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サビオ・ベガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サビオ・ベガ
サビオ・ベガの画像
2013年
プロフィール
リングネーム サビオ・ベガ
TNT
クワン
ザ・ボス
エル・コルサリオ
本名 フアン・リベラ
身長 180cm
体重 112kg(全盛時)
誕生日 (1964-08-10) 1964年8月10日(60歳)
出身地 プエルトリコの旗 プエルトリコ
ベガ・アルタ
スポーツ歴 テコンドー[1]
デビュー 1985年[1]
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サビオ・ベガSavio Vega、本名:Juan Rivera1964年8月10日 - )は、プエルトリコプロレスラー。ベガ・アルタ出身[2]

1990年代アメリカ合衆国本土WWFでも活躍した[2]。地元のプエルトリコを本拠地に、ブッカー業務も担当している[2]

来歴

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1985年8月、ビル・ワットが主宰していたアメリカ中南部のMSWA(後のUWF)において、エル・コルサリオEl Corsario)なるヒール覆面レスラーとしてデビュー[3]スカンドル・アクバマネージャーに迎え、テコンドーの下地を活かしたマーシャルアーツ戦法を武器に、ジェイク・ロバーツジム・ドゥガンブッチ・リードエディ・ギルバートボブ・スウィータンらと対戦してキャリアを積んだ[3]

1987年よりプエルトリコへ戻り[4]カルロス・コロンの主宰するWWCにおいて、ザ・グレート・カブキをイメージした東洋系ギミックペイントレスラーに変身[1]爆薬トリニトロトルエンを意味するTNTT.N.T.)をリングネームにヒールのポジションで活動する。ミスター・ポーゴともタッグを組み、7月11日にマーク・ヤングブラッド&クリス・ヤングブラッドのレネゲード・ウォリアーズからWWC世界タッグ王座を奪取した[5]。同年11月には全日本プロレスに初来日、アブドーラ・ザ・ブッチャーのパートナーとして世界最強タッグ決定リーグ戦に出場した[6]

1990年9月には新日本プロレスに登場して、ビッグバン・ベイダーバンバン・ビガロと共闘[7]。翌1991年7月の来日時にはグレート・ムタとタッグを結成、7月19日の札幌大会にて馳浩&佐々木健介のチームと対戦した[8]。翌月の8月7日からは、W★INGの旗揚げシリーズにも参戦している[9]

1994年1月より忍者ギミックの覆面レスラー、クワンKwang)に再変身してWWFに登場[10]。TNT時代と同様のマーシャルアーツ・スタイルに加え、カブキやムタのような毒霧も放つなど、ミッドカード戦線で異色のファイトを展開した。マネージャーはハービー・ウィップルマンが担当し、『Raw is War』にてブレット・ハートジ・アンダーテイカーとも対戦している[2]

1995年からは覆面を脱いで素顔となり、レイザー・ラモンの友人のプエルトリカンという設定のもと、サウス・ブロンクス出身のサビオ・ベガSavio Vega)を名乗ってベビーフェイスに転向。5月14日のPPVイン・ユア・ハウス』の第1回大会にて初登場を果たし、ジェフ・ジャレットザ・ローディーの2人がかりの攻撃からラモンを救出して観客の喝采を浴びた。6月25日の『キング・オブ・ザ・リング』ではトーナメントを勝ち抜いて決勝戦に進出、メイブルに敗れてキングの座は逸したものの、準々決勝で優勝候補のヨコズナに勝利するなどの活躍を見せた[11]。翌1996年インターコンチネンタル王者ゴールダストと抗争、一時はタイトルを空位にしている[2][12]

