コインブラ大学植物園
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コインブラ大学植物園(Jardim Botânico da Universidade de Coimbra、または Jardim Botânico)は、ポルトガルのコインブラにある植物園である。
歴史
[編集]コインブラに植物園をつくる試みは1731年に、イギリスで学んだ医師、カストロ・サルメント(Jacob de Castro Sarmento)がチェルシー薬草園をまねて植物園をつくる計画があった。1772年にポンバル侯爵によって設立された自然史博物館(Museu de História Natural)の一部として植物園が作られ、これがコインブラ大学植物園として拡張された。最初の監督者としてイタリアからドメニコ・ヴァンデリ(Domenico Vandelli)が招かれ、1791年からは園長として、その前年にフランスからポルトガルに戻り、コインブラ大学の植物学、農学の教授になった、フェリックス・アヴェラール・ブロテロが選ばれた。1873年から園長を務めた、ジュリオ・アウグスト・エンリケスが、各国の植物園と、種の交換をするなどして栽培する植物の種類を増やした。オランダ領のジャワ島のボイテンゾルグの植物園(ボゴール植物園)から入手したキナの栽培も行われた。エンリケスによって植物学のブロテロ協会を設立し、ブロテロ協会紀要は現在も出版されている。1918年から1937年まで園長を務めたルイス・カリーソ(Luis Wittnich Carrisso)によってアンゴラなどのアフリカの植物が栽培された[1]。