コニー・ウィリス
コニー・ウィリス Connie Willis | |
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誕生 |
Constance Elaine Trimmer 1945年12月31日(78歳) アメリカ合衆国 コロラド州 デンバー |
職業 | 小説家 |
国籍 | アメリカ合衆国 |
活動期間 | 1980年 - 現在 |
ジャンル | サイエンス・フィクション |
主な受賞歴 | ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、ジョン・W・キャンベル記念賞 |
配偶者 | Courtney Willis |
影響を与えたもの
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公式サイト | http://conniewillis.net |
ウィキポータル 文学 |
コニー・ウィリス(Constance Elaine Trimmer Willis、1945年12月31日 - )は、アメリカ合衆国の女性SF作家。1980年代から1990年代における最も優れたSF作家の一人である。現在までにヒューゴー賞を11回、ネビュラ賞を7回、ローカス賞を11回受賞している。
経歴
[編集]1945年12月31日、コロラド州デンヴァーに生まれる[1]。1967年、コロラド州立大学(現在の北コロラド大学)を卒業[2]。1967年から1981年まで小中学校の教師として働く[1]。教員生活の中で小説を書き、1971年、Worlds Of Fantasy誌に掲載された "The Secret of Santa Titicaca" でデビュー[1]。1979年、「デイジー、日だまりの中で」がヒューゴー賞候補となる[1]。
1982年、全米芸術基金 (NEA) の援助が受けられるようになり、教職をやめて専業作家となった[3]。同年、中編「見張り」がヒューゴー賞、ネビュラ賞を受賞、短編「クリアリー家からの手紙」がネビュラ賞を受賞、以後多くの作品を執筆し、多くの賞を受賞している[1]。
主な作品に、21世紀中盤のオックスフォード大学の歴史研究家たちのタイムトラベルを描いた小説(『ドゥームズディ・ブック』、『犬は勘定に入れません』、『ブラックアウト』、『オール・クリア』など)がある。現在は、一時中断していたUFOネタの作品の執筆を再開している。
1967年に結婚した物理学教師を務める夫のコートニー・ウィリスと共に、コロラド州グリーリーに在住[1]。コーディーリア(コーデリア)という娘が1人いる[1]。2009年、Science Fiction Museum and Science Fiction Hall of Fame に選ばれた[4]。
受賞歴
[編集]- ヒューゴー賞
- ヒューゴー賞 長編小説部門: 『ドゥームズデイ・ブック』(1993)[5]、『犬は勘定に入れません』(1999)[6]、『ブラックアウト』『オール・クリア』(2011)
- ヒューゴー賞 中長編小説部門: 「最後のウィネベーゴ」(1989)、「マーブル・アーチの風」(2000)、「インサイダー疑惑」(2006)、「もろびと大地に坐して」(「まれびとこぞりて」)(2008)
- ヒューゴー賞 中編小説部門: 「見張り」(「空襲警報」)(1983)
- ヒューゴー賞 短編小説部門: 「女王様でも」(1993)、「ナイルに死す」"Death on the Nile"(1994)、「魂はみずからの社会を選ぶ――侵略と撃退:エミリー・ディキンスンの詩二編の執筆年代再考:ウェルズ的視点」(1997)
- ネビュラ賞
- ネビュラ賞 長編小説部門: 『ドゥームズデイ・ブック』(1992)[7]、『ブラックアウト』『オール・クリア』(2010)
- ネビュラ賞 中長編小説部門: 「最後のウィネベーゴ」(1988)
- ネビュラ賞 中編小説部門: 「見張り」(「空襲警報」)(1982)、「リアルトホテルにて」(「リアルト・ホテルで」「混沌(カオス)ホテル」)(1989)
- ネビュラ賞 短編小説部門: 「クリアリー家への手紙」(1982)、「女王様でも」(1992)
- ローカス賞
- ローカス賞 SF長編部門: 『ドゥームズデイ・ブック』(1993)[5]、『犬は勘定に入れません』(1999)[6]、『航路』(2002)[8]、『ブラックアウト』『オール・クリア』(2011)
- ローカス賞 中長編部門: 「リメイク」(1996)、Bellwether(1997)
- ローカス賞 中編部門: 「ニュースレター」(1998)
- ローカス賞 短編部門: 「女王様でも」(1993)、「接近遭遇」(1994)
- ローカス賞 短編集部門: Impossible Things(1994)、The Winds of Marble Arch and Other Stories(2008)
- ジョン・W・キャンベル記念賞: 『リンカーンの夢』(1988)[9]
主要作品リスト
[編集]長編・中編
[編集]- Water Witch (1982年) シンシア・フェリスと共著
- 『リンカーンの夢』 Lincoln's Dreams (1987年) ジョン・W・キャンベル記念賞 受賞
- 『アリアドニの遁走曲』 Light Raid (1989年) シンシア・フェリスと共著
- 『ドゥームズデイ・ブック』 Doomsday Book (1992年) ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞 受賞、(2003)、ハヤカワ文庫
- 『リメイク』 Remake (1994年)
- Uncharted Territory (1994年)
- Bellwether (1996年)
- Promised Land (1997年) シンシア・フェリスと共著
- 『犬は勘定に入れません- あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎』 To Say Nothing of the Dog (1998年) ヒューゴー賞・ローカス賞 受賞、(2009)、ハヤカワ文庫
- 『航路』 Passage (2001年) ローカス賞 受賞、(2003)、ソニーマガジンズ
- 『インサイダー疑惑』 Inside Job (2005年) ヒューゴー賞 受賞
- D.A. (2007年)
- 『もろびと大地に坐して』(「まれびとこぞりて」) All Seated on the Ground (2007年)
- 『ブラックアウト』 Blackout (2010年)、『オール・クリア』 All Clear (2010年)
- 『ブラックアウト』『オール・クリア』合わせて1作として、ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞 受賞
- 『エミリーの総て』 All About Emily (2011年)
- 『クロストーク』 Crosstalk (2016年)
短編集
[編集]- 『わが愛しき娘たちよ』 Fire Watch (1984年) - 12編収録
- 「見張り」(「空襲警報」) Fire Watch - ヒューゴー賞・ネビュラ賞 受賞
- 「埋葬式」 Service for the Burial of the Dead
- 「失われ、見出されしもの」 Lost and Found
