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サボテンダー (ウルトラ怪獣)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウルトラマンAの登場怪獣 > サボテンダー (ウルトラ怪獣)
サボテンダー
ウルトラシリーズのキャラクター
初登場ウルトラマンA』第12話
作者 鈴木儀雄(デザイン)
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サボテンダーは、特撮テレビ番組『ウルトラマンA』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣(超獣)。別名はさぼてん超獣[注釈 1]

『ウルトラマンA』に登場するサボテンダー

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諸元
サボテンダー
SABOTENDAR[1][2]
別名 さぼてん超獣
身長 60 m[出典 1]
体重 5万 t[出典 1]
出身地 異次元[出典 2]
東京[3]

ウルトラマンA』第12話「サボテン地獄の赤い花」に登場。

異次元人ヤプールが送り込んだ地球侵略用超獣の第11号で、超獣製造機によって合成されたハリネズミサボテンの合体生物[5]。胸のミサイルとして発射し[3][6][注釈 2]、背の棘から放つショック波[2]、体を丸めた状態で飛び回りながら突撃するサボテンボール[7]、相手を捕らえる長い舌、口から霧状の溶解液[4][6][注釈 3]を吐くなどの攻撃手段を持つ。

最初に出現した際にはウルトラマンAに止めを刺される直前、小さなサボテンに変身して逃れ、サボテン売りの露店に紛れ込む。頭頂部の花で虫を捕食していたところをサボテン売り親父の息子・三郎少年が発見し、彼によって「サブロテン」と命名されて学校で見せびらかされるが、夜間に飼育小屋のニワトリや巡回の用務員を捕食したうえ、三郎の父が食べていた焼き鳥までも盗み食べながら、徐々にエネルギーを蓄えていく。しかし、用務員を捕食した際に棘が抜け落ちており、それが後にハリネズミのものであると判明したことから、北斗に正体を看破されるきっかけとなる。

ドライブ中の若いカップルを捕食したところでTACによって捕獲されるが、北斗の「宇宙昆虫がレーザーを浴びて巨大化した前例[注釈 4]がある」という意見により、地上で破壊すれば超獣として復活する危険があるとの判断から、宇宙へ運んだうえでスペースミサイルによる破壊が試みられる。しかし、そのエネルギーすら吸収して復活する。

棘や舌でAを苦しめるが、ダブルビームで舌を焼き切られたうえ、サボテンボールも敵わず投げ飛ばされ、最後はサーキュラーギロチンで身体を切断されて倒される。

『ウルトラマンタロウ』に登場するサボテンダー

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諸元
改造サボテンダー
RE-SABOTENDAR[13][14]
別名
身長 60 m[出典 4]
体重 5万 t[出典 4]
出身地 異次元[出典 5]

ウルトラマンタロウ』第30話「逆襲! 怪獣軍団」に登場。

ウルトラマンAに倒されたサボテンダーが改造・強化された超獣で、巨大ヤプール(改造)が操る怪獣軍団の1体。初代より少し太目な体型で、体色が黄緑色となり、鳴き声も異なっている。また、初代に見られた無数の棘は生やしていない。ヤプールからは単に「サボテンダー」と呼ばれる。

青年・海野八郎によって危機に陥ったベムスター(改造)の援護を巨大ヤプール(改造)に命じられ、青い光球に乗って出現するが、ベムスター(改造)を勢い任せに突き飛ばすと海野を殺害しようと進撃し、そこに現れたウルトラマンタロウに阻まれる。その後、出現したベロクロン二世(改造)はZATの攻撃に為す術がなく、ベムスター(改造)は海野に両目をナイフで攻撃されて苦しんでいたため、自分はタロウと肉弾戦を繰り広げ、一時はタロウを投げ飛ばすなど奮戦するが、最後はストリウム光線を浴びせられ、爆発せずに絶命する。

  • 関連書籍では、名称を改造サボテンダー[出典 6]サボテンダー(改造)[出典 7]と記載している。
  • 着ぐるみアトラクション用の流用[25][26]
  • オープニングに名前のテロップ表記がない。
  • ビデオ『ウルトラ怪獣伝説』では、ゼットンの命令でベムスター(改造)、ベロクロン二世(改造)、巨大ヤプール(改造)とともにタロウと戦うが、タロウのストリウム光線を受けて倒される。映像は『タロウ』の流用。

