サクラエイコウオー
サクラエイコウオー[1] | |||||||||
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欧字表記 | Sakura Eiko O[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
性別 | 牡[1] | ||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | ||||||||
生誕 | 1991年6月1日 | ||||||||
死没 | 2023年12月30日(32歳没) | ||||||||
登録日 | 1992年11月11日 | ||||||||
抹消日 | 1997年12月17日 | ||||||||
父 | マルゼンスキー[1] | ||||||||
母 | サクラハツユキ[1] | ||||||||
母の父 | パーソロン[1] | ||||||||
生国 | 日本(北海道静内町)[1] | ||||||||
生産者 | 谷岡牧場[1] | ||||||||
馬主 | さくらコマース[1] | ||||||||
調教師 |
境勝太郎(美浦)→ 小島太(美浦) [1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 15戦5勝[1] | ||||||||
獲得賞金 | 1億5099万3000円[1] | ||||||||
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サクラエイコウオーは、日本の競走馬。おもな勝ち鞍は弥生賞・七夕賞。
戦歴
[編集]新馬戦にて最終コーナーを曲がりきれず逸走し競走中止、京王杯3歳ステークスでは最後の直線走路で内ラチに接触し5着。朝日杯3歳ステークスでは前半の1000メートルを57秒6で駆け抜ける暴走ぶりを見せ終いバテて殿負け、年が明け弥生賞ではゲート内で暴れっぱなしだったものの、それぞれ2番人気・1番人気に支持されていたエアチャリオット、ナムラコクオーが繰り広げる2着争いを尻目に、2馬身半差をつける1着となり、重賞初制覇を挙げる。
その気性面の問題ぶりから「能力はあるが、乗りこなしが非常に難しい」と小島太騎手を言わしめ、皐月賞・日本ダービーにおいても人気こそ集めるが、その気性が災いし終始折り合いを欠き、勝ち馬から1秒以上離される大敗を喫する。
皐月賞時点で弥生賞を含め4勝を記録する素質の高さを持つが、安定しない気性に加え脚部の弱さから順調にレースを使えず以降も凡走を繰り返す。
1996年7月、七夕賞では逃げて2着に4馬身の差をつけて勝利し2つ目の重賞タイトルを獲得[2]、騎乗した西田雄一郎騎手に初の重賞勝利をプレゼントしたが再び脚部不安を発症、1年以上に及ぶ長期療養の甲斐なく1997年12月にそのまま現役引退となった。
以降は新和牧場で功労馬として繋養された。2023年5月30日にナイスネイチャが死亡したことにより、確認が取れる中での存命中のJRA重賞勝ち馬の最高齢となった[3]が、同年12月30日に老衰のため死去。32歳没[4]。サクラエイコウオーの死去に伴い、存命中のJRA重賞勝ち馬の最高齢はフラワーパーク、JRA重賞勝ち馬牡馬最高齢はタイキフォーチュンとなった。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.com[5]およびJBISサーチ[6]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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1993. 9.11 | 中山 | 3歳新馬 | 芝1200m(良) | 13 | 7 | 11 | 1.4 (1人) | 競走中止 | 小島太 | 53 | マイネルウェイヴ | 486 | |||
10.10 | 東京 | 3歳未勝利 | 芝1400m(良) | 5 | 3 | 3 | 1.1 (1人) | 1着 | 1:25.0(34.9) | -0.3 | 小島太 | 53 | (カズサハリケーン) | 484 | |
11.13 | 東京 | 京成杯3歳S | GII | 芝1400m(良) | 9 | 4 | 4 | 7.8 (3人) | 5着 | 1:24.0(36.2) | 1.1 | 小島太 | 54 | ヤマニンアビリティ | 478 |
11.28 | 東京 | 赤松賞 | 500万下 | 芝1600m(良) | 15 | 7 | 12 | 7.0 (4人) | 1着 | 1:36.1(36.4) | -0.3 | 小島太 | 54 | (タイキパイソン) | 478 |
12.12 | 中山 | 朝日杯3歳S | GI | 芝1600m(良) | 14 | 7 | 11 | 14.3 (7人) | 14着 | 1:37.9(40.3) | 3.5 | 小島太 | 54 | ナリタブライアン | 472 |
1994. 1. 9 | 中山 | 京成杯 | GIII | 芝1600m(良) | 8 | 3 | 3 | 10.9 (4人) | 3着 | 1:34.2(36.2) | 0.3 | 小島太 | 55 | ビコーペガサス | 474 |
2. 5 | 東京 | ヒヤシンスS | OP | 芝1400m(良) | 8 | 5 | 5 | 2.6 (2人) | 1着 | 1:23.1(35.1) | -0.4 | 小島太 | 55 | (フィールドボンバー) | 482 |
3. 6 | 中山 | 弥生賞 | GII | 芝2000m(良) | 12 | 6 | 8 | 14.6 (4人) | 1着 | 2:01.3(36.0) | -0.4 | 小島太 | 55 | (エアチャリオット) | 480 |
