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クメンヒドロペルオキシド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クメンヒドロペルオキシド[1]
識別情報
CAS登録番号 80-15-9 チェック
PubChem 6629
ChemSpider 6377 チェック
UNII PG7JD54X4I チェック
ChEBI
特性
化学式 C9H12O2
モル質量 152.19 g mol−1
外観 無色または淡黄色の液体
密度 1.02 g/cm3
融点

-9℃

沸点

153℃

への溶解度 1.5 g/100 mL
蒸気圧 14 mmHg, at 20 °C
危険性
安全データシート(外部リンク) sigmaaldrich.com
GHSピクトグラム 可燃性 腐食性物質 急性毒性(高毒性) 経口・吸飲による有害性 水生環境への有害性
GHSシグナルワード DANGER
Hフレーズ H242, H302, H312, H314, H331, H373, H411
Pフレーズ P220, P261, P273, P280, P305+351+338, P310
NFPA 704
2
1
4
引火点 57 °C (135 °F; 330 K)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

クメンヒドロペルオキシド (cumene hydroperoxide、CHP) は有機の過酸化物の一種。

無色または黄色の液体である。ラジカル反応の開始剤として用いられるほか、クメン法によりベンゼンプロピレンからフェノールアセトンを合成する際の中間生成物、またプロピレンオキシド合成における酸化剤(住友化学 単産法[2])として工業的に重要な物質である。可燃性であり、79℃ 以上では爆発することがある。150℃ 以上で分解し、爆発の危険がある。強力な酸化剤であり、還元性物質や可燃性物質と容易に反応する。皮膚、粘膜に対して強い腐食性を示し、霧状のものを誤って吸引すると肺水腫の原因となる。

出典

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  1. ^ University, Safety Officer in Physical Chemistry at Oxford (2005年). “Safety (MSDS) data for cumene hydroperoxide”. 2009年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年5月13日閲覧。
  2. ^ 辻 純平、山本 純、石野 勝、奥 憲章、"プロピレンオキサイド新製法の開発", 住友化学, vol.2006-I, 4-10 (2006). [1]

関連項目

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