グローバル・スプリント・チャレンジ
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グローバル・スプリント・チャレンジ(Global Sprint Challenge)は、2005年から施行されている(2018年に休止)競馬の国際競走シリーズである。オーストラリア、イギリス、日本、香港、アラブ首長国連邦の5か国(2015年まではシンガポールを含めた6か国)の競馬団体が参加しており、各団体が主催する国際重賞競走が対象となっている。対象競走はすべて距離1200メートル(6ハロン)以下のスプリント戦である点が特徴。
沿革
[編集]- 2005年 - シリーズ創設。オーストラリア、イギリス、日本、香港の4か国で全6競走が施行される。
- 2006年 - 香港スプリントが加わり全7競走となる。
- 2008年 - オーストラリアステークスが対象競走から外れ、新たにジュライカップとパティナックファームクラシック(2013年に「スプリントクラシック」に改名)が加わり全8競走となる。
- 2011年
- セントウルステークスが対象競走から外れ、入れ替わりに高松宮記念が加わる[1]。
- シンガポールの参加によりクリスフライヤーインターナショナルスプリントが新たに加わり、5か国で全9競走が対象となる。
- 2012年 - アラブ首長国連邦の参加によりドバイゴールデンシャヒーンが新たに加わり、6か国で全10競走が対象となる[2]。
- 2016年 - クリスフライヤーインターナショナルスプリントが対象競走から外れ、新たにチェアマンズスプリントプライズが加わる。
- 2017年 - ドバイゴールデンシャヒーンが対象競走から外れ、新たにアルクォズスプリントが加わる[3]。
- 2018年 - シリーズ休止[4]。
シリーズ対象競走
[編集]2017年
[編集]競走名 | 格付 | 開催国・地域 | 施行競馬場 | 施行コース | |
---|---|---|---|---|---|
第1戦 | ブラックキャビアライトニング | G1 | オーストラリア | フレミントン競馬場 | 芝直線1000m |
第2戦 | アルクォズスプリント | G1 | アラブ首長国連邦 | メイダン競馬場 | 芝直線1200m |
第3戦 | 高松宮記念 | GI | 日本 | 中京競馬場 | 芝1200m |
第4戦 | チェアマンズスプリントプライズ | G1 | 香港 | 沙田競馬場 | 芝1200m |
第5戦 | キングズスタンドステークス | G1 | イギリス | アスコット競馬場 | 芝直線5f |
第6戦 | ダイヤモンドジュビリーステークス | G1 | イギリス | アスコット競馬場 | 芝直線6f |
第7戦 | ジュライカップ | G1 | イギリス | ニューマーケット競馬場 | 芝直線6f |
第8戦 | スプリンターズステークス | GI | 日本 | 中山競馬場 | 芝1200m |
第9戦 | スプリントクラシック | G1 | オーストラリア | フレミントン競馬場 | 芝直線1200m |
第10戦 | 香港スプリント | G1 | 香港 | 沙田競馬場 | 芝1200m |
過去
[編集]2011年
[編集]競走名 | 格付 | 開催国・地域 | 施行競馬場 | 施行コース | |
---|---|---|---|---|---|
第1戦 | ライトニングステークス | G1 | オーストラリア | フレミントン競馬場 | 芝直線1000m |
第2戦 | 高松宮記念 | GI | 日本 | 阪神競馬場 | 芝1200m |
第3戦 | クリスフライヤーインターナショナルスプリント | G1 | シンガポール | クランジ競馬場 | 芝1200m |
第4戦 | キングズスタンドステークス | G1 | イギリス | アスコット競馬場 | 芝直線5f |
第5戦 | ゴールデンジュビリーステークス | G1 | イギリス | アスコット競馬場 | 芝直線6f |
第6戦 | ジュライカップ | G1 | イギリス | ニューマーケット競馬場 | 芝直線6f |
第7戦 | スプリンターズステークス | GI | 日本 | 中山競馬場 | 芝1200m |
第8戦 | パティナックファームクラシック | G1 | オーストラリア | フレミントン競馬場 | 芝直線1200m |
第9戦 | 香港スプリント | G1 | 香港 | 沙田競馬場 | 芝1200m |
2012年から2015年まで
[編集]競走名 | 格付 | 開催国・地域 | 施行競馬場 | 施行コース | |
---|---|---|---|---|---|
第1戦 | ブラックキャビアライトニング[注 1] | G1 | オーストラリア | フレミントン競馬場 | 芝直線1000m |
第2戦 | 高松宮記念 | GI | 日本 | 中京競馬場 | 芝1200m |
第3戦 | ドバイゴールデンシャヒーン | G1 | アラブ首長国連邦 | メイダン競馬場 | ダート1200m[5] |
第4戦 | クリスフライヤーインターナショナルスプリント | G1 | シンガポール | クランジ競馬場 | 芝1200m |
第5戦 | キングズスタンドステークス | G1 | イギリス | アスコット競馬場 | 芝直線5f |
第6戦 | ダイヤモンドジュビリーステークス | G1 | イギリス | アスコット競馬場 | 芝直線6f |
第7戦 | ジュライカップ | G1 | イギリス | ニューマーケット競馬場 | 芝直線6f |