4.17 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(良) | 18 | 5 | 9 | 10.4 (3人) | 8着 | 2:00.6(37.7) | 1.6 | 小島太 | 57 | ナリタブライアン | 478 |
5.29 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 2 | 3 | 15.9 (3人) | 11着 | 2:28.2(38.7) | 2.5 | 小島太 | 57 | ナリタブライアン | 478 |
1995. 4. 2 | 中山 | ダービー卿CT | GIII | 芝1200m(稍) | 14 | 1 | 1 | 17.1 (8人) | 12着 | 1:12.0(36.9) | 2.0 | 小島太 | 56 | オギティファニー | 500 |
1996. 4.13 | 中山 | 卯月S | OP | 芝1200m(良) | 8 | 5 | 5 | 14.9 (6人) | 2着 | 1:08.6(35.1) | 0.1 | 横山典弘 | 57 | ホクトフィーバス | 512 |
5.11 | 東京 | 京王杯SC | GII | 芝1400m(良) | 15 | 8 | 14 | 13.5 (7人) | 11着 | 1:22.2(35.6) | 1.1 | 東信二 | 58 | ハートレイク | 506 |
6. 1 | 東京 | エプソムC | GIII | 芝1800m(良) | 14 | 5 | 7 | 16.4 (7人) | 12着 | 1:47.3(37.0) | 1.6 | 東信二 | 57 | マーベラスサンデー | 506 |
7. 6 | 中山 | 七夕賞 | GIII | 芝2000m(良) | 17 | 8 | 17 | 13.7 (5人) | 1着 | 1:59.0(34.8) | -0.7 | 西田雄一郎 | 55 | (エスプレッソトニー) | 498 |
血統表
[編集]サクラエイコウオーの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ニジンスキー系 |
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父 マルゼンスキー 1974 鹿毛 |
父の父 Nijinsky II1967 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic | |
Natalma | ||||
Flaming Page | Bull Page | |||
Flaring Top | ||||
父の母 *シルShill 1970 鹿毛 |
Buckpasser | Tom Fool | ||
Busanda | ||||
Quill | Princequillo | |||
Quick Touch | ||||
母 サクラハツユキ 1980 鹿毛 |
*パーソロン Partholon 1960 鹿毛 |
Milesian | My Babu | |
Oatflake | ||||
Paleo | Pharis | |||
Calonice | ||||
母の母 サクラジョオー1970 鹿毛 |
Alcide | Alycidon | ||
Chenille | ||||
*スワンズウッドグローヴ | Grey Sovereign | |||
Fakhry | ||||
母系(F-No.) | スワンズウッドグローヴ系(FN:16-a) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | Menow 5・5(父系内) | [§ 3] | ||
出典 |
- 半妹に2000年中山牝馬ステークス3着のサクラアカツキ。
- 牝系は谷岡牧場の基幹牝系であるスワンズウッドグローヴ系で、サクラジョオーはスワンズウッドグローヴの日本での初仔である。近親馬についてはスワンズウッドグローヴ#スワンズウッドグローヴの主要なファミリーラインを参照のこと。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n “サクラエイコウオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
- ^ 『優駿』1996年9月号、日本中央競馬会、136頁
- ^ keibalabのツイート(1663439009354493952) - 競馬ラボ(株式会社ドゥイノベーション)
- ^ “報知杯弥生賞を勝ったサクラエイコウオーが32歳で死す 小島太さん「ものすごく能力の高い馬だった」 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2024年2月5日閲覧。
- ^ “サクラエイコウオーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月21日閲覧。
- ^ “サクラエイコウオー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月21日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|サクラエイコウオー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2015年10月23日閲覧。
- ^ 『優駿』1996年9月号、日本中央競馬会、137頁
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- サクラエイコウオー - 競走馬のふるさと案内所
- サクラエイコウオー - 引退名馬(名馬.jp)