コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

コシャクシギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コシャクシギ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: シギ科 Scolopacidae
: ダイシャクシギ属 Numenius
: コシャクシギ
N. minutus
学名
Numenius minutus
Gould, 1841
和名
コシャクシギ
英名
Little Curlew

コシャクシギ(小杓鴫、学名Numenius minutus)は、チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種である。

分布

[編集]

主にロシアのシベリア地方で繁殖し、冬はニューギニアオーストラリアへの渡りをおこない越冬する。

日本では春と秋に数少ない旅鳥として渡来する。通常は数羽単位で観察されるが、まれに何十羽もの群れで観察されることがある。西日本(特に九州地方)での観察記録が多い。

形態

[編集]

全長約30cm。嘴は下に曲がっていてやや短めである。頭は黒褐色で淡色の眉斑と頭央線がある。体の上面は黄褐色で腰から尾は淡褐色。腹部以外には、細かい黒斑がある。

雌雄同色である。

生態

[編集]

非繁殖期は水田等の農耕地や荒地、草原などに生息する。干潟で観察されることは稀である。本来は群れで行動するが、日本での記録では多くても数羽程度の渡来が多い。繁殖期はツンドラ地帯の草地などに生息する。

食性は主に動物食で、ハチ、アブ、バッタ等の昆虫類を好んで捕食する。植物の種子を食べることもある。

繁殖形態は卵生。繁殖時期は5-7月で、ツンドラ地帯の地表に営巣する。3-4卵を産み、雌のみが抱卵する。

保全状態評価

[編集]

日本への渡来数は少ないが、これは日本が渡りのコースから外れていることが主要因で、世界的に見れば普通種の部類に入る。

参考文献

[編集]
  • 川上 洋一『絶滅危惧の野鳥辞典』、東京堂出版
  • 叶内拓哉『 山渓ハンディ図鑑7 日本の野鳥』、山と渓谷社 1998年

関連項目

[編集]