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サテリコン (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サテリコン
Fellini Satyricon
監督 フェデリコ・フェリーニ
脚本 フェデリコ・フェリーニ
ベルナルディーノ・ザッポーニイタリア語版
ブルネッロ・ロンディイタリア語版
製作 アルベルト・グリマルディイタリア語版
出演者 マーティン・ポッター
ハイラム・ケラー
音楽 ニーノ・ロータ
撮影 ジュゼッペ・ロトゥンノ
編集 ルッジェロ・マストロヤンニイタリア語版
公開 イタリアの旗 1969年9月3日
日本の旗 1970年9月19日
上映時間 128分
製作国 イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
言語 イタリア語
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サテリコン』(イタリア語: Fellini Satyricon)は、1969年イタリアフランス合作映画。ペトロニウスの著した紀元1世紀ごろの文学『サテュリコン』を、フェデリコ・フェリーニが映画化した作品である[1]

概要

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本作は皇帝ネロ統治時代の古代ローマを舞台としている。

第43回アカデミー賞監督賞に、第27回ゴールデングローブ賞外国語映画賞にそれぞれノミネートされた。第30回ヴェネツィア国際映画祭では最優秀イタリア映画賞を受賞している。

日本ではユナイト映画(ユナイテッド・アーティスツ)日本支社が輸入し、1970年9月19日、同社の配給によって公開された[1]

本作のメイキングは、ギデオン・バックマンの監督によってイタリア・アメリカスウェーデン合作のドキュメンタリー映画フェリーニ サテリコン日誌フランス語版』としてまとめられ、1971年にアメリカなどで公開されている[2]

あらすじ

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美青年の学生エンコルピオ(マーティン・ポッター)は、愛する少年奴隷ジトーネ(マックス・ボーンフランス語版)を親友のアシルト(ハイラム・ケラー)に奪われる。エンコルピオは芝居小屋に売られていたジトーネを必死の思いで奪還するも、自分のもとに留まるかアシルトのもとへ行くかをジトーネに選ばせたところ、アシルトのもとへ行くことを選択されてしまう。

愛する者に去られたエンコルピオが嗚咽していると、エンコルピオの泊まっていた宿が地震によって崩落する。行くあてを失ったエンコルピオは、たまたま訪れた美術展で詩人のエウモルポ(サルヴォ・ランドーネイタリア語版)から声を掛けられ、エウモルポの知人だという成金の解放奴隷トリマルチョーネ(マリオ・ロマニョーリ)が催す饗宴へと連れて行かれる。ところが、ある一言がきっかけでエウモルポはトリマルチョーネの怒りを買い、燃え盛る炎の中へあやうく放り込まれそうになる。

エウモルポとエンコルピオは何とかして饗宴の場から逃れるが、2人とも逃亡に疲れ果てて砂漠の上で眠ってしまう。翌朝、無防備に眠り込んでいたエンコルピオはリーカ(アラン・キュニー)を首領とする海賊団に捕らえられ、奴隷船に放り込まれる。もはやエウモルポはどこへ行ったか分からない。そしてエンコルピオは奇遇にも、奴隷船の中でアシルトとジトーネの姿を発見する。

キャスト

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役名 俳優 日本語吹替
TBS
エンコルピオ マーティン・ポッター 樋浦勉
アシルト ハイラム・ケラー 津嘉山正種
エモルポ サルヴォ・ランドーネイタリア語版 大久保正信
フォルトゥーナ マガリ・ノエルフランス語版 有馬瑞子
トリマルチョーネ マリオ・ロマニョーリ 藤本譲
リーカス将軍 アラン・キュニー  緑川稔
ヴェルナッキオ ファンフッライタリア語版 神山卓三
ジトーネ マックス・ボーンフランス語版
トリフェーナ キャプシーヌ
未亡人 ルチア・ボゼー
神の子を盗む男 ゴードン・ミッチェル英語版
不明
その他
麻上洋子
野本礼三
国坂伸
鈴木れい子
藤城裕士
広瀬正志
竹口安芸子
演出 福永莞爾
翻訳 岩佐幸子
効果
調整
制作 東北新社
解説
初回放送 1978年11月4日
『土曜ロードショー』

スタッフ

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関連事項

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参考文献

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  • Fellini, Federico (1988). Comments on Film. Ed. G. Grazzini (trans. Joseph Henry). California State University at Fresno.
  • — (1970). Fellini Satyricon, ed. Dario Zanelli, New York: Ballantine.
  • Frantz, Gilda (1970). "'Fellini Satyricon'". in: Psychological Perspectives, Volume 1, n° 2, Autumn 1970, pp. 157–161.
  • Hughes, Eileen Lanouette (1971). On the Set of 'Fellini Satyricon': A Behind-the-Scenes Diary, New York: Morrow.
  • Prats, Arnando José (1979). "The Individual, the World and the Life of Myth in 'Fellini Satyricon'". in: South Atlantic Bulletin, Band 44, n° 2, May 1979, pp. 45–58.
  • (イタリア語) Betti, Liliana (1970). Federico A.C.: disegni per il 'Satyricon' di Federico Fellini, Milan: Libri Edizioni.
  • Sütterlin, Axel (1996). Petronius Arbiter und Federico Fellini. Ein strukturanalytischer Vergleich, Frankfurt am Main: Peter Lang Verlag

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  1. ^ a b サテリコン、キネマ旬報映画データベース、2010年8月20日閲覧。
  2. ^ Ciao, Federico! - IMDb(英語), 2010年8月20日閲覧。

外部リンク

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