- 「わが愛しき娘たちよ」 All My Darling Daughters
- 「花嫁の父」 The Father of the Bride
- 「クリアリー家からの手紙」 A Letter from the Clearys - ネビュラ賞 受賞
- 「遠路はるばる」 And Come from Miles Around
- 「鏡の中のシドン」 The Sidon in the Mirror
- 「デイジー、日だまりの中で」 Daisy, in the Sun
- 「通販クローン」 Mail Order Clone
- 「サマリア人(びと)」 Samaritan
- 「月がとっても青いから」 Blued Moon
- Impossible Things (1993年)
- Miracle and Other Christmas Stories (1999年)
- The Winds of Marble Arch and other stories (2007年)
- これまでの短編集の収録作から選ばれた短編に、短編集未収録作を加えたもの。
- The Best of Connie Willis: Award-Winning Stories(2013年) - 10編収録
- 『混沌【カオス】ホテル (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)』 大森望訳 - 5編収録
- 「混沌(カオス)ホテル」(「リアルトホテルにて」「リアルト・ホテルで」)At the Rialto - ネビュラ賞受賞
- 「女王様でも」Even the Queen - ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞 受賞
- 「インサイダー疑惑」Inside Job - ヒューゴー賞 受賞
- 「魂はみずからの社会を選ぶ」The Soul Selects Her Own Society: Invasion and Repulsion: A Chronological Reinterpretation of Two of Emily Dickinson's Poems: A Wellsian Perspective - ヒューゴー賞 受賞
- 「まれびとこぞりて」(「もろびと大地に坐して」) All Seated on the Ground - ヒューゴー賞 受賞
- 『空襲警報 (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)』 大森望訳 - 5編収録
- 「空襲警報」(「見張り」)Fire Watch - ヒューゴー賞・ネビュラ賞 受賞
- 「クリアリー家からの手紙」 A Letter from the Clearys - ネビュラ賞 受賞
- 「ナイルに死す」"Death on the Nile" - ヒューゴー賞 受賞
- 「マーブル・アーチの風」 The Winds of Marble Arch - ヒューゴー賞 受賞
- 「最後のウィネベーゴ」The Last of the Winnebagos - ヒューゴー賞・ネビュラ賞 受賞
- 『混沌【カオス】ホテル (ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス)』 大森望訳 - 5編収録
他、短編多数。
日本オリジナル作品集
[編集]- 『最後のウィネベーゴ』 大森望 編訳 - 4編収録
- 短編集 Impossible Things から4編を選んだもの。
- 河出書房新社〈奇想コレクション〉、2006年、ISBN 978-4-309-62197-5
- 河出書房新社〈河出文庫〉、2013年、ISBN 978-4-309-46383-4
- 「女王様でも」 Even the Queen - ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞 受賞
- 「タイムアウト」 Time Out
- 「スパイス・ポグロム」 Spice Pogrom
- 「最後のウィネベーゴ」 The Last of the Winnebagos - ヒューゴー賞・ネビュラ賞 受賞
- 『マーブル・アーチの風』 大森望 編訳 - 5編収録
- 早川書房〈プラチナ・ファンタジイ〉、2008年、ISBN 978-4-15-208958-8
- 「白亜紀後期にて」 In the Last Cretaceous
- 「ニュースレター」 Newsletter - ローカス賞 受賞
- 「ひいらぎ飾ろう@クリスマス」 deck.halls@boughs/holly
- 「マーブル・アーチの風」 The Winds of Marble Arch - ヒューゴー賞 受賞
- 「インサイダー疑惑」 Inside Job - ヒューゴー賞 受賞
参考文献
[編集]- 『S-Fマガジン 2004年5月号(コニー・ウィリス特集)』早川書房、2004年
脚注・出典
[編集]- ^ a b c d e f g 『SFマガジン 2004年5月号』早川書房、2004年、76-77頁
- ^ “University Archives: RG18 ALUMNI”. University of Northern Colorado: University Archives (2009年3月31日). 2009年6月6日閲覧。[リンク切れ]
- ^ "Connie Willis: The Facts of Death," Locus, January 2003, p.7
- ^ Strock, Ian (2009年4月6日). “2009's Science Fiction Hall of Fame Inductees”. Science Fiction Hall of Fame. http://sfscope.com/.+2009年6月6日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b “1993 Award Winners & Nominees”. Worlds Without End. 2009年5月4日閲覧。
- ^ a b “1999 Award Winners & Nominees”. Worlds Without End. 2009年5月4日閲覧。
- ^ “1992 Award Winners & Nominees”. Worlds Without End. 2009年5月5日閲覧。
- ^ “2002 Award Winners & Nominees”. Worlds Without End. 2009年5月5日閲覧。
- ^ “1988 Award Winners & Nominees”. Worlds Without End. 2009年5月4日閲覧。
外部リンク
[編集]- ConnieWillis.net
- コニー・ウィリス日本語サイト - 翻訳家大森望の特集サイト
- コニー・ウィリス - Internet Speculative Fiction Database
- Connie Willis Special Collection at the University of Northern Colorado[リンク切れ]
- Interview from 2000 - フランスのオンライン・マガジン ActuSF のインタビュー [リンク切れ]