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サトー克也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サトー克也(サトーかつや、1963年7月9日 - )は、日本のクリエイティブディレクター、実業家。

1987年より広告制作に携わる。[1]

プロフィール

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1963年7月9日、東京都豊島区椎名町に生まれる。

慶應義塾大学法学部政治学科卒業。大学のゼミは社会学。卒論は『アイドル論』。

予備校時代に角川書店『バラエティ』編集部に関わり、大学時代にライター等のアルバイトをする。これがマスコミ生活のスタートとなる。

1987年4月、広告代理店 第一企画株式会社(現ADK)に入社。第2クリエイティブ局に配属。

入社2年目のラジオCM3作品がACC各賞を受賞。

その後、数々のクライアントのテレビCMを手掛け、ロンドン国際広告賞、ニューヨーク国際広告賞、カンヌ広告祭など各賞を受賞。

1992年、日清食品出前一丁』において、出前坊や以外のキャラクターを創作し、出前一家を完成。ヒット広告となり、ACCシリーズ賞をはじめ各賞を受賞。関連コミック、DVDの原作、企画、演出を手掛ける。

2007年には日立マクセルDVD『新留小学校〜最後の7日間の記録〜』で、ACCグランプリ、総務大臣賞ダブル受賞の他、アジア最大の広告賞アド   フェストでゴールドを受賞。CMがエンタテイメント化する中、ドキメンタリー広告の可能性を示す。

2007年12月、ダイコク株式会社を設立。以後、コスモ石油トヨタデンソー三井不動産大阪ガス東京メトロなど多数のクライアントのキャンペーンを担当。

2019年、早稲田アカデミー ブランドムービー『15のキミへ』においては企画、演出のみならず作詞、作曲を手掛け[2]、それを手嶌葵が歌唱している。

また、絵本作家としての顔を持ち、読売新聞『むてきのだっちくん』『えらいのはだれだっち?』大塚食品クリスタルガイザー『シャスタの泉』など広告から派生した作品を発表。また母親の故郷である秩父市の保育園、幼稚園、小学校へ寄贈した絵本『チチブの武甲さん』においては地元の山や自然を大切にすることを伝えている。

2019年には『さとうかつや』として本格的に絵本作家としての活動を開始。エッセンシャル出版社から『おむすび7』を発表。日本の知恵を広く、世界へアピール。各所で好評を博している。

主な受賞歴

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ACCグランプリ・総務大臣賞、ACCジャーナリスト賞/日立マクセル「ずっとずっと。新留小学校」

カンヌ国際広告祭銀賞/日立マクセル「タイムカプセルプロジェクト」

アドフェスト(アジア最大の広告賞)シルバー&ロータス・ルーツ賞/日立マクセル「ずっとずっと。正調弥三郎節」

ACC賞/日清食品「出前一丁」3年連続受賞、日清製油「生まれたときから日清サラダ油」白子「お茶漬けサラサラ」他

電通賞優秀作品賞/日立マクセル「大人になったジブンへ」他

消費者のためになった広告コンクール金賞/日立マクセル「大人になったジブンへ」

ギャラクシー賞/日立マクセル「大人になったジブンへ」パイオニア「PURE VISION」

IBA賞/日清食品「どん兵衛」パイオニア「PURE VISION」

久光製薬「フレシングクリーム」

ロンドン国際広告賞/日清食品「どん兵衛」日立マクセル「ずっと、ずっと。大関栃東」

他、国内外の広告賞を多数受賞。

作品歴

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サトー克也、作品の歴史》1987〜

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企業名/商品名 作品
小僧寿司 おむすび寿司フェア/昔話→アニメ
桃屋 いただきます
ニチモ不動産 オリジナルキャラ
カネボウ化粧品 マジシャン→歌もの
白子のりお茶漬けサラサラ 村上明彦監督
白子のり 手巻き海苔
白子のり 白子のふりかけ→歌もの
久光製薬 プレッシングクリーム/李泰栄監督
JT CABIN BOX
レディーボーデン 前田良輔監督
カネボウ化粧品 サラ/前田良輔監督
日清食品 出前一丁/中島哲也監督

パロディユーモア期はじまる。

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企業名/商品名 作品
桃屋 浅漬けのもと/ぬか漬けのもと
キリン春咲き〈生〉
キリンビール工場できたて出荷
日清サラダ油 生まれたときから
どん兵衛 世直しどん兵衛
どん兵衛 どん兵衛学園
どん兵衛 どん兵衛むかし話
日清食品 日清袋麺シリーズ
カップヌードル 西遊記シリーズ
カネボウホームプロダクツ 海のうるおい藻
INAX 抗菌シリーズ
パイオニア ピュアビジョン/いつまでもピュアでいたい
日立マクセル 企業/星野道夫シリーズ
DDIポケット エッジ
大塚製薬 カロリーメイトゼリー

→歌もの

大塚製薬 カロリーメイト→歌もの
パイオニア ハートの地球
パイオニア ピュアビジョン/色の国
三井のリハウス リハウスで話そう
三井のリパーク
TEPCOひかり TEPCOひかりに決めた唄
日立マクセル ずっとずっと[3]/父への想い
讀賣新聞 だっち君シリーズ

→アニメ&歌もの

コスモ石油 企業/ココロも満タンに宣言/マイカーリース他
日立マルセル DVD/大人になったジブンへ
日立マルセル DVD/ずっとずっと新留小学校

ドキュメンタリー期はじまる。

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企業名/商品名 作品
日立マクセル DVD/正調弥三郎節
JA共済 建更むてき
DENSO 企業
大塚食品 クリスタルガイザー/ここシャスタの山から
讀賣新聞 編集手帳
セイバン モデルロイヤル/入学式
大阪ガス さすガっス!→歌もの
大阪ガス ガ、スマート! 
大阪ガス 暮らしに灯りをぬくもりを→歌もの
唐津 地方創生
東京メトロ すすメトロ!
富士ゼロックス 中国キャンペーン
日清シスコ ごろっとグラノーラ
トヨタ ワールドワイド3部作
セキスイハイム あったかミュージカル
高橋書店 ざんねんないきもの事典
早稲田アカデミー 15のキミへ

オリジナルキャラクター

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既存の有名キャラクターに頼らず、企業のオリジナルキャラクターを創り、育て上げることの大切さを伝える。

日清食品 出前一丁 では、出前父ちゃん、出前母ちゃん、出前ちゃん、出前ばあちゃん というオリジナルキャラクターを作り、日立マクセル ダイナミックでは、ダイナコングを作った。読売新聞の広告では、だっちくん、であーるパパ、ざますママ、だっちょくん など、育てあげたキャラクターは多数ある。

作風

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プロフェッショナルの定義を『その道で、人のココロを動かせられる人』としている。

初期作品においては、笑い、ユーモア、人情に重きが置かれていたが、近年は企業、ブランドが発するメッセージを巧みに表現し、感動作品に仕上げている。人間、世の中に対する洞察が深く、独特の感動作品を創り上げている。

その広告哲学、創作哲学は、本人の人生哲学に起因している。哲学、心理学、古武道などを学び、小津安二郎監督、ブルースリーの載拳道には大きな影響を受ける。

『この世に必要のない花は咲かない。』という考えから、どんな商品にも、どんな企業にも、存在する以上、意味があるはずだ、人を幸せにできるはずだ、として企画、立案。それを広告としてカタチにしている。

主な著書

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脚注

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