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ココモ (曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ココモ」
ザ・ビーチ・ボーイズシングル
初出アルバム『スティル・クルージン
B面 トゥッティ・フルッティ
リトル・リチャード
リリース
規格 7インチ・シングル
8cmCDシングル
12インチ・シングル
録音 1988年3月 - 4月(A面)
1955年(B面)
ジャンル ポップス
レーベル エレクトラ・レコード
作詞・作曲 マイク・ラヴ
テリー・メルチャー
スコット・マッケンジー
ジョン・フィリップス
プロデュース テリー・メルチャー
チャート最高順位
  • 1位(アメリカ[1]、オーストラリア[2]
  • 4位(オランダ[3]
  • 5位(ニュージーランド[4]
  • 6位(フランス[5]
  • 7位(ドイツ[6]
  • 8位(スイス[7]
  • 14位(スウェーデン[8]
  • 25位(イギリス[9]
ザ・ビーチ・ボーイズ シングル 年表
Happy Endings
(1987年)
ココモ
(1988年)
スティル・クルージン
(1989年)
ミュージックビデオ
「Kokomo」 - YouTube
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ココモ」(Kokomo)は、ザ・ビーチ・ボーイズ1988年に発表したシングル。厳密にはビーチ・ボーイズのシングルでなく、リトル・リチャードとのスプリット盤という形でリリースされた。映画『カクテル』の主題歌で[10]、バンドは「グッド・ヴァイブレーション」(1966年)以来22年ぶりにBillboard Hot 100での1位獲得を果たした[1]

解説

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バンドの一員であるマイク・ラヴ、バンドと関係の深いプロデューサーのテリー・メルチャー、元ママス&パパスのジョン・フィリップス、シンガーソングライターのスコット・マッケンジーの4人が共作した楽曲。タイトルの「ココモ」とは、現在のSandals Cayに当たるジャマイカリゾート地のことで、スティール・ドラムをフィーチャーしたサウンドとなっている。リード・ボーカルはマイク・ラヴとカール・ウィルソンが担当。ブライアン・ウィルソンは、この曲のレコーディングには全く関与していない[11]ミュージック・ビデオには、ブライアンを除くメンバー4人に加えてサポート・ドラマーでもある俳優のジョン・ステイモスも参加している。

印象的なスティール・ドラムはプロデューサーのメルチャー自身、ドラムスはセッション・ドラマーのジム・ケルトナー(ビーチ・ボーイズのロード・クルーだったスティーヴィー・ヘイガーが部分的にオーヴァーダビング)、アコーディオンはメルチャーの旧友であるヴァン・ダイク・パークス、アコースティック・ギターは当時ビーチ・ボーイズのサポート・メンバーだったジェフリー・フォスケット、ベースは同じくサポート・メンバーのエド・カーター、サックスはジョエル・ペスキンがそれぞれ演奏している[12]

本作は映画『カクテル』と連動した企画で、B面はビーチ・ボーイズの楽曲ではなく、『カクテル』の挿入歌として使用されたリトル・リチャードの代表曲「トゥッティ・フルッティ」(1955年の大ヒット曲)が収録された。また、『カクテル』で使用されたジョージア・サテライツの曲も加えた3曲入り12インチ・シングルも存在する[13]。「ココモ」はアメリカとオーストラリアで1位獲得を果たす大ヒットとなり、この大成功を受けてバンドは急遽アルバム『スティル・クルージン』の制作に入る運びとなった。

オリジナル・シングルは、『カクテル』のサウンドトラック・アルバムの原盤権を持つエレクトラ・レコードからリリースされたが、その後にキャピトル・レコードがビーチ・ボーイズと再契約した際にこの曲の発売権も得て、1989年発売のシングル「スティル・クルージン」および1990年のシングル「サムホエア・ニア・ジャパン」にも「ココモ」がカップリング曲として再収録された。

1989年にドイツでリリースされた「カリフォルニア・ドリーミン(夢のカリフォルニア)」CDシングル[14]には、スペイン語ヴァージョンがカップリング収録されている。このヴァージョンには、ブライアンもバッキング・ヴォーカルで参加している。

収録曲

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  1. ココモ - "Kokomo"(ザ・ビーチ・ボーイズ)
    • 1988年録音
  2. トゥッティ・フルッティ - "Tutti Frutti"(リトル・リチャード
    • 1955年録音
  3. ヒッピー・ヒッピー・シェイク - "Hippy Hippy Shake"(ジョージア・サテライツ
    • 1988年録音、12インチ・シングルに追加収録

カヴァー

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関連項目

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  • フルハウス』 - メンバー全員がゲスト出演し、本作を披露した。レコーディングに参加しなかったブライアンもこの時一緒に歌っている。

脚注

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