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コハク酸ナトリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コハク酸一ナトリウム
Monosodium succinate[1]
識別情報
CAS登録番号 2922-54-5
特性
化学式 C4H5NaO4
モル質量 140.07 g mol−1
外観 白色の結晶または粉末
危険性
半数致死量 LD50 >8000mg/kg(ラット経口)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
コハク酸二ナトリウム
Disodium succinate[2]
識別情報
CAS登録番号 6106-21-4
特性
化学式 C4H4Na2O4
モル質量 162.05 g mol−1
外観 白色の結晶または結晶性粉末
匂い 無臭
融点

120℃で結晶水を放出して分解

への溶解度 35g/100cc(25℃)[3]
溶解度 エタノールジエチルエーテルに難溶
危険性
半数致死量 LD50 >2000mg/kg(六水和物、ラット経口)[4]
関連する物質
関連物質 クエン酸ナトリウム
5'-リボヌクレオチド二ナトリウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

コハク酸ナトリウム(コハクさんナトリウム、: Sodium succinate)は、コハク酸ナトリウムである。コハク酸はジカルボン酸であり、コハク酸一ナトリウム: Monosodium succinate)とコハク酸二ナトリウム: Disodium succinate)が存在する。いずれも白色の結晶または粉末で、コハク酸二ナトリウムは六水和物で安定する[4]

用途

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コハク酸二ナトリウムは貝類うま味を呈し、シーフード風味のインスタントラーメン漬物ソーセージ醤油、合成などの調味料として、グルタミン酸ナトリウムと併用される[3]pH調整剤酸味料[5]、平板培養試薬の原料[4]としての用途もある。日本における年間生産量は約3000トンである[4]。日本では食品添加物として広く使われているが、アメリカ合衆国ではコハク酸二ナトリウム、EUではコハク酸一ナトリウムが、使用許可の要望がなく、2000年時点で未承認である[6]

脚注

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