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コロンブス (曲)

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

コロンブス
Mrs. GREEN APPLE配信限定シングル
リリース2024年6月12日
規格デジタル・ダウンロード
ジャンル
時間3分48秒
レーベルEMI Records
作詞者大森元貴
作曲者大森元貴
Mrs. GREEN APPLE シングル 年表
Dear
(2024年)
コロンブス
(2024年)
-

コロンブス」は、日本ロックバンドMrs. GREEN APPLEの11作目の配信限定シングル2024年6月12日ユニバーサルミュージック内のレーベル・EMI Recordsよりリリースされた。

概要

2024年5月24日、新曲「コロンブス」が、6月3日より開始したコカ・コーラ「Coke STUDIO」キャンペーンソングに決定したことが発表された。また、本楽曲は、同日より全国放映開始となる「コカ・コーラ」テレビCMにも起用された。本CMには、メンバーも出演している[1]。バンドは2023年にも、コカ・コーラ「Coke STUDIO」キャンペーンソングとして「Magic」を提供しており、テレビCMにも出演している[2]

6月5日、本楽曲が同月12日に11th配信シングルとしてリリースされることが発表された。また同日、本楽曲のコンテンツカレンダーが公開された[3]。連日、本楽曲のカバーアートやコンセプトフォト、ティザームービーなどが公開された[4]。6月12日、本楽曲がリリースされた。

ミュージックビデオ

リリースされた2024年6月12日の21時にミュージックビデオYouTubeで公開された。大森元貴クリストファー・コロンブス、若井滉斗がナポレオン・ボナパルト、藤澤涼架がルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンに扮し、「もしも生きた時代の異なる偉人たちが一緒に旅をしたら?」という設定のストーリーが描かれていた[5]

公開に伴う騒動

映像の中では小島にたどり着いた3人が既に島に住んでいたサルたちと出会い交流するが、サルを人力車の引き手として使役したり、サル相手に音楽や乗馬などを教える、サルたちを敬礼させるなどのシーンがあった事から、公開直後からYouTubeのコメント欄やSNS上では「植民地支配や西洋中心主義の肯定につながる」「差別的な内容に当たる」「コロンブスという単語自体が近年ではマイナスイメージとして扱われているという認識がアップデートされていない」と批判の声が上がることになった[6][7]

この炎上状態を受けて、翌13日にバンド公式サイトにて、所属事務所とレコード会社の連名で「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現があった」として謝罪、MVの公開を停止したと発表した[8][9][10]。大森も公式サイトで今回のMVの制作経緯について説明、差別的な内容や悲惨な歴史を肯定するものにする意図は無く、「年代が異なる生命が楽しくホームパーティーをする」というイメージの元であくまでフィクションとしての映像作品として制作しており、類人猿が登場することについても差別的表現に見える恐れを当初から懸念し、意図とは異なる伝わり方をするかもしれないとスタッフと確認し合った上で制作したとした。その上で「意図と異なる形で線で繋がった時に何を連想させるのか、あらゆる可能性を指摘して別軸の案まで至らなかった我々の配慮不足」「前向きにワクワクできる映像にしたいという気持ちが、リスクへの配慮をあやふやにし、影響を及ぼしてしまった」として謝罪している[11][12]

本楽曲を「Coke STUDIO」キャンペーンソングとして広告展開をしていた日本コカ・コーラは、「ミュージックビデオの内容に関しては、事前に把握していない」とした上で、これらの騒動に対し「コカ・コーラ社はいかなる差別も容認しない」「我々が大切にしている価値とは異なるもの」と遺憾の意を表するコメントを出すとともに、本楽曲を使用した広告素材の放映停止を発表した[13][14][15]

テレビ披露

番組名 放送局 出演日 備考
ミュージックステーション[16] テレビ朝日系列 2024年6月14日 「コロンブス」「Dear」の2曲を披露予定だったが、「コロンブス」の披露を辞退し、「Dear」「青と夏」の披露となった[17]
CDTV ライブ! ライブ![18] TBSテレビ系列 2024年6月17日 フルサイズでの歌唱予定だったが、出演見合わせとなった[19]

