クメンヒドロペルオキシド
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クメンヒドロペルオキシド[1] | |
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2-Phenylpropane-2-peroxol | |
別称 Cumyl hydroperoxide CHP | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 80-15-9 |
PubChem | 6629 |
ChemSpider | 6377 |
UNII | PG7JD54X4I |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | C9H12O2 |
モル質量 | 152.19 g mol−1 |
外観 | 無色または淡黄色の液体 |
密度 | 1.02 g/cm3 |
融点 |
-9℃ |
沸点 |
153℃ |
水への溶解度 | 1.5 g/100 mL |
蒸気圧 | 14 mmHg, at 20 °C |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | sigmaaldrich.com |
GHSピクトグラム | |
GHSシグナルワード | DANGER |
Hフレーズ | H242, H302, H312, H314, H331, H373, H411 |
Pフレーズ | P220, P261, P273, P280, P305+351+338, P310 |
NFPA 704 | |
引火点 | 57 °C (135 °F; 330 K) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
クメンヒドロペルオキシド (cumene hydroperoxide、CHP) は有機の過酸化物の一種。
無色または黄色の液体である。ラジカル反応の開始剤として用いられるほか、クメン法によりベンゼンとプロピレンからフェノールとアセトンを合成する際の中間生成物、またプロピレンオキシド合成における酸化剤(住友化学 単産法[2])として工業的に重要な物質である。可燃性であり、79℃ 以上では爆発することがある。150℃ 以上で分解し、爆発の危険がある。強力な酸化剤であり、還元性物質や可燃性物質と容易に反応する。皮膚や目、粘膜に対して強い腐食性を示し、霧状のものを誤って吸引すると肺水腫の原因となる。
出典
[編集]- ^ University, Safety Officer in Physical Chemistry at Oxford (2005年). “Safety (MSDS) data for cumene hydroperoxide”. 2009年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年5月13日閲覧。
- ^ 辻 純平、山本 純、石野 勝、奥 憲章、"プロピレンオキサイド新製法の開発", 住友化学, vol.2006-I, 4-10 (2006). [1]