クロウミガメ
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クロウミガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Chelonia mydas agassizii Bocourt, 1868 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Chelonia agassizii | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
クロウミガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Galápagos green turtle Black turtle |
クロウミガメ(黒海亀、学名:Chelonia mydas agassizii)は、カメ目ウミガメ科に分類されるウミガメの1種である。
アオウミガメに酷似し、アオウミガメの亜種とする説(Bowenら、1993年。その場合の学名はChelonia mydas agassizii)と、同属の別種とする説(Pritchardら、1983年。その場合の学名は Chelonia agassizii)がある。なお学名にある"agassizii"は、アメリカの海洋学者ルイ・アガシーに因んだ献名である。
概要
[編集]成体の甲長は70-80cmほど。名前の通りアオウミガメに比べて全体的に黒い。また腹部や頭部の鱗板(甲や頭にある比較的大きな鱗)の周辺部が、アオウミガメは黄色であるのに対してクロウミガメは黒い。またアオウミガメと比べると小柄である。
メキシコの東部沿岸、ガラパゴス諸島、ハワイ周辺など、東太平洋沿岸の熱帯・温帯域に分布する。日本で見られることはほとんどないが、1998年4月、5月に西表島近海で初めて観察されている他、沖縄本島北端にある宜名真漁港でも確認されている。
クロウミガメの個体数は近年減少傾向であると言われているが、詳細は不明である。Euro Tartle(2001年)によると産卵可能な雌の個体数は3千頭以上と推定されている。
日本でクロウミガメを飼育している施設は少なく、南知多ビーチランド、沖縄美ら海水族館、日和佐うみがめ博物館カレッタ、神戸市立須磨海浜水族園、むろと廃校水族館が知られる。
参考文献
[編集]- 内山りゅう他『決定版 日本の両生爬虫類』平凡社 ISBN 4-582-54232-8
- B. W. Bowen et al., "A molecular phylogeny for marine turtles: Trait mapping, rate assessment and conservation relevance," Proc. Natl. Conserv. Biol., 1, pp. 103-121 (1993).
- P. C. H. Pritchard et al., "Manual of sea turtle research and conservation," in K. A. Bjorndal et al. Ed., "Techniques. Second Edition," Center for Environmental Education, Washington D.C., pp. 1-126 (1983).
- Euro Turtle, "Europe's first Sea Turtle Biology & Conservation" (2001). (http://tofino.ex.ac.uk/euroturtle/welcome.html)