ケレース
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ケレース | |
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豊穣神 地母神 地下神 | |
親 | サートゥルヌス, オプス |
兄弟 | ユーピテル, ネプトゥーヌス, プルートー, ユーノー, ウェスタ |
子供 | プロセルピナ |
ギリシア神話 | デーメーテール |
ローマ神話 |
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主な原典 |
アエネーイス - 変身物語 |
ディー・コンセンテス (オリュンポス十二神相当) |
ユーピテル - ユーノー ミネルウァ - アポロー ウェヌス - マールス ディアーナ - ケレース ウゥルカーヌス - メルクリウス ネプトゥーヌス - ウェスタ (バックス) |
その他の神々 |
ユースティティア - クピードー ウラヌス - サートゥルヌス アウローラ - プルートー ヤーヌス - フォルトゥーナ |
主な神殿・史跡 |
パンテオン ウェヌスとローマ神殿 ウェスタ神殿 サートゥルヌス神殿 メゾン・カレ |
ケレース(古典ラテン語:Ceres)は、ローマ神話に登場する豊穣神、地母神、地下神。長母音を省略してケレスとも表記される。英語表記ではシリーズ、シアリーズとも呼称される。
概要
[編集]古くからギリシア神話のデーメーテールと同一視されたため、ローマ神話での本来の性格はよく分かっていない。ローマ神話におけるエピソードも、ほとんどは本来デーメーテールのものである。なお、ギリシア神話のケーレスとは無関係である。
また、大地の女神であることから冥界の神ともされ、死人を出した家では、ケレースに供物を捧げることによって死の穢れを祓っていた。
その祝祭ケレーアーリア(Cerealia)は、古くは4月19日に執り行われたが、紀元前3世紀末以降は、4月12日からの8日間にわたって行われた。これは4月15日の大地母神の祝祭とも深く関係している。
ケレースは農業、特に穀物の収穫を司るため、英語で穀物を意味するシリアル(cereal)の語源となった[1][2]。また、ビールを意味するスペイン語(es:cerveza)やポルトガル語(pt:cerveja)の語源である[3]。
初めて発見された準惑星ケレスの名は、この女神に由来している[2]。
ケレースはその権能から、古来しばしば各国の貨幣にその姿が登場し、近代ではフランスの20フラン金貨に多く見られる。
ギャラリー
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ケレースの肖像がデザインされている500リラ紙幣。
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『Ave natura』, 1910年。ケレースの行列を表す。チェザーレ・サッカッジ作。
脚注
[編集]- ^ “Definition of CEREAL” (英語). www.merriam-webster.com. 2020年6月2日閲覧。
- ^ a b “Ceres”. NASA Solar System Exploration. 2020年6月2日閲覧。
- ^ “Know Your Beer Gods & Goddesses” (英語). Brookston Beer Bulletin (2013年8月26日). 2020年6月2日閲覧。