コンバラトキシン
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コンバラトキシン Convallatoxin | |
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(3S,5S,8R,9S,10S,13R,14S,17R)-5,14-dihydroxy-13-methyl-17-(5-oxo-2H-furan-3-yl)-3-[(2R,3R,4R,5R,6S)-3,4,5-trihydroxy-6-methyloxan-2-yl]oxy-2,3,4,6,7,8,9,11,12,15,16,17-dodecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthrene-10-carbaldehyde | |
別称 Strophanthin 3alpha-1-rhamnoside ; Strophanthidin alpha-l-rhamnopyranoside; Strophanthidin a-l-rhamnopyranoside; Corglykon;20(22),5beta-cardenolid-19-al-3beta,5beta,14beta-triol-3beta-d-[a-1-rhamnopyranoside] ; 5Beta,20[22]-cardenolide-19-one-3beta,5alpha,14-triol-3-[6-deoxy-alpha-l-mannopyranosyl] ; 3Beta,5alpha,14-trihydroxy-19-oxo-5beta,20[22]-cardenolide-3-[6-deoxy-alpha-l-mannopyranosyl] | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 508-75-8 |
PubChem | 441852 |
ChemSpider | 390428 |
EC番号 | 208-086-3 |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL399336 |
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特性 | |
化学式 | C29H42O10 |
モル質量 | 550.64 g mol−1 |
危険性 | |
主な危険性 | 毒性 |
関連する物質 | |
関連物質 | コンバラマリン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
コンバラトキシン(英: Convallatoxin)は強心配糖体の一種。スズランやドイツスズランに含まれる。
性質
[編集]スズランの全草に、コンバラマリンとともに含まれる[1]。水1Lに対し500mgの水溶性があり、スズランの全草を浸した液はジギタリスの10ないし15倍の強心作用がある[2]。大量に摂取すると呼吸停止や心不全を引き起こし、スズランを挿した花瓶の水を飲んだ子どもが死亡した事例がある[2]。山菜のオオアマドコロやギョウジャニンニクと誤認されることがあり、おひたしおよび油炒めにした場合の調理品への残留量は、それぞれ74%と40%であった。脂溶性であるため、一部は調理油に溶出した。250℃程度までは、加熱に対し安定している[2]。
脚注
[編集]- ^ 写真で見る家畜の有毒植物と中毒(独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所)
- ^ a b c 佐藤正幸・姉帯正樹「有毒植物スズラン調理品中のコンバラトキシン残留量」(pdf)『北海道立衛生研究所報』第62巻、北海道立衛生研究所、2012年、55-59頁。