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サウル・アルバレス 対 カラム・スミス戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
The P4P King is Back
サウル・アルバレス 対 カラム・スミス戦
開催日 2020年12月19日
認定王座 WBA世界スーパーミドル級王座統一戦
WBC世界スーパーミドル級王座決定戦
リングマガジン世界スーパーミドル級タイトルマッチ
開催地 アメリカ合衆国テキサス州サンアントニオ
会場 アラモドーム
観衆 11426人[1]
リングアナ デビット・ディアマンテ
放送局 DAZN
実況・解説 トッド・グリシャム(実況)
セルヒオ・モラ(解説)
クリス・マニックス(アナリスト及びインタビュアー)
主催 エディー・ハーンマッチルーム・スポーツ・USA
サウル・アルバレス(カネロ・プロモーションズ)

サウル・アルバレス 対 カラム・スミス
Canelo(カネロ) Mundo(世界)
比較データ
30歳 年齢 30歳
ハリスコ州グアダラハラ 出身地 イングランドマージーサイドリヴァプール
56戦 53勝 (37KO) 1敗 2分 戦績 27戦 27勝 (19 KO) 無敗
173cm 身長 191cm
168 lb (76 kg) 体重 168 lb (76 kg)
179cm リーチ 198cm
オーソドックス 特徴 オーソドックス
エディ・レイノソ 指導者 ジョー・ギャラガー
WBA世界スーパーミドル級レギュラー王者・世界4階級制覇王者 評価 WBA世界スーパーミドル級スーパー王者リングマガジン世界スーパーミドル級王者・WBC世界スーパーミドル級ダイヤモンド王者WBSS優勝

結果 アルバレスの12回判定勝ち(3-0)
主審 ジョン・ショルレ
副審 ラファエル・ラモス
スティーブ・ワイスフェルド
スティーブ・モンロー

サウル・アルバレス 対 カラム・スミス戦(サウル・アルバレス たい カラム・スミスせん、別名The P4P King is Back)は、2020年12月19日、アメリカ合衆国テキサス州サンアントニオアラモドームで開催されたプロボクシングの試合。WBA世界スーパーミドル級レギュラー王者のアルバレスとWBA世界スーパーミドル級スーパー王者のスミスが行うWBA王座統一戦及び空位となっていたWBC世界スーパーミドル級王座決定戦。興行はマッチルーム・スポーツ・USAとカネロ・プロモーションズの合同興行として行われた。

試合までの経緯

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両者のスーパーミドル級での戦い

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2017年9月16日、World Boxing Super Series (WBSS) 第1シーズンスーパーミドル級トーナメントにスミスが出場。リヴァプールM&S・バンク・アリーナで一回戦が行われ、エリック・スコーグランドWBCダイヤモンド王座決定戦を行い、12回3-0(116-112、117-110、117-111)の判定勝ちを収め王座獲得に成功するとともにWBSS準決勝に進出した[2][3]

2018年2月24日、ドイツニュルンベルクにあるアレーナ・ニュルンベルガー・フェアジッヒャルングで、スミスがニキー・ホルツケンとWBSS準決勝を行い、12回3-0(117-111×2、118-110)の判定勝ちを収め初防衛に成功するとともにWBSS決勝に進出した[4][5]

2018年9月29日、サウジアラビアジッダにあるキング・アブドゥッラー・スポーツシティで、スミスがWBA世界スーパーミドル級スーパー王者ジョージ・グローブスと決勝戦を行い、7回2分4秒KO勝ちを収め、WBSSを制するとともにWBAスーパー王座とリングマガジン認定王座を獲得、WBCダイヤモンド王座の2度目の防衛に成功した[6][7]

2018年12月15日、ニューヨークマディソン・スクエア・ガーデンで、当時ミドル級王者だったアルバレスが階級を上げてWBA世界スーパーミドル級正規王者ロッキー・フィールディングと対戦し、3回2分38秒TKO勝ちを収め、王座を獲得し3階級制覇に成功した[8]

