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クサイチゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クサイチゴ
Rubus hirsutus
Rubus hirsutus
東京都町田市、2007年3月14日)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : 真正バラ類I Eurosids I
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: Rubeae
: キイチゴ属 Rubus
亜属 : R. subg. Idaeobatus
: クサイチゴ R. hirsutus
学名
Rubus hirsutus Thunb. (1813)[1]
シノニム
和名
クサイチゴ(草苺)、ワセイチゴ(早稲苺)、ナベイチゴ(鍋苺)
品種[1]
  • ヤエザキクサイチゴ R. h. f. harae
  • マルバクサイチゴ R. h. f. simplicifolius
  • キミノクサイチゴ R. h. f. xanthocarpus

クサイチゴ(草苺[5]学名: Rubus hirsutus)は、バラ科キイチゴ属落葉小低木である。別名、ワセイチゴ(早稲苺)[1]、ナベイチゴ(鍋苺)[5]

分布と生育環境

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中国朝鮮半島日本に分布する。日本では、本州四国九州と広く分布し[5]、山野に普通に目にすることができる[5]

形態・生態

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落葉広葉樹低木で、高さが20 - 60センチメートル (cm) [5]。樹高が低く草本のように見えるため「草」と名がつくが、実際は木本である[5]。地下茎が長く横に這い、新苗を出して繁殖する[5]。生命力は強く、刈っても、から生えてくる。

枝や葉の全体に短い軟毛が密生し、まばらに腺毛やトゲがある[5]は奇数羽状複葉[5]花枝には3小葉徒長枝には5小葉がつく。頂小葉は卵形または長楕円状卵形、側小葉は卵形で先はとがり、長さは3 - 7 cm[5]葉縁には細かい重鋸歯がある。

花期は4 - 5月[5]は白色で、直径40ミリメートル (mm) ほどの5弁花をつける[5]花弁は卵円形で、長さは15 - 20 mm。花の中央に雌蕊が多数あり、その周囲にやはり多数の雄蘂を持つ。

果期は5月[5]果実集合果で大型で赤熟し、食用となり、酸味は少なく甘い味がする[5]

脚注

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参考文献

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  • 西田尚道監修 学習研究社編『日本の樹木』 5巻、学習研究社〈増補改訂 ベストフィールド図鑑〉、2009年8月4日、63頁。ISBN 978-4-05-403844-8 

関連項目

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外部リンク

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