サロミナ
サロミナ | |||||||||
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欧字表記 | Salomina[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||
性別 | 牝 | ||||||||
毛色 | 鹿毛 | ||||||||
生誕 | 2009年2月22日 | ||||||||
父 | Lomitas | ||||||||
母 | Saldentigerin | ||||||||
母の父 | Tiger Hill | ||||||||
生国 | ドイツ | ||||||||
生産者 | Gestut Bona[2] | ||||||||
馬主 |
Gestut Bona →吉田勝己[2] | ||||||||
調教師 | ペーター・シールゲン( ドイツ)[2] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 5戦4勝 | ||||||||
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サロミナ(Salomina、2009年2月22日 - )は、ドイツ生産の競走馬・繁殖牝馬[2]。2012年のディアナ賞(独オークス)の勝ち馬である。
戦績
[編集]2012年5月にケルン競馬場でデビューし、3連勝でハンブルク牝馬賞を制覇し、重賞初制覇。4戦目の独オークスではアンドレアシュ・シュタルケの騎乗停止により代打騎乗したフィリップ・ミナリクとの初コンビで2着で3馬身半差をつけて快勝し、無傷の4連勝でのG1制覇を達成した[3]。
ハンブルク牝馬賞後にオーストラリアン・ブラッドストック(Australian Bloodstock)への売却が一旦決定したが[4]、独オークス後にノーザンファーム代表の吉田勝己からそれを上回る金額での購入申し出があり、交渉が進められた結果、同年9月10日に吉田との売買契約が正式に成立し、所有権が譲渡された[5]。
しかし、次戦のヴェルメイユ賞では9着と初の大敗を喫し、そのまま現役を引退した[2]。
競走成績
[編集]以下の内容は、Racing Post[2]、Racing.com[6]、Sportinglife[7]の情報に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2012. 5. 2 | ケルン | 未勝利 | 芝9f | 1着 | A.シュタルケ | 4馬身 | (Shigeru) | |
6. 3 | デュッセルドルフ | 条件戦 | 芝11f | 1着 | A.シュタルケ | 4馬身半 | (Mystic Lord) | |
7. 5 | ハンブルク | ハンブルク牝馬賞 | G3 | 芝11f | 1着 | A.シュタルケ | 短頭 | (Caitania) |
8. 5 | デュッセルドルフ | 独オークス | G1 | 芝11f | 1着 | F.ミナリク | 3馬身1/2 | (Nymphea) |
9.16 | ロンシャン | ヴェルメイユ賞 | G1 | 芝12f | 9着 | A.シュタルケ | 9馬身3/4 | Shareta |
繁殖牝馬時代
[編集]現役引退後は日本のノーザンファームで繁殖入りした。初仔のサロニカ(父ディープインパクト)はエルフィンステークスの勝ち馬で[8]、その全妹で第2仔のサラキアは2020年の府中牝馬ステークスを勝利、同年のエリザベス女王杯と有馬記念で2着に入っている[9]。
2019年10月5日、第4仔のサリオス(父ハーツクライ)がサウジアラビアロイヤルカップをレコードで制し、産駒の重賞初勝利[10]。さらに同馬は同年12月15日の朝日杯フューチュリティステークスもレコードで制し、産駒のGI初制覇を達成した[11]。
繁殖成績
[編集]- 現役馬の成績は2024年10月1日現在
馬名 | 生年 | 毛色 | 父 | 性 | 厩舎 | 馬主 | 戦績 | 備考 | 出典 | |
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1 | サロニカ | 2014 | 鹿毛 | ディープインパクト | 牝 | 栗東・角居勝彦 →栗東・中竹和也 |
吉田勝己 | 11戦2勝
2017年エルフィンステークス(OP) |
繁殖牝馬 | [8] |
2 | サラキア | 2015 | 鹿毛 | 牝 | 栗東・池添学 | (有)シルクレーシング | 20戦4勝 2020年府中牝馬ステークス(GII) |
繁殖牝馬 | [9] | |
3 | サラミス | 2016 | 鹿毛 | 牡 | 栗東・池添学
→名古屋・角田輝也 |
9戦1勝 | (引退) | [12] | ||
4 | サリオス | 2017 | 栗毛 | ハーツクライ | 牡 | 美浦・堀宣行 | 16戦5勝 2019年朝日杯FS(GI) 2020年・2022年毎日王冠(GII) 2019年サウジアラビアRC(GIII) |
種牡馬[13] | [14] | |
5 | エスコーラ | 2018 | 鹿毛 | ディープインパクト | 牡 | 栗東・中内田充正 | 吉田和美 | 8戦4勝 | (現役) | [15] |
6 | サリエラ | 2019 | 鹿毛 | 牝 | 美浦・国枝栄 | (有)シルクレーシング | 10戦3勝 | (現役) | [16] | |
7 | (サロミナの2020) | 2020 | 鹿毛 | ハーツクライ | 牡 | (デビュー前) | [17] | |||
8 | サフィラ | 2021 | 黒鹿毛 | 牝 | 栗東・池添学 | (有)シルクレーシング | 7戦1勝 | (現役) | [18] | |
7 | サリーチェ | 2022 | 黒鹿毛 | ドゥラメンテ | 牝 | 2戦0勝 | (現役) | [19] | ||
8 | (サロミナの2023) | 2023 | 青鹿毛 | キズナ | 牝 | (デビュー前) | [20] | |||
9 | (サロミナの2024) | 2024 | 鹿毛 | サートゥルナーリア | 牝 | [21] |
