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サロミナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サロミナ
欧字表記 Salomina[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2009年2月22日
Lomitas
Saldentigerin
母の父 Tiger Hill
生国 ドイツの旗 ドイツ
生産者 Gestut Bona[2]
馬主 Gestut Bona
吉田勝己[2]
調教師 ペーター・シールゲンドイツの旗 ドイツ[2]
競走成績
生涯成績 5戦4勝
勝ち鞍
G1 ディアナ賞 2012年
G3 ハンブルク牝馬賞 2012年
テンプレートを表示

サロミナSalomina2009年2月22日 - )は、ドイツ生産の競走馬繁殖牝馬[2]2012年ディアナ賞(独オークス)の勝ち馬である。

戦績

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2012年5月にケルン競馬場でデビューし、3連勝でハンブルク牝馬賞を制覇し、重賞初制覇。4戦目の独オークスではアンドレアシュ・シュタルケの騎乗停止により代打騎乗したフィリップ・ミナリクとの初コンビで2着で3馬身半差をつけて快勝し、無傷の4連勝でのG1制覇を達成した[3]

ハンブルク牝馬賞後にオーストラリアン・ブラッドストック(Australian Bloodstock)への売却が一旦決定したが[4]、独オークス後にノーザンファーム代表の吉田勝己からそれを上回る金額での購入申し出があり、交渉が進められた結果、同年9月10日に吉田との売買契約が正式に成立し、所有権が譲渡された[5]

しかし、次戦のヴェルメイユ賞では9着と初の大敗を喫し、そのまま現役を引退した[2]

競走成績

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以下の内容は、Racing Post[2]、Racing.com[6]、Sportinglife[7]の情報に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2012.05.02 ケルン 未勝利 芝9f 1着 A.シュタルケ 4馬身 (Shigeru)
0000.06.03 デュッセルドルフ 条件戦 芝11f 1着 A.シュタルケ 4馬身半 (Mystic Lord)
0000.07.05 ハンブルク ハンブルク牝馬賞 G3 芝11f 1着 A.シュタルケ 短頭 (Caitania)
0000.08.05 デュッセルドルフ 独オークス G1 芝11f 1着 F.ミナリク 3馬身1/2 (Nymphea)
0000.09.16 ロンシャン ヴェルメイユ賞 G1 芝12f 9着 A.シュタルケ 9馬身3/4 Shareta

繁殖牝馬時代

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現役引退後は日本ノーザンファームで繁殖入りした。初仔のサロニカ(父ディープインパクト)はエルフィンステークスの勝ち馬で[8]、その全妹で第2仔のサラキアは2020年の府中牝馬ステークスを勝利、同年のエリザベス女王杯有馬記念で2着に入っている[9]

2019年10月5日、第4仔のサリオス(父ハーツクライ)がサウジアラビアロイヤルカップをレコードで制し、産駒の重賞初勝利[10]。さらに同馬は同年12月15日の朝日杯フューチュリティステークスもレコードで制し、産駒のGI初制覇を達成した[11]

繁殖成績

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  • 現役馬の成績は2024年10月1日現在
馬名 生年 毛色 厩舎 馬主 戦績 備考 出典
1 サロニカ 2014 鹿毛 ディープインパクト 栗東角居勝彦
→栗東・中竹和也
吉田勝己 11戦2勝

2017年エルフィンステークス(OP)

繁殖牝馬 [8]
2 サラキア 2015 鹿毛 栗東・池添学 (有)シルクレーシング 20戦4勝
2020年府中牝馬ステークス(GII)
繁殖牝馬 [9]
3 サラミス 2016 鹿毛 栗東・池添学

名古屋・角田輝也

9戦1勝 (引退) [12]
4 サリオス 2017 栗毛 ハーツクライ 美浦堀宣行 16戦5勝
2019年朝日杯FS(GI)
2020年・2022年毎日王冠(GII)
2019年サウジアラビアRC(GIII)
種牡馬[13] [14]
5 エスコーラ 2018 鹿毛 ディープインパクト 栗東・中内田充正 吉田和美 8戦4勝 (現役) [15]
6 サリエラ 2019 鹿毛 美浦・国枝栄 (有)シルクレーシング 10戦3勝 (現役) [16]
7 (サロミナの2020) 2020 鹿毛 ハーツクライ (デビュー前) [17]
8 サフィラ 2021 黒鹿毛 栗東・池添学 (有)シルクレーシング 7戦1勝 (現役) [18]
7 サリーチェ 2022 黒鹿毛 ドゥラメンテ 2戦0勝 (現役) [19]
8 (サロミナの2023) 2023 青鹿毛 キズナ (デビュー前) [20]
9 (サロミナの2024) 2024 鹿毛 サートゥルナーリア [21]


