ゲイリー・ウィンド

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ゲイリー・ウィンド
Gary Windo
生誕 (1941-11-07) 1941年11月7日
出身地 イングランドの旗 イングランド ブライトン
死没 1992年7月25日(1992-07-25)(50歳)
ジャンル ジャズフュージョンアヴァンギャルド・ジャズ
職業 ミュージシャン作曲家
担当楽器 サクソフォーン
活動期間 1960年代 - 1992年

ゲイリー・ウィンド[1]Gary Windo1941年11月7日、イングランド・ブライトン - 1992年7月25日、アメリカ・ニューヨーク)は、ジャズ・テナーサックス奏者。

彼はイギリスの音楽家一家に生まれた。6歳までにドラムとアコーディオンを手にし、12歳でギターを、17歳でサックスを演奏するようになった。1960年代にアメリカに移住し、1969年にイギリスに戻ってきた。1970年代初頭にゲイリー・ウィンド・カルテットを結成してキャリアの幅を広げ、カーラ・ブレイブラザーフッド・オブ・ブレスセンティピードマッチング・モウル、ランニング・マン、ニック・メイスンと共に仕事していくようになった。

ソニー・スティットはウィンドがベルリン・ジャズ・フェスティバルで演奏しているのを聴き、バンドへの参加を依頼したが、ウィンドは辞退した。彼はジャズ以外でも、ザ・サイケデリック・ファーズロバート・ワイアット、NRBQと共に、そしてコメディのテレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のために働いている。また、友人のエリック・ペラリと一緒に音楽のレッスンを教えた。

ウィンドはソプラノ・サックスやバスクラリネットを含む、あらゆるリード楽器を演奏できる。アメリカで過ごした時間は、彼をあらゆる種類のジャズにさらし、どんなイディオムも自分のものにした。彼はハーモニクスを頻繁に使い、素晴らしいテクニックと、硬いリードで幅広な金属製マウスピースを使って、譜面をその構成要素に分割することができた。彼は喘息に苦しみ、1992年に喘息の発作で亡くなった。

ディスコグラフィ[編集]

ソロ・アルバム[編集]

  • Dog Face (1983年)
  • 『ディープ・ウォーター』 - Deep Water (1988年)
  • 『ヒズ・マスターズ・ボーンズ』 - His Master's Bones (1996年)
  • Anglo American (2004年)
  • 『アヴァン・ガーデナーズ』 - Avant Gardeners (2007年) ※パム&ゲイリー・ウィンド名義
  • 『ワン・ナイト・スタンド』 - One Night Stand (2015年) ※WMWS (ロバート・ワイアットデイヴ・マクレエ、ゲイリー・ウィンド & リチャード・シンクレア)名義
  • Steam Radio Tapes (2014年)

参加アルバム[編集]

クリス・マクレガー

  • Brotherhood (1972年)
  • Live at Willisau (1973年)
  • Travelling Somewhere (1973年)
  • Bremen to Bridgewater (2004年)
  • Eclipse at Dawn (2008年)

NRBQ

  • 『グルーヴス・イン・オービット』 - Grooves in Orbit (1983年)
  • 『タップダンシン・バッツ』 - Tapdancin' Bats (1983年)
  • Uncommon Denominators (1986年)
  • 『ライヴ・ベスト - オネスト・ダラー』 - Honest Dollar (1992年)
  • Message for the Mess Age (1994年)

ヒュー・ホッパー

ロバート・ワイアット

  • 『ロック・ボトム』 - Rock Bottom (1974年)
  • 『ルース・イズ・ストレンジャー・ザン・リチャード』 - Ruth Is Stranger Than Richard (1975年)
  • 『ドゥルーリィ・レイン劇場のロバート・ワイアット』 - Theatre Royal Drury Lane 8th September 1974 (2005年)

その他

  • センティピード : 『セプトーバー・エナジー』 - Septober Energy (1971年)
  • アラン・ショーター : Tes Esat (1971年)
  • ランニング・マン : 『ランニング・マン』 - The Running Man (1972年)
  • レイ・ラッセル : 『シークレット・アサイラム』 - Secret Asylum (1973年)
  • カーラ・ブレイ : 『ヨーロピアン・ツアー 1977』 - European Tour 1977 (1977年)
  • カーラ・ブレイ : 『ミュジーク・メカニーク』 - Musique Mecanique (1979年)
  • トミー・モリソン : Place Your Bets (1979年)
  • ニューヨーク・ゴング : 『アバウト・タイム』 - About Time (1980年)
  • Various Artists : 『アマルコルド・ニーノ・ロータ』 - Amarcord Nino Rota (1981年)
  • マイケル・マントラー : More Movies (1981年)
  • ニック・メイスン : 『空想感覚』 - Nick Mason's Fictitious Sports (1981年)
  • イアン・ハンター : Short Back and Sides (1981年)
  • ジョニー・アヴェレージ : Some People (1981年)
  • ザ・サイケデリック・ファーズ : Forever Now (1982年)
  • ジョー・ピスコポ : New Jersey (1982年)
  • デヴィッド・アレン : Alien in New York (1983年)
  • Various Artists : 『セロニアス・モンクに捧ぐ』 - That's The Way I Feel Now - A Tribute To Thelonious Monk (1984年)
  • Various Artists : 『クルト・ワイルの世界 - 星空に迷い込んだ男』 - Lost in the Stars: The Music of Kurt Weill (1985年)
  • パラノイズ : Constant Fear (1988年)
  • ザ・ロッジ :『スメル・オブ・ア・フレンド』 - Smell of a Friend (1988年)
  • The Pursuit of Happiness : One Sided Story (1990年)
  • パラノイズ : 『スタート・ア・ニュー・レース』 - Start a New Race (1993年)[2]

脚注[編集]

  1. ^ ゲイリー・ウインド」の表記もある。
  2. ^ Gary Windo | Credits | AllMusic”. AllMusic. 2017年6月15日閲覧。

外部リンク[編集]