グアイエン
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グアイエン Guaiene | |
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α-Guaiene
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β-Guaiene
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δ-Guaiene
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α: (1S,4S,7R)-1,4-Dimethyl-7-(prop-1-en-2-yl)-1,2,3,4,5,6,7,8-octahydroazulene | |
別称 Guajene | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 3691-12-1 (α) , 88-84-6 (β) , 3691-11-0 (δ) |
PubChem | 5317844 (α)15560252 (β)94275 (δ) |
ChemSpider | 4476575 (α) 16736689 (β) 85080 (δ) |
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特性 | |
化学式 | C15H24 |
モル質量 | 204.35 g mol−1 |
外観 | 無色の液体 |
沸点 | |
水への溶解度 | 不溶[4] |
有機溶媒への溶解度 | アルコール、油類に可溶[4] |
危険性 | |
引火点 | 113℃[5] |
半数致死量 LD50 | >5g/Kg(ラット、経口)[4] |
関連する物質 | |
関連する異性体 | C15H24 |
関連物質 | グアイオール |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
グアイエン(英: Guaienes)は、化学式C15H24で表されるセスキテルペンの一種である。α体、β体、γ体、δ体の異性体が知られており、α体はグアヤックウッド油やパチョリ油などの精油から単離される[4]。
用途
[編集]オークモス、乳香、ラベンダー、ラバンジンの精油との相性が良く、ウッディ系やオリエンタル系調合香料の変調剤として使用される。精油の分離で得られるが、グアイオールの脱水によっても製造することができる。市販品はα体を主成分とする混合体である[4]。
脚注
[編集]- ^ Alpha-guaiene, The Good Scents Company
- ^ Takeda, Kenichi (1961). “Studies on sesquiterpenoids—III, Some derivatives of guaiol”. Tetrahedron 13 (4): 308–318. doi:10.1016/S0040-4020(01)92224-0.
- ^ Won, Mi-Mi (2009). Analytica Chimica Acta. 631. pp. 54–61.
- ^ a b c d e 『合成香料 化学と商品知識』p.24
- ^ 危険物災害等情報支援システム
参考文献
[編集]- 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年。ISBN 4-87326-460-X。