギュアスケートを教わっている黒城みちる。シングルスケーターとして育てられてきたみちるだが、アイスダンスの選手だった両親の影響もあり、ずっとアイスダンスをやりたいと願っていた。
ハーフの少年・礼音と知り合ったみちるは、コーチの四方田から少しずつアイスダンスを教わるようになり、礼音とペアを組むまでになるが、ある日突然みちるが行方不明になる。しばらくして発見されたみちるは、その間の記憶を失っており、「I was lost...」としか言わず、すっかりふさぎ込むようになってしまった。そして同じころ、四方田コーチの遺体が発見される。事件は未解決のまま、みちるは日本へ帰ることになった。
7年後、礼音は日本のコリオグラファーにスカウトされ、日本へ来ることになり、みちるに再会する。しかし明るく元気だったみちるは、無口で陰のある少女に成長していた。
登場人物
[編集]主要人物
[編集]- 黒城 みちる(くろき みちる)
- フィギュアスケートの選手。シングルスケーターとして世界ジュニア選手権で優勝経験がある。骨挫傷を患い、引退を考えていたが、シニアデビューを機に、アイスダンスに転向、四方田晶とペアを組む。かつて伝説とまで言われた両親のようなアイスダンサーになりたいと願っている。
- 礼音のことが好きだが、自分は汚れていると思っており、純粋な礼音に正直に気持ちを伝えられず、晶と関係を持ってしまう。
- 第7章Step2.で両親の離婚により母親の旧姓である王禅寺(おうぜんじ)姓となる。
- 春名 礼音(はるな れおん)
- 最初はアイスホッケーをやっていたが、みちると出会い一目惚れし、フィギュアスケートに転向する。その後、フィギュアのために始めたバレエの方にハマり、ベルギーにバレエ留学する。モダンダンサーとして合田武志(後述)にスカウトを受ける。
- 父親が日本人で、母親がフランス人。父親は舞台音楽関係の職業。
- 四方田 晶(よもた ひかる)
- 駆の弟。ジュニア時代はシングルスケーターとして活躍。兄の死後(兄の死が原因ではないが)アイスダンスに転向する。パートナーに呼吸を合わせることが下手で、4度も振られている。3年以内の引退を前提に、みちるとペアを組む。兄の死に疑問を抱き、独自に調べている。
みちるの友人
[編集]- 鮎原 レナ(あゆはら レナ)
- みちると一緒にフィギュアスケートを習う少女。ハーフで、父親が日本人。
- トリプルアクセルを跳べる選手に成長。20歳になった時、アメリカ国籍を選択する。体重の増加が悩み。
- 矢吹 友哉(やぶき ゆうや)
- みちると一緒にフィギュアスケートを習っていた。両親の都合で日本へ帰ることになる。その後、父親の会社が倒産し、フィギュアスケートをやめる。
- 春名 真音(はるな まのん)
- 礼音の妹。礼音より先にフィギュアスケートを習っていたが、学校で友達ができるにつれてスケートから遠ざかっていった。現在はモデルに転向。
スケート関係
[編集]- 黒城 美雪(くろき みゆき)
- みちるの母親。前夫と組んだ「王禅寺・高石組」はオリンピックでの入賞経験もあり、アイスダンスの伝説のカップルとして有名。前夫のような生涯のベストパートナーと出会えても、失う可能性があることを考えると、みちるにアイスダンスをさせることを認められずにいた。現在はみちるのサブコーチとして活動。
- 第7章Step2.長い間協議をしていた離婚が成立し旧姓である王禅寺姓となる。
- 四方田 駆(よもた かける)
- 美雪の後輩アイスダンサー。みちるのコーチで、みちるが両親の次に憧れる。みちるがアメリカで失踪した時に謎の死を遂げる。
- マリー・ダンドワ
- 美雪の先輩スケーター。カナダ人。日本人と結婚して以来、日本在住。アイスダンスに転向したみちるのコーチになる。「青天の霹靂」を「青天のテキレイキ」と言うなど、時々変な日本語を使う。バレエとオペラ鑑賞が趣味で、合田武志のファンでもある。
その他
[編集]- 黒城(くろき)
- 美雪の2番目の夫。みちるの義父。クロキ・スポーツという会社を経営。みちるたちが練習するリンクもクロキ・スポーツの傘下。少女ポルノを趣味としていた。
- セルゲイ・ゲオルギエフ
- 謎のロシア人。かつてはアイスダンスの選手で、オリンピックで銅メダルを獲得したこともある。生前の駆と言い争っていた。晶とも知り合い。後に黒城を襲撃し、警察により射殺される。
- 合田 武志(ごうだ たけし)
- 礼音をダンスカンパニーにスカウトしたコレオグラファー。『きみはペット』の主人公の一人。
- 佐田 真澄(さだ ますみ)
- 晶の元パートナーで元恋人。アイスダンスの選手。現在のパートナーと全日本選手権を制する。
- 中村 健二(なかむら けんじ)
- 真澄の現在のパートナー。
- 佐田 穂波(さだ ほなみ)&小橋 健太(こはし けんた)
- 真澄の妹と、そのパートナー。アイスダンスの選手。
- ミレーヌ&ファビアン
- カナダ人のアイスダンスカップル。逆リフトを得意とする。
書誌情報
[編集]- 小川彌生 『キス&ネバークライ』 講談社〈KC Kiss〉 全11巻
- 2006年[1]、ISBN 978-4-06-340605-4 8月11日発売
- 2007年[1]、ISBN 978-4-06-340639-9 3月13日発売
- 2007年11月13日発売[1]、ISBN 978-4-06-340676-4
- 2008年[1]、ISBN 978-4-06-340701-3 5月13日発売
- 2008年12月12日発売[1]、ISBN 978-4-06-340729-7
- 2009年[1]、ISBN 978-4-06-340760-0 7月13日発売
- 2010年[1]、ISBN 978-4-06-340787-7 2月12日発売
- 2010年[1]、ISBN 978-4-06-340803-4 6月11日発売
- 2010年10月13日発売[1]、ISBN 978-4-06-340820-1
- 2011年[1]、ISBN 978-4-06-340835-5 2月10日発売
- 2012年[1]、ISBN 978-4-06-340869-0 2月13日発売