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クロコダイル属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロコダイル属
ナイルワニ
ナイルワニ Crocodylus niloticus
保全状況評価
(ワシントン条約付属書II類)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
階級なし : 偽鰐類 Pseudosuchia
上目 : ワニ形上目 Crocodylomorpha
階級なし : 新鰐類 Neosuchia
: ワニ目 Crocodilia
: クロコダイル科 Crocodylidae
: クロコダイル属 Crocodylus
Laurenti, 1768

クロコダイル属(クロコダイルぞく、Crocodylus)は、ワニ目クロコダイル科に属する属。模式種ナイルワニ。別名ワニ属。クロコダイル科の模式属。

分布

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アフリカ大陸オーストラリア大陸北部、北アメリカ大陸南アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸南部、インドネシアキューバジャマイカスリランカドミニカ共和国ハイチパプアニューギニアフィリピンマダガスカル西部

形態

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イリエワニオリノコワニナイルワニアメリカワニなどの大型種は最大6m以上にもなり、小型種でも全長2~3mに達する。

口吻は細長い傾向があるが、基部の幅に対し最も長いアフリカクチナガワニでも長くて約3倍。またヌマワニのように口吻が太短い種もいる。

分類

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系統

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以下の系統樹は、2011年にRobert W. Meredith・Evon R. Hekkala・George Amato・John Gatesyにより行われたミトコンドリアDNA配列の解析で示されたものである[1]

Crocodylus
アジア‑オーストラリア系統

イリエワニC. porosus

ヌマワニC. palustris

シャムワニC. siamensis

オーストラリアワニC. johnsoni

ニューギニアワニC. novaeguineae

ミンドロワニC. mindorensis

アフリカ‑新大陸系統

C. suchus

ナイルワニC. niloticus

新大陸系統

キューバワニC. rhombifer

モレレットワニC. moreletii

アメリカワニC. acutus

オリノコワニC. intermedius

生態

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河川湿原などの淡水域に生息するが、種によっては汽水域海洋にも生息する。

食性は動物食で、魚類爬虫類鳥類哺乳類昆虫甲殻類貝類などを食べる。

繁殖形態は卵生。地面に穴を掘ったり、土や枯草、落ち葉などを集めた塚状の巣の中に卵を産む。さらにメスは卵や幼体を保護する。

人間との関係

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イリエワニやナイルワニなどは人間を襲うこともある。

皮は革製品として利用される。開発による生息地の破壊や、皮目的の乱獲などにより生息数が減少している種もいる。

画像

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関連項目

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出典

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  1. ^ Robert W. Meredith, Evon R. Hekkala, George Amato and John Gatesy (2011). “A phylogenetic hypothesis for Crocodylus (Crocodylia) based on mitochondrial DNA: Evidence for a trans-Atlantic voyage from Africa to the New World”. Molecular Phylogenetics and Evolution 60: 183–191. doi:10.1016/j.ympev.2011.03.026. 

参考文献

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  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社2000年、109-110、197-198頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社、2000年、98、201-202頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』、講談社、2001年、90、167頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』、講談社、2001年、116-117、257-258頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、156-159頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類・はちゅう類』、小学館2004年、140-142頁。