その他

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  • 漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』の第9話・第10話では、ナックル星人と手を組んだヤプールによって他の超獣と共に送り込まれる。
  • てれびくん』に掲載された『ウルティメイトフォースゼロ アナザースペースアドベンチャー』では、ヤプールによって他の超獣と共にアナザースペースへ送りこまれてウルティメイトフォースゼロに襲いかかる。
  • 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの胴体を構成する怪獣の1体として初代サボテンダーが登場する[27]
  • 大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』のNEO-GL1弾に技カードとして登場。スキルは「全身針まみれ」。
  • ニンテンドー3DSおよびPlayStation Portableソフト『ロストヒーローズ』では、改造サボテンダーが巨大ヤプールの配下として改造ベムスターや改造ベロクロン二世と共に登場する。
  • 絵本「ウルトラかいじゅう絵本シリーズ」では、『さるかに合戦』をモチーフとした「カネゴンとかきのたね」に、カネゴン、モチロン、エレキング、ナメゴン、メフィラス星人と共に登場する[28][29]

脚注

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注釈

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  1. ^ 『ウルトラマンタロウ』登場時はサボテン超獣と表記される。
  2. ^ 資料によってはトゲミサイルと記述している[4][2]
  3. ^ 資料によっては溶解性の霧と記述している[8]
  4. ^ 作中で具体的には言及されないが、前作『帰ってきたウルトラマン』に登場したノコギリンが該当する。

出典

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  1. ^ a b c 白書 1982, p. 176, 「ウルトラマンA 怪獣リスト」
  2. ^ a b c d e 画報 上巻 2002, p. 130
  3. ^ a b c ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 50, 「ウルトラマンA 全怪獣」
  4. ^ a b c d e f g 大辞典 2001, p. 151
  5. ^ a b c 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 71
  6. ^ a b c UPM vol.10 2020, p. 21, 「異次元人、超獣、宇宙人、地底人」
  7. ^ カードクロニクル 2019, p. 29.
  8. ^ 怪獣大図鑑 2012, p. 61.
  9. ^ a b 「70's円谷怪獣リスペクト検証 栄光の怪獣王国、狂乱のデザイン史 [第7回] 超獣を永遠に超獣たらしめる、鈴木儀雄の超感覚デザイン」『宇宙船』vol.159(WINTER 2018.冬)、ホビージャパン、2017年12月29日、78-81頁、ISBN 978-4-7986-1602-5 
  10. ^ 豪怪奔放 2021, p. 37, 「第1章 ウルトラマン 1971-1974 ウルトラマンA」
  11. ^ 豪怪奔放 2021, pp. 116–118, 「第1章 ウルトラマン 1971-1974 検証:栄光の怪獣王国、狂乱のデザイン史―ウルトラマン第二期 編― 05 超獣を超獣たらしめ、そして凌駕する、鈴木儀雄の自由闊達な超感覚デザイン DESIGNER 鈴木儀雄」
  12. ^ 『大人のウルトラマン大図鑑 第二期ウルトラマンシリーズ編』マガジンハウス〈MAGAZINE HOUSE MOOK 大人のウルトラシリーズ〉、2014年1月25日、92-93頁。ISBN 978-4-8387-8882-8 
  13. ^ a b c d 白書 1982, p. 181, 「ウルトラマンタロウ 怪獣リスト」
  14. ^ a b c d 画報 上巻 2002, p. 164
  15. ^ a b c ウルトラ怪獣大全集 1984, p. 64, 「ウルトラマンタロウ 全怪獣」
  16. ^ a b c d 円谷プロ全怪獣図鑑 2013, p. 110
  17. ^ a b オール・ザットタロウ 2016, pp. 66、117.
  18. ^ a b クロニクル 2023, p. 88, 「ウルトラマンタロウ登場怪獣ファイル」
  19. ^ a b オール・ザットタロウ 2016, p. 66, 「ウルトラマンタロウTVシリーズストーリーガイド」
  20. ^ a b UPM vol.11 2020, p. 23, 「宇宙怪獣、宇宙人、怪獣、怪人」
  21. ^ 白書 1982, pp. 178、181.
  22. ^ 全怪獣怪人』 上巻、勁文社、1990年、283頁。ISBN 4-7669-0962-3 
  23. ^ 宇宙船SPECIAL 1998, p. 141.
  24. ^ 宇宙船SPECIAL 1998, p. 110.
  25. ^ a b 『円谷ヒーロー ウルトラ怪獣全史』講談社〈講談社MOOK〉、2014年3月25日、69頁。ISBN 978-4-06-389805-7 
  26. ^ オール・ザットタロウ 2016, p. 117, 「登場怪獣資料写真」.
  27. ^ ウルトラ銀河伝説超全集 2009, p. 79, 「百体怪獣ベリュドラ完全攻略」.
  28. ^ “「ウルトラかいじゅう絵本シリーズ」刊行開始 怪獣たちが世界の名作や昔話に登場”. アニメ!アニメ! (イード). (2014年3月5日). https://animeanime.jp/article/2014/03/05/17705.html 2022年6月26日閲覧。 
  29. ^ ウルトラかいじゅう絵本シリーズ”. あいうえお館. 2022年6月26日閲覧。

出典(リンク)

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参考文献

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関連項目

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