コヨーテ (曲)
「コヨーテ」 | ||||
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ジョニ・ミッチェル の シングル | ||||
初出アルバム『逃避行』 | ||||
B面 | ブルー・モーテル・ルーム | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチ・シングル | |||
録音 | ロサンゼルス、A&Mスタジオ | |||
ジャンル | フォーク・ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | アサイラム・レコード | |||
作詞・作曲 | ジョニ・ミッチェル | |||
プロデュース | ジョニ・ミッチェル | |||
チャート最高順位 | ||||
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ジョニ・ミッチェル シングル 年表 | ||||
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「コヨーテ」(Coyote)は、ジョニ・ミッチェルが作詞作曲し1976年に発表した楽曲。
概要
[編集]ボブ・ディランは1975年10月30日から12月8日にかけて「ローリング・サンダー・レヴュー」と銘打つ大規模なツアーを行い、ジョニ・ミッチェルは11月13日からコンサートツアーに同行した。11月26日のメイン州オーガスタでの公演でミッチェルは最初に本作品を披露した。歌う前に彼女はこう紹介している。「目まぐるしい日常を見ながら…この曲は…この曲は昨日書いたばかりのものです」[3]。
「コヨーテ」はこの時点で未完成だったが、12月1日、2日のトロント公演、4日のモントリオール公演とツアーが続く中で歌詞が書き改められ、加えられて行った[3]。
ツアーを撮影したフィルムはのちにマーティン・スコセッシによってまとめられ、映画『Rolling Thunder Revue: A Bob Dylan Story by Martin Scorsese』として2019年6月に公開された。ゴードン・ライトフットのトロントの自宅でミッチェルがロジャー・マッギン、ボブ・ディランらと「コヨーテ」を演奏する映像が含まれている[4]。
ローリング・サンダー・レヴューは映画『レナルド&クララ』の撮影が並行して行われ、脚本を依頼されたサム・シェパードもツアーに同行していた[5]。ツアーにはジョージ・ハリスンなど多くのミュージシャンののアシスタントを務めたクリス・オーデルも同行したが、オーデルは「コヨーテ」は自身とミッチェルとシェパードとの関係が反映された作品だと主張している[6][7]。本作品にこういう一節がある。
「コヨーテはコーヒーショップにいて/スクランブルエッグを穴があくほど見つめている/指をかいで私の匂いに気が付くけれど/目はウエイトレスの脚にくぎづけ/彼はファンディ湾からあまりにもかけ離れてしまった」[8]
サム・シェパードは1972年と73年の夏、実際にノバスコシア州のファンディ湾にあるアドボケート・ハーバーのコテージで暮らしていた[9][10]。
レコーディングはロサンゼルスのA&Mスタジオで行われた。1976年11月発売のアルバム『逃避行』に収録され、米国では1977年1月にシングルカットされた[1]。カナダRPMで79位を記録した。
演奏者
[編集]- ジョニ・ミッチェル - ボーカル、リズム・ギター[11]
- ラリー・カールトン - エレクトリック・ギター
- ジャコ・パストリアス - ベース
- ボビー・ホール - パーカッション
ライブ・バージョン
[編集]- 1975年11月末から12月初頭の間、ゴードン・ライトフットのトロントの自宅で演奏。ロジャー・マッギンとボブ・ディランがそれぞれアコースティック・ギターで参加[4]。2019年の映画『Rolling Thunder Revue: A Bob Dylan Story by Martin Scorsese』に収録。
- 1976年11月25日、サンフランシスコのウィンターランドでザ・バンドとともに演奏。ドクター・ジョンがコンガで参加している。映画『ラスト・ワルツ』と同名のサウンドトラック・アルバムに収録された。
- 1979年9月、サンタ・バーバラ・ボウルで演奏。1980年9月発売のライブ・アルバム『シャドウズ・アンド・ライト』および同年発売の同名のビデオに収録された[12]。
脚注
[編集]- ^ a b 45cat - Joni Mitchell - Coyote / Blue Motel Room - Asylum - USA - E-45377
- ^ 45cat - Joni Mitchell - Coyote / Blue Motel Room - Asylum - Canada - E 45377
- ^ a b Les Irvin (February 7, 2020). “Squirmin' and rockin' and kickin' and shakin' The evolution of Coyote”. Joni Mitchell Official Website. July 7, 2020閲覧。
- ^ a b David Yaffe (June 20, 2019). “Behind Bob Dylan’s Rolling Thunder Tour - When the voice of a generation became the man of a thousand masks, and what we—and he—lost”. Joni Mitchell Official Website. July 7, 2020閲覧。
- ^ サム・シェパード 著、諏訪優、菅野彰子 訳『ディランが街にやってきた―ローリング・サンダー航海日誌』サンリオ、1978年。
- ^ Chris O'Dell (October 6, 2009). Miss O'Dell: My Hard Days and Long Nights with The Beatles, The Stones, Bob Dylan, Eric Clapton, and the Women They Loved. Simon and Schuster. p. 404. ISBN 978-1-4165-9675-2
- ^ クリス・オーデル、キャサリン・ケッチャム 著、加藤正人 訳『ミス・オーデル クリス・オーデル回顧録』レインボウブリッジ、2010年6月1日。ISBN 978-4434143281。
- ^ “Coyote”. Joni Mitchell Official Website. July 7, 2020閲覧。
- ^ Ruth Charnock (January 24, 2019). Joni Mitchell: New Critical Readings. Bloomsbury Publishing. p. 110. ISBN 978-1-5013-3211-1
- ^ John J. Winters (March 15, 2017). Sam Shepard: A Life. Counterpoint. p. 217. ISBN 978-1-61902-984-2
- ^ “Hejira”. Joni Mitchell Official Website. July 7, 2020閲覧。
- ^ Joni Mitchell - Shadows And Light | リリース | Discogs