2019年6月1日、マディソン・スクエア・ガーデンにてアンソニー・ジョシュアアンディ・ルイス・ジュニアの前座で、スミスが元WBA世界ミドル級王者でWBA世界スーパーミドル級10位のハッサン・ヌダム・ヌジカムと対戦し、3回2分56秒TKO勝ちを収め、WBA王座は初防衛、WBCダイヤモンド王座は3度目、リングマガジン認定王座は初防衛に成功した[9][10][11]

2019年11月23日、リヴァプールのM&S・バンク・アリーナで、スミスがWBA世界スーパーミドル級暫定王者ジョン・ライダーと団体内王座統一戦を行い、12回3-0(117-111、116-112×2)の判定勝ちを収めWBA王座は王座統一による2度目の防衛、WBCダイヤモンド王座は4度目、リングマガジン認定王座は2度目の防衛に成功した[12][13][14]が、ライダーが勝っていたとする声が多数挙がる疑惑の判定となった[15]

2020年7月4日、スミスのトレーナーであるジョー・ギャラガーが、次戦のアルバレスの対戦相手にスミスが相応しいと主張したことを、Sky Sportsが報じた[16]

対戦決定後の概要から試合まで

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2020年11月17日、アルバレスとスミスが2020年12月19日に対戦することが決定したと、アルバレスが自身のSNSで発信した[17]

2020年11月20日、マッチルーム・スポーツはアルバレスとスミスが対戦する試合会場が、テキサス州サンアントニオアラモドームに決定したことを発表した[18]

2020年12月2日、アンダーカードでWBC世界フライ級王者フリオ・セサール・マルティネスとWBC世界フライ級2位のフランシスコ・ロドリゲス・ジュニアがタイトルマッチを行うことを、マッチルーム・スポーツが発表した[19]

2020年12月12日、マッチルーム・ボクシングとカネロ・プロモーションズは、アルバレスとスミスの試合はWBC世界スーパーミドル級王座決定戦としても行われることを発表した。またアンダーカードのWBC世界フライ級タイトルマッチは中止となったことも公表された[20]

2020年12月18日、前日計量が行われ、両者とも168ポンド計測し一発で計量をパスした[21]

2020年12月19日、アラモドームで行われたWBA世界スーパーミドル級王座統一戦及びWBC世界スーパーミドル級王座決定戦に於いて、アルバレスが12回3-0(117-111、119-109×2)の判定勝ちを収め、WBA王座の初防衛並びにWBC王座の獲得、またスミスが保持していたリングマガジン認定王座の獲得にも成功した[22]

採点表

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テキサス・コンバイティブ・スポーツ・プログラム
公式採点表
王座:WBA世界スーパーミドル級王座統一戦
WBC世界スーパーミドル級王座決定戦
リングマガジン世界スーパーミドル級タイトルマッチ
  主審:ジョン・ショルレ   立会人:ヒルベルト・メンドーサ・ジュニア(WBA:ベネズエラ,WBA会長)
マウリシオ・スレイマン(WBC:メキシコ,WBC会長)
開催日:2020年12月19日 会場:テキサス州サンアントニオアラモドーム 主催:マッチルーム・スポーツ・USA
カネロ・プロモーションズ
サウル・アルバレス カラム・スミス サウル・アルバレス カラム・スミス サウル・アルバレス カラム・スミス
RS TS TS RS RS TS TS RS RS TS TS RS
10 1 9   10 1 9   10 1 9
10 20 2 18 9 10 20 2 18 9 10 20 2 18 9
10 30 3 27 9 10 30 3 27 9 10 30 3 27 9
10 40 4 36 9 10 40 4 36 9 10 40 4 36 9
10 50 5 45 9 10 50 5 45 9 9 49 5 46 10
9 59 6 55 10 9 59 6 55 10 9 58 6 56 10
10 69 7 64 9 10 69 7 64 9 9 67 7 66 10
10 79 8 73 9 10 79 8 73 9 10 77 8 75 9
10 89 9 82 9 10 89 9 82 9 10 87 9 84 9
10 99 10 91 9 10 99 10 91 9 10 97 10 93 9
10 109 11 100 9 10 109 11 100 9 10 107 11 102 9
10 119 12 109 9 10 119 12 109 9 10 117 12 111 9
119 109   119 109   117 111
副審:ラファエル・ラモス 副審:スティーブ・ワイスフェルド 副審:スティーブ・モンロー
処分:無し 減点:無し 結果:アルバレス12回3-0の判定勝ち