1997年2月、再びヒールとなってファルーク率いるネーション・オブ・ドミネーションNOD)に加入[13]アーメッド・ジョンソンリージョン・オブ・ドゥームと抗争するが、6月にファルークと仲間割れしてNODから除名され、ミゲル・ペレス・ジュニア、ホセ・エストラーダ・ジュニア、ヘスス・カスティーヨと共にプエルトリコ系ストリートギャング集団のロス・ボリクアスLos Boricuas)を結成[14]。ファルークが再編した新生NODや、同じくNODを追放されたクラッシュのDOA[15]との三つ巴の軍団抗争を繰り広げた。1998年には "WWF Brawl for All" にも出場したが、2回戦でダレン・ドロズドフに敗退。同年にWWFを解雇された。

WWF以降、2000年代IWAプエルトリコにて選手兼ブッカーとして活動。2008年1月にはインターナショナル・ツアーをプロデュースし、パナマにてリッキー・バンデラスともタイトルを争った。合衆国本土では、WWF時代の旧友ジェフ・ジャレットの招きで2008年7月から2009年7月まで、TNAのロード・エージェントを務めていた[16]2010年からはIWA対WWCの対抗戦アングルに参画。2011年12月からはTNAのジェフ・ジャレットが創設したリング・カ・キングのトレーナーを担当。2013年よりWWCに復帰し、同年11月16日と2014年1月19日にWWCユニバーサル・ヘビー級王座を獲得している[17]

2017年7月26日、武藤敬司プロデュースの『プロレスリング・マスターズ』において、TNTとして久々の来日を果たし、ムタ&カブキとの魔界トリオを結成。藤波辰爾長州力、馳浩のトリオと対戦した[18]

得意技

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獲得タイトル

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WWC
  • WWCユニバーサル・ヘビー級王座:3回[17]
  • WWC世界タッグ王座:1回(w / ミスター・ポーゴ[5]
  • WWC北米ヘビー級王座:1回
  • WWCカリビアン・ヘビー級王座:3回
  • WWCプエルトリコ・ヘビー級王座:1回
  • WWC世界TV王座:5回
IWA

脚注

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  1. ^ a b c 『新日本プロレス 来日外国人選手 PERFECTカタログ』P62(2002年、日本スポーツ出版社
  2. ^ a b c d e Wrestler Profiles: Savio Vega”. Online World of Wrestling. 2010年10月24日閲覧。
  3. ^ a b Savio Vega: Matches 1985-1988”. Cagematch.net. 2024年1月28日閲覧。
  4. ^ Savio Vega: Promotions”. Wrestlingdata.com. 2024年1月28日閲覧。
  5. ^ a b WWC World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月24日閲覧。
  6. ^ The AJPW matches fought by Savio Vega in 1987”. Wrestlingdata. 2022年4月5日閲覧。
  7. ^ The NJPW matches fought by Savio Vega in 1990”. Wrestlingdata. 2022年4月5日閲覧。
  8. ^ NJPW Summer Crush 1991 - Tag 5”. Cagematch.net. 2022年4月5日閲覧。
  9. ^ The W★ING matches fought by Savio Vega in 1991”. Wrestlingdata. 2022年4月5日閲覧。
  10. ^ Wrestling Gallery: Kwang'”. Online World of Wrestling. 2020年6月21日閲覧。
  11. ^ WWF King of the Ring 1995”. pWw-Everything Wrestling. 2010年10月24日閲覧。
  12. ^ WWF Intercontinental Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年10月25日閲覧。
  13. ^ Faction Profiles: Nation of Domination”. Online World of Wrestling. 2010年10月24日閲覧。
  14. ^ Faction Profiles: Los Boricuas”. Online World of Wrestling. 2010年10月24日閲覧。
  15. ^ Faction Profiles: Disciples of Apocalypse”. Online World of Wrestling. 2010年10月24日閲覧。
  16. ^ TNA Releases Two Prominent Names: July 31, 2009”. ProWrestling.com. 2010年10月24日閲覧。
  17. ^ a b WWC Universal Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年4月4日閲覧。
  18. ^ Keiji Muto Produce Pro-Wrestling Masters”. Cagematch.net. 2022年4月5日閲覧。

外部リンク

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