ゴールト (小惑星)
ゴールト[1] 6478 Gault[2][3] | |
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ハッブル宇宙望遠鏡が2019年3月に撮影したゴールト。2つの尾が確認できる。
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仮符号・別名 | 1988 JC1[2][3] |
分類 | 小惑星 |
軌道の種類 | 小惑星帯[2][3] (フォカエア族[4]) |
発見 | |
発見日 | 1988年5月12日 |
発見者 | キャロライン・シューメーカー ユージン・シューメーカー |
軌道要素と性質 元期:2019年4月27日 (JD 2458600.5) | |
軌道長半径 (a) | 2.305145037731484 au[2] |
近日点距離 (q) | 1.858898455015591 au[2] |
遠日点距離 (Q) | 2.751391620447378 au[2] |
離心率 (e) | 0.1935872040203809[2] |
公転周期 (P) | 3.50 年[2] |
軌道傾斜角 (i) | 22.81133582510465 度[2] |
近日点引数 (ω) | 83.26767916040326 度[2] |
昇交点黄経 (Ω) | 183.5576612302744 度[2] |
平均近点角 (M) | 289.3490239800111 度[2] |
物理的性質 | |
直径 | 4 - 10 km |
スペクトル分類 | S |
絶対等級 (H) | 14.4[2] |
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ゴールト[1](6478 Gault)はメインベルトに位置する小惑星。1988年5月12日にキャロライン・シューメーカー、ユージン・シューメーカーがカリフォルニア州のパロマー天文台での観測で発見した[2][3]。2019年1月に尾が確認された活動的小惑星 (Active asteroids) である。
概要
[編集]ゴールトはフォカエア族に属する[4]と考えられており、フォカエアと同様のS型小惑星とされる。
2019年1月5日、米・ハワイの全天観測プロジェクト「小惑星地球衝突最終警報システム (ATLAS, Asteroid Terrestrial-impact Last Alert System)」の観測から、彗星の尾のようなものが伸びていることが確認され、前年の2018年12月には既に尾が生じていたことが判明した[1][5]。さらに、ハワイのカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡等の追観測で最初の尾に加えてより短い尾が観測された[1][5]。長い尾は長さ80万km以上、幅は4,800kmほどで、短い尾は長さ約20万kmと見当が付けられている[1][5]。尾に含まれる塵の観測から、尾が生じた原因は他天体との衝突によるものではなくYORP効果によるものであると考えられている[1][5]。
その後、ゴールトの尾は薄れていき、2020年8月現在では確認できなくなっている[6]。このことからも、彗星ではなく活動的小惑星であることがわかる。
名称
[編集]衝突クレーター生成過程研究の先駆者であるアメリカの惑星地質学者ドナルド・ゴールト (Donald Gault, 1923年–1999年) を記念して、1999年7月28日に命名された[3][7]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f “自己崩壊が進行中、尾を引く小惑星ゴールト”. AstroArts (2019年4月3日). 2019年4月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “6478 Gault (1988 JC1)”. JPL Small-Body Database Browser. JPL. 2019年4月4日閲覧。
- ^ a b c d e “6478 Gault (1988 JC1)”. MPC. 2019年4月4日閲覧。
- ^ a b “Asteroid 6478 Gault”. Small Bodies Data Ferret. 2019年4月7日閲覧。
- ^ a b c d “Hubble Watches Spun-Up Asteroid Coming Apart”. NASA (2019年3月28日). 2019年4月7日閲覧。
- ^ Pictures of (6478) Gault (2020)
- ^ “MPC/MPO/MPS Archive MPC 35155- 35522”. MPC. 2019年4月4日閲覧。