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サルビノリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

サルビノリン(Salvinorin)は、天然の化合物とその構造アナログのグループである。数種類のサルビノリンがサルビア・ディビノラム(Salvia divinorum)から単離されている。ジテルペノイドフラノラクトンに分類される。サルビノリンAは、解離性の幻覚剤である。

いくつかのサルビノリンが単離、同定されている。

天然のサルビノリン
名前 構造 R1 R2 化学式 モル質量 CAS登録番号 PubChem
サルビノリンA
–OCOCH3 C23H28O8 432.46 g·mol−1 83729-01-5 CID 128563 - PubChem
サルビノリンB –OH C21H26O7 390.43 g·mol−1 92545-30-7 CID 11440685 - PubChem
サルビノリンC
–OCOCH3 –OCOCH3 C25H30O9 475.29 g·mol−1 385785-99-9
サルビノリンD –OCOCH3 –OH C23H28O8 432.47 g·mol−1 540770-13-6
サルビノリンE –OH –OCOCH3 C23H28O8 432.47 g·mol−1 540770-14-7
サルビノリンF –OH –H C21H26O6 374.43 g·mol−1 540770-15-8
サルビノリンG =O –OCOCH3 C23H26O8 430.45 g·mol−1 866622-54-0
サルビノリンH –OH –OH C21H26O7 390.43 g·mol−1 872004-62-1
サルビノリンI
C21H28O7 392.45 g·mol−1 917951-71-4
17α-サルビノリンJ C23H30O8 434.49 g·mol−1 1157894-83-1
17β-サルビノリンJ C23H30O8 434.49 g·mol−1 1157894-85-3

アナログ

[編集]

その生理活性のため、合成及び半合成アナログが研究のために作成されている。半合成アナログには、サルビノリンBエトキシメチルエーテルサルビノリンBメトキシメチルエーテルがある。全合成アナログには、ヘルキノリンがある。