ギブソン・ナイトホーク
ギブソン・ナイトホーク Gibson Nighthawk | |
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フロイド・ローズ付き3ピックアップ・カスタム | |
メーカー/ブランド | ギブソン |
製造時期 | 1993年-1999年 |
構造 | |
ボディタイプ | ソリッド |
スケール長 | 25 1/2 |
フレット数 | 22 |
ネックジョイント | セットネック |
材質 | |
ボディ | マホガニー、メイプルトップ |
ネック | マホガニー |
フィンガーボード | エボニー、ローズウッド |
ハードウェア | |
ブリッジ |
スルー・ボディ フロイド・ローズ |
コントロールノブ | ボリュームx1、トーンx1 |
電気系統 | |
ピックアップ |
ハムバッカーx2 ハムバッカー/シングルコイル/ハムバッカー |
ピックアップ(F) | Mシリーズ・ミニ・ハムバッカー |
ピックアップ(M) | NSXシングルコイル |
ピックアップ(R) | Mシリーズ・スラント・ハムバッカー |
コントロール | 5ウェイ・ピックアップセレクタ |
テンプレート | カテゴリ |
ギブソン・ナイトホーク (Gibson Nighthawk) はギブソンが製造し、短命に終わったエレクトリックギターのシリーズ。フェンダーのギターを思わせる特徴を多く備え、従来のギブソンのギターとは過激なまでに異なっている。表面的にはギブソンのトレードマークであるレスポールと似ている。メイプルトップのマホガニーボディである。
モデル
[編集]ナイトホークは3つのレギュラーモデルと2つのスペシャルエディションから成る。
レギュラーモデル
[編集]- ナイトホーク・カスタム - 装飾付きのフレーム・メイプル・トップ。ヘッド、ボディ、ネックにはバインディングが施され、王冠型インレイ付き。色はアンティーク・ナチュラル、ファイアーバースト、クリア・アンバー[1]。
- ナイトホーク・スタンダード - バインディングはボディとネックのみで、分割された平行四辺形のインレイ。色はファイアーバースト、クリア・アンバーとヴィンテージ・サンバースト[2]。
- ナイトホーク・スペシャル - 実質的な低コストモデルであったこと以外は、カスタムやスタンダードと同等。スタンダードより約200ドル安かった。バインディングはボディのみ、色はエボニー、ヘリテージ・チェリーとヴィンテージ・サンバースト。ドット・インレイと、ヘッドにはヒイラギの紋章の装飾[3]。
スペシャルエディション
[編集]- ランドマーク・シリーズ - ナイトホークの装飾的モデル。他モデルのMシリーズ・ミニ・ハムバッカーとMシリーズ・スラント・ハムバッカーの組み合わせではなく、2基ともMシリーズ・ミニ・ハムバッカーである。
- ホーク - 低コストな、ナイトホークの代替品。ナイトホークに使われたMシリーズではなく通常のアルニコ・ハムバッカーを2基搭載しており、スペシャルよりも質素である[4]。
ピックアップ、コントローラ
[編集]カスタム、スタンダード、スペシャルはそれぞれ2種類のバリエーションがある。2ピックアップ・バージョンと、センターピックアップにNSXシングルコイルを配した3ピックアップヴァージョンである。2ピックアップバージョンは5種類のトーンバリエーションしか持たないのに対し、3ピックアップバージョンは革命的なプッシュ/プルノブにより10種類のトーンバリエーションを持っている。ノブが押し込まれた状態ではハムバッカーは通常のハムバッカーとして動作するが、ノブが引き上げられるとシングルコイルに分割され、フェンダーのサウンドに近づく。
フェンダーのギターとの類似点
[編集]ナイトホークは様々な点でフェンダーのギターに類似している。
斜め置きのハムバッカーはゲインが少なく、テレキャスターやストラトキャスターに似たブライトでシャープなトーンである。フロント・ピックアップ(ミニ・ハムバッカー)は柔らかく暖かい高音で、ストラトキャスターのフロントピックアップに似ている。数モデルに搭載されたセンター・ピックアップはストラトキャスターのセンターピックアップとほぼ同様の物であり、音色も似ている。非常に小さなボディとボディースルーのブリッジ/テールピース構造はテレキャスターのそれと類似である。
カスタムにはギブソン・ヴァイブローラやビグスビーではなく、フロイド・ローズのトレモロ・ユニットが搭載されている。このフロイド・ローズはストラトキャスターのトレモロ・ユニットとの類似性がある。ただし、ストラトキャスターは標準でフロイド・ローズを使用してはいない。
ギブソンの標準的な24 3/4インチスケールではなく、ほとんどのフェンダーのギターがそうであるように25 1/2インチスケールである。