血統表

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サロミナ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ニジンスキー系
[§ 2]

Lomitas
1988 栗毛
父の父
Niniski
1976 鹿毛
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
Virginia Hills Tom Rolfe
Ridin' Easy
父の母
La Colorada
1981 栗毛
Surumu Literat
Surama
La Dorada Kronzeuge
Love In

Saldentigerin
2001 鹿毛
Tiger Hill
1995 鹿毛
*デインヒル Danzig
Razyana
The Filly Appiani
Tigress Silver
母の母
Salde
1992 鹿毛
Alkalde Königsstuhl
Astra
Saite Marduk
Salesiana
母系(F-No.) 16号族(FN:16-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 4×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [22]
  2. ^ [23]
  3. ^ [22]
  4. ^ [22]

出典

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  1. ^ サロミナ(GER)”. JBIS-Seartch. 2019年10月5日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Salomina”. Racing Post. 2019年10月5日閲覧。
  3. ^ Mary Schweitzer (2012年8月5日). “Salomina Sails to Victory in German Oaks”. Bloodhorse. 2019年10月5日閲覧。
  4. ^ Darryl Sherer (2015年5月22日). “Australian-owned Turfdonna set for Sunday's Oaks Trial in Germany”. racenet. 2019年10月5日閲覧。
  5. ^ Diana-Siegerin Salomina an Katsumi Yoshida verkauft”. GaloppOnline.de (2012年9月12日). 2019年10月5日閲覧。
  6. ^ Salomina (GER)”. Racing.com. 2019年10月5日閲覧。
  7. ^ Salomina (EG)”. Sportinglife. 2019-10-0-5閲覧。
  8. ^ a b サロニカ”. netkeiba.com. 2019年10月5日閲覧。
  9. ^ a b サラキア”. netkeiba.com. 2019年10月5日閲覧。
  10. ^ 【サウジアラビアRC】大器サリオスがレコード快走で無傷の重賞制覇!”. サンケイスポーツ (2019年10月5日). 2019年10月5日閲覧。
  11. ^ 【朝日杯FS】サリオス、無敗2歳王者!”. サンスポZBAT!競馬 (2019年12月16日). 2019年12月16日閲覧。
  12. ^ サラミス”. netkeiba.com. 2019年10月5日閲覧。
  13. ^ 引退、種牡馬入りするグローリーヴェイズ、サリオスの繋養先が決定サンケイスポーツ、2022年12月13日閲覧・配信
  14. ^ サリオス”. netkeiba.com. 2022年10月9日閲覧。
  15. ^ エスコーラ”. netkeiba.com. 2020年9月17日閲覧。
  16. ^ サリエラ (Saliera) | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年4月13日閲覧。
  17. ^ サロミナの2020 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年4月13日閲覧。
  18. ^ サフィラ | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年4月13日閲覧。
  19. ^ サロミナの2022 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年4月13日閲覧。
  20. ^ _________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月28日閲覧。
  21. ^ __________________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月3日閲覧。
  22. ^ a b c サロミナ(GER) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年9月16日閲覧。
  23. ^ サロミナの血統表”. netkeiba. 株式会社ネットドリーマーズ. 2020年9月16日閲覧。
  24. ^ Lomitas(GB)”. JBIS-Search. 2019年10月5日閲覧。
  25. ^ 【エルフィンS】3番人気サロニカが“圧逃”V!”. サンケイスポーツ (2017年2月5日). 2019年10月5日閲覧。
  26. ^ 【エプソムC・血統調査】サラキアの母系は重厚なドイツ牝系”. 東京スポーツ (2019年6月6日). 2019年10月5日閲覧。

外部リンク

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