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クロウミガメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロウミガメ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : ウミガメ上科 Chelonioidea
: ウミガメ科 Cheloniidae
亜科 : アオウミガメ亜科 Cheloniinae
: アオウミガメ属 Chelonia
: アオウミガメ C. mydas
亜種 : クロウミガメ C. m. agassizii
学名
Chelonia mydas agassizii Bocourt, 1868
シノニム

Chelonia agassizii

和名
クロウミガメ
英名
Galápagos green turtle
Black turtle

クロウミガメ(黒海亀、学名Chelonia mydas agassizii)は、カメ目ウミガメ科に分類されるウミガメの1種である。

アオウミガメに酷似し、アオウミガメの亜種とする説(Bowenら、1993年。その場合の学名はChelonia mydas agassizii)と、同属の別種とする説(Pritchardら、1983年。その場合の学名は Chelonia agassizii)がある。なお学名にある"agassizii"は、アメリカの海洋学者ルイ・アガシーに因んだ献名である。

概要

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成体の甲長は70-80cmほど。名前の通りアオウミガメに比べて全体的に黒い。また腹部や頭部の鱗板(甲や頭にある比較的大きな鱗)の周辺部が、アオウミガメは黄色であるのに対してクロウミガメは黒い。またアオウミガメと比べると小柄である。

メキシコの東部沿岸、ガラパゴス諸島ハワイ周辺など、東太平洋沿岸の熱帯温帯域に分布する。日本で見られることはほとんどないが、1998年4月、5月に西表島近海で初めて観察されている他、沖縄本島北端にある宜名真漁港でも確認されている。

主食はアオウミガメ同様に海草海藻である。

クロウミガメの個体数は近年減少傾向であると言われているが、詳細は不明である。Euro Tartle(2001年)によると産卵可能な雌の個体数は3千頭以上と推定されている。

日本でクロウミガメを飼育している施設は少なく、南知多ビーチランド沖縄美ら海水族館日和佐うみがめ博物館カレッタ神戸市立須磨海浜水族園むろと廃校水族館が知られる。

参考文献

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  • 内山りゅう他『決定版 日本の両生爬虫類』平凡社 ISBN 4-582-54232-8
  • B. W. Bowen et al., "A molecular phylogeny for marine turtles: Trait mapping, rate assessment and conservation relevance," Proc. Natl. Conserv. Biol., 1, pp. 103-121 (1993).
  • P. C. H. Pritchard et al., "Manual of sea turtle research and conservation," in K. A. Bjorndal et al. Ed., "Techniques. Second Edition," Center for Environmental Education, Washington D.C., pp. 1-126 (1983).
  • Euro Turtle, "Europe's first Sea Turtle Biology & Conservation" (2001). (http://tofino.ex.ac.uk/euroturtle/welcome.html)

外部リンク

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