第8戦 | スプリンターズステークス | GI | 日本 | 中山競馬場[注 2] | 芝1200m |
第9戦 | スプリントクラシック[注 3] | G1 | オーストラリア | フレミントン競馬場 | 芝直線1200m |
第10戦 | 香港スプリント | G1 | 香港 | 沙田競馬場 | 芝1200m |
2016年
[編集]競走名 | 格付 | 開催国・地域 | 施行競馬場 | 施行コース | |
---|---|---|---|---|---|
第1戦 | ブラックキャビアライトニング | G1 | オーストラリア | フレミントン競馬場 | 芝直線1000m |
第2戦 | ドバイゴールデンシャヒーン | G1 | アラブ首長国連邦 | メイダン競馬場 | ダート1200m |
第3戦 | 高松宮記念 | GI | 日本 | 中京競馬場 | 芝1200m |
第4戦 | チェアマンズスプリントプライズ | G1 | 香港 | 沙田競馬場 | 芝1200m |
第5戦 | キングズスタンドステークス | G1 | イギリス | アスコット競馬場 | 芝直線5f |
第6戦 | ダイヤモンドジュビリーステークス | G1 | イギリス | アスコット競馬場 | 芝直線6f |
第7戦 | ジュライカップ | G1 | イギリス | ニューマーケット競馬場 | 芝直線6f |
第8戦 | スプリンターズステークス | GI | 日本 | 中山競馬場 | 芝1200m |
第9戦 | スプリントクラシック | G1 | オーストラリア | フレミントン競馬場 | 芝直線1200m |
第10戦 | 香港スプリント | G1 | 香港 | 沙田競馬場 | 芝1200m |
100万ドルボーナス制度
[編集]3か国の競走に優勝した場合に100万USドルが贈呈される[注 4]。2011年は所属地域を除く3か国で優勝すること、2010年までは4か国で出走して3か国のGI競走に優勝することが条件であった。
ポイントシステム・シリーズチャンピオン
[編集]- シリーズチャンピオンを決定するポイントシステムがあったが、2010年を最後に廃止された。
- それぞれの競走につき優勝10点、2着5点、3着4点、4着3点、5着2点、6着以下は1点のポイントを付与する。
- このシリーズではホーム・アンド・アウェー方式を採用する。
- 3か国以上の競走に出走し、総合42点以上のポイントを獲得した競走馬の中で最高得点馬をシリーズ優勝とする。よってポイントが規定に満たない場合はシリーズ優勝馬なしというケースもある。
優勝賞品
[編集]- シリーズ優勝馬の関係者(馬主・調教師・騎手)に対してトロフィーを贈呈。
- 馬主夫妻にオーストラリアのメルボルンカップ、イギリスのキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、日本のジャパンカップ、香港のクイーンエリザベス2世カップの観戦旅行を贈呈。
歴代シリーズ優勝馬
[編集]施行年 | 優勝馬 | ポイント | 性齢 | ライトニングS | オーストラリアS | キングズスタンドS | GジュビリーS | ジュライC | セントウルS | スプリンターズS | パティナックFC | 香港スプリント |
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2005年 | ケープオブグッドホープ | 54Pt | 騸7 | 3着 | 1着 | 4着 | 1着 | 対象外 | 不出走 | 11着 | 対象外 | 対象外 |
2006年 | テイクオーバーターゲット | 53Pt | 騸7 | 1着 | 不出走 | 1着 | 3着 | 対象外 | 2着 | 1着 | 対象外 | 不出走 |
2007年 | 該当馬なし(最高得点馬ミスアンドレッティ) | |||||||||||
2008年 | 該当馬なし(最高得点馬アパッチキャット) | |||||||||||
2009年 | 該当馬なし(最高得点馬シーニックブラスト) | |||||||||||
2010年 | 該当馬なし(最高得点馬スタースパンクルドバーナー) |
脚注・出典
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “2011年グローバルスプリントチャレンジのお知らせ”. 日本中央競馬会. 日本中央競馬会 (2010年12月10日). 2011年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月10日閲覧。
- ^ “「2012年グローバルスプリントチャレンジ」の構成レースが決定”. 日本中央競馬会. 日本中央競馬会 (2011年11月29日). 2011年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月29日閲覧。
- ^ “Al Quoz Sprint part of Global Challenge”. ESPN (2017年1月4日). 2017年1月6日閲覧。
- ^ “2018年グローバルスプリントチャレンジ(GSC)の休止について”. 日本中央競馬会. 日本中央競馬会 (2018年1月18日). 2018年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月18日閲覧。
- ^ “2015年ドバイワールドカップカーニバルプログラム”. Dubai Racing Club. 2015年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月25日閲覧。