ケヴィン・ロビンス
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ケヴィン・ロビンス(Kevin Robins)は、イギリスの文化地理学者、社会学者、シティ大学ロンドン教授[1]。イギリスのカルチュラル・スタディーズを代表する人物のひとりとされる[2]。
経歴
[編集]ニューカッスル・アポン・タインのニューカッスル大学で文化地理学の教授を勤めた[3]。ニューカッスル大学では、都市・地方開発研究センター (Centre for Urban and Regional Development Studies, CURDS) を拠点として、経済社会研究会議 (ESRC) 関係の都市とコミュニケーション技術に関するプロジェクトなどに参加し、さらに1997年には欧州放送連合などの委託を受けて、グローバル・メディアに関する研究に取り組んだ[4]。
1999年9月に、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジのコミュニケーション学の教授に転じ、カルチュラル・スタディーズ・センターを拠点として活動した[3][4]。
その後、社会学教授としてシティ大学ロンドンに移り、ゴールドスミスには客員フェローとして関わるようになった[1][3]。また、2007年以降はイスタンブールに滞在しており、イスタンブール・ビルギ大学のカルチュラル・スタディーズ・プログラムにも関わっている[3]。
研究
[編集]ロビンスは、都市問題について広く議論している[1]。特に、ヨーロッパ各地の大都市におけるトルコ系移民の問題を、文化政策の観点から研究しており[3]、イスタンブーにおける文化的変容についても論じている[1]。
おもな著書
[編集]単著
[編集]- Into the Image: Culture and Politics in the Field of Vision 1996.
- 日本語訳:(田畑暁生 訳)サイバー・メディア・スタディーズ、フィルムアート社、2003年
- Technoculture, 1999.
- The Virtual University?, 2002.
- Challenge of Transcultural Diversities Cultural Policy And Cultural Diversity, 2006
共著
[編集]- (with Frank Webster) Information Technology: A Luddite Analysis, 1986.
- (with Frank Webster) The Technical Fix: Education, Computers and Industry, 1989.
- (with Frank Webster) Times of the Technoculture (with Frank Webster, 1999.
- (with David Morley) Spaces of identity: Global media, electronic landscapes and cultural boundaries, 1995
脚注
[編集]- ^ a b c d “Prof Kevin Robins”. Conflict in Cities. 2016年1月6日閲覧。
- ^ ケヴィン・ロビンス 著、田畑暁生 訳「著者プロフィール」『サイバー・メディア・スタディーズ』、242頁。
- ^ a b c d e “Centre for Cultural Policy Research: Professor Kevin Robins”. University of Glasgow. 2016年1月6日閲覧。
- ^ a b “Virtual Society ? Professor Kevin Robins”. virtualsociety (1999年9月15日). 2016年1月6日閲覧。