クリストファー・ C・ミラー
クリストファー・C・ミラー Christopher C. Miller | |
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アメリカ合衆国国防長官代行 | |
任期 2020年11月9日 – 2021年1月20日 | |
大統領 | ドナルド・トランプ |
前任者 | マーク・エスパー |
後任者 | デイヴィッド・ノークイスト |
国家テロ対策センター所長 | |
任期 2020年8月10日 – 2020年11月9日 | |
前任者 | ローラ・シャオ(代行) |
後任者 | スティーブ・ヴァネック(代行) |
個人情報 | |
生誕 | Christopher Charles Miller 1965年10月15日(59歳) アメリカ合衆国、ウィスコンシン州プラットビル |
配偶者 | キャスリン・マーグ(結婚 1989年) |
子供 | 3人 |
教育 | ジョージ・ワシントン大学 (BA) 国防総合大学 (MA) |
クリストファー・C・ミラー(英語: Christopher C. Miller、1965年10月15日 - )は、アメリカ合衆国の官僚、元軍人[1]。ドナルド・トランプ政権で国家テロ対策センター所長、国防長官代行を務めた[2][3][4][5]。
来歴
[編集]1965年10月15日、アメリカ合衆国ウィスコンシン州プラットビルにて、ロイス・マキシンとハーベイ・D・ミラーとの間に生まれ、アイオワ州アイオワシティで育った[6]。アイオワシティ高等学校[7]を卒業後、1987年にジョージ・ワシントン大学で文学士号を取得した。
その後、国防総合大学のアメリカ海軍大学校に進み、2001年に国家安全保障研究で修士号を取得している[1][8]。また海軍大学校の司令・参謀プログラムやアメリカ陸軍戦略大学も卒業している[4]。
元陸軍特殊部隊所属である[3]。1983年から2014年まで軍隊に勤務し[5]、退役後に政策担当国防次官に専門知識を提供する防衛請負業者として働いた[9][10]。アメリカ国家安全保障会議ではテロ対策顧問を務め[11][12]、イラクとシリアにまたがる地域で活動するイスラーム過激派組織・ISILに対する作戦に関与していた[13]。その後、特殊作戦およびテロとの戦いのために国防総省の副次官補として働いた[4][12]。またイラン、ヒズボラ、およびアメリカの国内テロリズムを米国への脅威として指定することにも関与している[13][14]。
2020年3月、ドナルド・トランプ大統領はミラーを国家テロ対策センター所長に指名することを発表し[14]、同年8月6日に上院での投票によってこの人事案は承認され[12][13][15]、8月10日に正式に就任した[13]。
2020年11月9日、トランプ大統領はマーク・エスパーを国防長官から解任し、後任にミラーを国防長官代行に任命した[12]。
2020年12月、ジョー・バイデン次期大統領の政権移行チームとホリデーシーズンの休暇で合意したことを理由に情報共有のためのブリーフィングを中断するもバイデン側は合意の存在を否定して反発した[16]。また、国防総省の人員整理を行い、国防ビジネス委員会では元トランプ陣営選対本部長のコーリー・ルワンドウスキら、国防政策委員会ではニュート・ギングリッチらを任命するなどトランプ支持者を諮問委員に任命した。これを受けて翌2021年1月3日にディック・チェイニー、マーク・エスパー、ジェームズ・マティス、レオン・パネッタ、ドナルド・ラムズフェルド、ウィリアム・コーエン、チャック・ヘーゲル、ロバート・ゲーツ、ウィリアム・ペリー、アシュトン・カーターら存命中の歴代国防長官10人は共同声明でバイデン政権への移行を妨害するトランプ大統領の試みに国防総省が一切協力しないよう呼びかけた[17][18]。ミラーが任命したルワンドウスキやギングリッチら諮問委員の殆どはバイデン政権誕生後にロイド・オースティン国防長官によって解任されることとなった[19][20]。
2021年1月7日、2021年アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件を非難して「私と国防総省はバイデン次期大統領への平和的な権限の移行を成し遂げる」と声明で述べた[21]。
家族
[編集]1989年9月16日にキャスリン・マーグ・ミラーと結婚した[7]。彼女は健康と環境に関するロビー活動を行うグループのマネージャーとして働いている[1]。夫婦には3人の子供がいる[5]。
脚注
[編集]- ^ a b c “Questionnaire for Completion by Presidential Nominees”. U.S. Senate Select Committee on Intelligence. United States Senate. 2020年11月9日閲覧。