脚注

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  1. ^ Callum Smith reveals what it's like to share the ring with Canelo”. British Boxing News (2021年1月29日). 2021年3月20日閲覧。
  2. ^ Callum Smith wins by unanimous decision over Erik Skoglund in World Boxing Super Series Sky Sports 2017年9月17日
  3. ^ Smith: "I’m in this tournament to win it” World Boxing Super Series 2017年9月18日
  4. ^ Callum Smith takes down Nieky Holzken, will face George Groves in WBSS final ESPN.com 2018年2月25日
  5. ^ WBSS準決勝 スミス勝利でグローブスと決勝 Boxing News(ボクシングニュース)2018年2月25日
  6. ^ Groves vs Smith: Callum Smith stops George Groves to win WBA super-middleweight world title Sky Sports 2018年9月29日
  7. ^ スミスがグローブスをKO WBSS・S・ミドル級制覇 Boxing News(ボクシングニュース)2018年9月29日
  8. ^ カネロ3回TKOで3階級制覇 次戦は5月4日と明言 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年12月16日
  9. ^ CALLUM SMITH MAKES A POINT IN HIS US DEBUT, BLOWS AWAY HASSAN N’DAM IN 3 The Ring 2019年6月1日
  10. ^ Anthony Joshua undercard results: Joshua Buatsi, Callum Smith, Katie Taylor all win The Daily Star 2019年6月2日
  11. ^ スミスがエンダム撃沈 WBA・SM級スーパー王座V1 Boxing News(ボクシングニュース)2019年6月2日
  12. ^ Callum Smith beats John Ryder in controversial super-middleweight title fight win The Daily Star 2019年11月23日
  13. ^ Callum Smith Overcomes John Ryder With Questionable Scores Boxing Scene.com 2019年11月23日
  14. ^ スーパー王者スミスが暫定退治 WBA・S・ミドル級 Boxing News(ボクシングニュース)2019年11月24日
  15. ^ Smith vs Ryder results: Callum Smith wins questionable decision over John Ryder”. Bad Left Hook (2019年11月23日). 2019年12月24日閲覧。
  16. ^ S・ミドル級王者スミス カネロ戦をアピール スーパースターの対戦相手選びは依然混とん Boxing News(ボクシングニュース)2020年7月5日
  17. ^ [https://boxingnews.jp/news/79294/ “PFPキング”カネロ FA宣言後の初戦12.19決定  WBA・S・ミドル級スーパー王者のスミスと] Boxing News(ボクシングニュース)2020年11月18日
  18. ^ 12.19カネロ 会場は7年ぶりのアラモドーム スミスとのWBA・S・ミドル級タイトル戦 Boxing News(ボクシングニュース)2020年11月21日
  19. ^ 中谷潤人の対抗王者 マルティネスがV3戦 12.19アラモドーム カネロvs.スミスの前座 Boxing News(ボクシングニュース)2020年12月3日
  20. ^ 12.19注目S・ミドル級戦 カネロvs.スミス WBCが王座決定戦に承認しWBAと2冠戦 Boxing News(ボクシングニュース)2020年12月13日
  21. ^ カネロあすスミスと対戦 S・ミドル2冠戦 191㎝スーパー王者をどう料理するか見もの Boxing News(ボクシングニュース)2020年12月19日
  22. ^ カネロがスミスを圧倒 S・ミドル級2冠を手中 キャリアのベストファイトをアピール Boxing News(ボクシングニュース) 2020年12月20日

外部リンク

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先代
セルゲイ・コバレフ戦
サウル・アルバレスの試合
2020年12月19日
次代
アブニ・イルディリム戦