脚注

  1. ^ Mrs. GREEN APPLE、自身出演のコカ・コーラ新CMソングを書き下ろし”. Billboard JAPAN (2024年5月31日). 2024年6月12日閲覧。
  2. ^ Mrs. GREEN APPLEが今年も「コカ・コーラ」CM出演、新曲「コロンブス」書き下ろし”. 音楽ナタリー. 2024年6月12日閲覧。
  3. ^ Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラ新CMソング「コロンブス」配信決定でコンテンツカレンダー公開”. Billboard JAPAN (2024年6月5日). 2024年6月12日閲覧。
  4. ^ Mrs. GREEN APPLE「ディア・ファミリー」主題歌配信、明日から関連コンテンツ連日解禁”. 音楽ナタリー. 2024年5月23日閲覧。
  5. ^ Mrs. GREEN APPLE、偉人に扮してドタバタワチャワチャ 新曲「コロンブス」MV公開 | ORICON NEWS at the Wayback Machine (archived 2024-06-12)
  6. ^ Mrs. GREEN APPLE「コロンブス」のMVが物議。「コロンブス」は一体何をした人物なのか、知っておきたい歴史と評価の変遷”. ハフポスト (2024年6月13日). 2024年6月13日閲覧。
  7. ^ 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」”. ねとらぼ. 2024年6月13日閲覧。
  8. ^ Mrs. GREEN APPLE、新曲「コロンブス」MVを公開停止「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現あった」”. ORICON NEWS (2024年6月13日). 2024年6月13日閲覧。
  9. ^ Mrs. GREEN APPLE 「コロンブス」ミュージックビデオ公開停止に関して”. Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL SITE|OFFICIAL FAN CLUB 「Ringo Jam」 (2024年6月13日). 2024年6月13日閲覧。
  10. ^ Mrs. GREEN APPLEの新曲MVが公開停止 レコード会社などが謝罪「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため」”. サンスポ (2024年6月13日). 2024年6月13日閲覧。
  11. ^ Mrs. GREEN APPLE 「コロンブス」ミュージックビデオについて,Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL SITE,2024年6月13日
  12. ^ ミセス大森元貴が謝罪 新曲「コロンブス」MVの経緯を説明 当初から懸念も…「差別的意図は全く無い」,スポーツニッポン,2024年6月13日
  13. ^ 日本コカ・コーラ「いかなる差別も容認していない」、公開停止のミセス新曲めぐりコメント…MV内容事前に把握せず”. 弁護士ドットコムニュース. 弁護士ドットコム (2024年6月13日). 2024年6月13日閲覧。
  14. ^ ミセス新曲ビデオ公開停止 日本コカ・コーラ、CMでの使用を取りやめ 「差別容認せず」”. 産経新聞:産経ニュース (2024年6月13日). 2024年6月18日閲覧。
  15. ^ 澤田直人. “日本コカ・コーラ、ミセス新曲「コロンブス」めぐり「我々が大切にしている価値とは異なるもの」 - 芸能 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年6月18日閲覧。
  16. ^ Mステ2時間SP出演者&楽曲発表 ミセス、なにわ男子、日本のTV初歌唱のXGが2曲”. ORICON NEWS (2024年6月7日). 2024年6月12日閲覧。
  17. ^ ミセス新曲「コロンブス」MV公開停止でMステも歌唱曲変更「所属事務所の申し出により」”. 日刊スポーツ (2024年6月13日). 2024年6月13日閲覧。
  18. ^ Mrs. GREEN APPLE、『CDTVライブ!ライブ!』で最新曲「コロンブス」をフルサイズTV初披露”. Real Sound|リアルサウンド (2024年6月10日). 2024年6月12日閲覧。
  19. ^ @TBSCDTV (2024年6月14日). "<番組からのお知らせ>". X(旧Twitter)より2024年6月14日閲覧