- ^ @realDonaldTrump (2020年11月9日). "I am pleased to announce that Christopher C. Miller, the highly respected Director of the National Counterterrorism Center (unanimously confirmed by the Senate), will be Acting Secretary of Defense, effective immediately." X(旧Twitter)より2020年11月9日閲覧。
- ^ a b Cooper, Helene; Schmitt, Eric (November 9, 2020). “Trump Fires Mark Esper, His Defense Secretary”. New York Times 2020年11月9日閲覧。
- ^ a b c “Christopher C. Miller”. www.defense.gov. 2020年11月9日閲覧。
- ^ a b c “Christopher Miller, Director of NCTC” (August 10, 2020). 2020年11月9日閲覧。
- ^ “Neighbors”. Iowa City Press-Citizen: pp. 23. (March 2, 2001) 2020年11月9日閲覧。
- ^ a b “Marriage of Maag”. Iowa City Press-Citizen: pp. 15. (September 19, 1989) 2020年11月9日閲覧。
- ^ “President Donald J. Trump Announces Intent to Nominate Individual to a Key Administration Post” (英語). The White House. November 9, 2020閲覧。
- ^ “Christopher C. Miller” (英語). defense.gov 2021年1月10日閲覧。
- ^ “Defense Sec. Mark Esper Ousted by Trump” (英語). spectrumlocalnews.com 2020年11月9日閲覧。
- ^ Cooper, Helene; Schmitt, Eric (November 9, 2020). “Trump Fires Mark Esper, His Defense Secretary” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 November 9, 2020閲覧。
- ^ a b c d Beavers, Olivia (November 9, 2020). “Trump fires Defense chief Mark Esper” (英語). TheHill 2020年11月9日閲覧。
- ^ a b c d “Trump Ousts Defense Chief Esper Who Balked at Loyalty Demand” (英語). Bloomberg.com. (November 9, 2020) 2020年11月9日閲覧。
- ^ a b “Trump plans to nominate Special Forces veteran to head counterterrorism center amid uncertainty about its future” 2020年11月9日閲覧。
- ^ “PN1741 - Nomination of Christopher C. Miller for Office of the Director of National Intelligence, 116th Congress (2019-2020)”. www.congress.gov (August 6, 2020). 2020年11月9日閲覧。
- ^ “バイデン氏、国防総省などを非難 政権移行の妨害で”. ウォール・ストリート・ジャーナル. (2020年12月29日) 2021年1月10日閲覧。
- ^ “存命の国防長官経験者全10人が公開書簡、大統領選は「終わった」”. CNN (2021年1月4日). 2021年1月10日閲覧。
- ^ “トランプ氏の政権移行妨害に関わるな、国防長官経験者10人が寄稿”. ロイター (2021年1月4日). 2021年1月10日閲覧。
- ^ “米国防長官、諮問委員ほぼ全員解任 「トランプ派」一掃”. 日本経済新聞. (2021年2月4日) 2021年3月20日閲覧。
- ^ “米国防総省、諮問委員会見直し トランプ氏が送り込んだ委員を排除”. AFPBB. (2021年2月3日) 2021年3月20日閲覧。
- ^ “米国防長官代行、占拠非難 「憲法の原則に反する」”. 産経ニュース. (2021年1月8日) 2021年1月20日閲覧。