血統表
[編集]サロミナの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ニジンスキー系 |
[§ 2] | ||
父 Lomitas 1988 栗毛 |
父の父 Niniski1976 鹿毛 |
Nijinsky | Northern Dancer | |
Flaming Page | ||||
Virginia Hills | Tom Rolfe | |||
Ridin' Easy | ||||
父の母 La Colorada1981 栗毛 |
Surumu | Literat | ||
Surama | ||||
La Dorada | Kronzeuge | |||
Love In | ||||
母 Saldentigerin 2001 鹿毛 |
Tiger Hill 1995 鹿毛 |
*デインヒル | Danzig | |
Razyana | ||||
The Filly | Appiani | |||
Tigress Silver | ||||
母の母 Salde1992 鹿毛 |
Alkalde | Königsstuhl | ||
Astra | ||||
Saite | Marduk | |||
Salesiana | ||||
母系(F-No.) | 16号族(FN:16-c) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 4×5 | [§ 4] | ||
出典 |
- 父ロミタスは2001年のオイロパ賞、バーデン大賞、ベルリン銀行大賞の勝ち馬。種牡馬としての代表産駒にはデインドリームやシルヴァノがいる[24]。
- 母系は「ドイツのSライン」と呼ばれる名牝系[25]。母ザルデンティゲリン(Saldentigerin)は独G3バーデンヴュルテンベルクトロフィーに勝ち、独G1オイロパ賞2着の実績がある[26]。
出典
[編集]- ^ “サロミナ(GER)”. JBIS-Seartch. 2019年10月5日閲覧。
- ^ a b c d e f “Salomina”. Racing Post. 2019年10月5日閲覧。
- ^ Mary Schweitzer (2012年8月5日). “Salomina Sails to Victory in German Oaks”. Bloodhorse. 2019年10月5日閲覧。
- ^ Darryl Sherer (2015年5月22日). “Australian-owned Turfdonna set for Sunday's Oaks Trial in Germany”. racenet. 2019年10月5日閲覧。
- ^ “Diana-Siegerin Salomina an Katsumi Yoshida verkauft”. GaloppOnline.de (2012年9月12日). 2019年10月5日閲覧。
- ^ “Salomina (GER)”. Racing.com. 2019年10月5日閲覧。
- ^ “Salomina (EG)”. Sportinglife. 2019-10-0-5閲覧。
- ^ a b “サロニカ”. netkeiba.com. 2019年10月5日閲覧。
- ^ a b “サラキア”. netkeiba.com. 2019年10月5日閲覧。
- ^ “【サウジアラビアRC】大器サリオスがレコード快走で無傷の重賞制覇!”. サンケイスポーツ (2019年10月5日). 2019年10月5日閲覧。
- ^ “【朝日杯FS】サリオス、無敗2歳王者!”. サンスポZBAT!競馬 (2019年12月16日). 2019年12月16日閲覧。
- ^ “サラミス”. netkeiba.com. 2019年10月5日閲覧。
- ^ 引退、種牡馬入りするグローリーヴェイズ、サリオスの繋養先が決定サンケイスポーツ、2022年12月13日閲覧・配信
- ^ “サリオス”. netkeiba.com. 2022年10月9日閲覧。
- ^ “エスコーラ”. netkeiba.com. 2020年9月17日閲覧。
- ^ “サリエラ (Saliera) | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年4月13日閲覧。
- ^ “サロミナの2020 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年4月13日閲覧。
- ^ “サフィラ | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年4月13日閲覧。
- ^ “サロミナの2022 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年4月13日閲覧。
- ^ “_________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月28日閲覧。
- ^ “__________________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月3日閲覧。
- ^ a b c “サロミナ(GER) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年9月16日閲覧。
- ^ “サロミナの血統表”. netkeiba. 株式会社ネットドリーマーズ. 2020年9月16日閲覧。
- ^ “Lomitas(GB)”. JBIS-Search. 2019年10月5日閲覧。
- ^ “【エルフィンS】3番人気サロニカが“圧逃”V!”. サンケイスポーツ (2017年2月5日). 2019年10月5日閲覧。
- ^ “【エプソムC・血統調査】サラキアの母系は重厚なドイツ牝系”. 東京スポーツ (2019年6月6日). 2019年10月5日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post