サウジアラビアロイヤルカップ
サウジアラビアロイヤルカップ | |
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開催国 | 日本 |
主催者 | 日本中央競馬会 |
競馬場 | 東京競馬場 |
第1回施行日 | 2015年10月10日[1] |
創設 | 2014年[2] |
2024年の情報 | |
距離 | 芝1600m |
格付け | GIII |
賞金 |
1着賞金3300万円 |
出走条件 | サラ系2歳(国際)(特指) |
負担重量 | 馬齢(牡・せん56kg、牝55kg) |
出典 | [3][1][4] |
サウジアラビアロイヤルカップは、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GIII)である[1]。
正賞はサウジアラビアジョッキークラブ賞[5]。
概要
[編集]2歳マイル路線のさらなる充実、およびローテーションを整備する観点から2014年に「いちょうステークス」の名称で新設された重賞競走[2][6]。初年度は国際グレード制に基づく格付けが行われず、格付表記は「新設重賞」とされた[7]。2015年に日本とサウジアラビア王国の外交関係樹立60周年を記念して「サウジアラビアロイヤルカップ」に改称され、格付表記も「重賞」とされた。なお、開催回次はいちょうステークスから引き継がれず、2015年は改めて「第1回」とされた[8][9]。2016年よりGIIIに新規格付される[10][11]。
前身となる「いちょうステークス」は1984年より東京競馬場の芝1600mで3歳(現2歳)オープンの特別競走として行われ[7]、2012年と2013年は距離を1800mに延長[2]。2014年から距離を再び1600mに戻したうえで、重賞に格上げされた[2]。
競走条件
[編集]以下の内容は、2024年現在[3][1][12][13]のもの。
出走資格:サラ系2歳
- JRA所属馬
- 地方競馬所属馬(JRA認定馬3頭まで、優先出走)
- 外国調教馬(優先出走)
- 負担重量:馬齢(牡・せん56kg、牝55kg)
賞金
[編集]2024年の1着賞金は3300万円で、以下2着1300万円、3着830万円、4着500万円、5着330万円[3][1]。
歴史
[編集]- 1968年 - 3歳馬限定の条件特別戦「いちょう特別」として創設。
- 1984年 - 3歳馬によるオープン特別「いちょう特別」として開催。
- 1988年 - 「いちょうステークス」と改称[7]。
- 2014年 - 重賞(新設重賞)に格上げ[2]。
- 2015年
- 2016年 - GIIIに新規格付[11]。
- 2020年 - 正賞がリヤド馬事クラブ賞からサウジアラビアジョッキークラブ賞に変更となる[注 1]。
- 2025年 - 「日本・サウジアラビア外交関係樹立70周年記念」の副称をつけて施行予定。
歴代優勝馬
[編集]コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。
いちょうステークス
[編集]回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 2014年10月11日 | 東京 | 1600m | クラリティスカイ | 牡2 | 1:33.5 | 横山典弘 | 友道康夫 | 杉山忠国 |
サウジアラビアロイヤルカップ
[編集]回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 2015年10月10日 | 東京 | 1600m | ブレイブスマッシュ | 牡2 | 1:34.2 | 横山典弘 | 小笠倫弘 | 島川隆哉 |
第2回 | 2016年10月8日 | 東京 | 1600m | ブレスジャーニー | 牡2 | 1:34.5 | 柴田善臣 | 本間忍 | 島川隆哉 |
第3回 | 2017年10月7日 | 東京 | 1600m | ダノンプレミアム | 牡2 | 1:33.0 | 川田将雅 | 中内田充正 | (株)ダノックス |
第4回 | 2018年10月6日 | 東京 | 1600m | グランアレグリア | 牝2 | 1:34.0 | C.ルメール | 藤沢和雄 | (有)サンデーレーシング |
第5回 | 2019年10月5日 | 東京 | 1600m | サリオス | 牡2 | 1:32.7 | 石橋脩 | 堀宣行 | (有)シルクレーシング |
第6回 | 2020年10月10日 | 東京 | 1600m | ステラヴェローチェ | 牡2 | 1:39.6 | 横山典弘 | 須貝尚介 | 大野剛嗣 |
第7回 | 2021年10月9日 | 東京 | 1600m | コマンドライン | 牡2 | 1:36.4 | C.ルメール | 国枝栄 | (有)サンデーレーシング |
第8回 | 2022年10月8日 | 東京 | 1600m | ドルチェモア | 牡2 | 1:33.4 | 横山和生 | 須貝尚介 | (株)スリーエイチレーシング |
第9回 | 2023年10月7日 | 東京 | 1600m | ゴンバデカーブース | 牡2 | 1:33.4 | 松山弘平 | 堀宣行 | (株)G1レーシング |
第10回 | 2024年10月5日 | 東京 | 1600m | アルテヴェローチェ | 牡2 | 1:33.0 | 佐々木大輔 | 須貝尚介 | 大野照旺 |
2013年までの「いちょうステークス」優勝馬
[編集]優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。
施行日 | 競馬場 | 距離 | 条件 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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1988年10月29日 | 東京 | 1600m | オープン | ジャンボセイコ | 牝2 | 1:37.0 | 成島正規 | 田子冬樹 | 原八衛 |
1989年10月28日 | 東京 | 1600m | オープン | カムイフジ | 牡2 | 1:35.7 | 堀井雅広 | 宮沢今朝太郎 | 藤代由太郎 |
1990年10月28日 | 東京 | 1600m | オープン | サクラハイスピード | 牡2 | 1:36.7 | 小島太 | 境勝太郎 | (株)さくらコマース |
1991年10月27日 | 東京 | 1600m | オープン | サンエイサンキュー | 牝2 | 1:38.7 | 東信二 | 佐藤勝美 | 岩崎喜好 |
1992年11月1日 | 東京 | 1600m | オープン | ライブハウス | 牝2 | 1:34.9 | 岸滋彦 | 坂口正則 | 吉田勝己 |
1993年10月31日 | 東京 | 1600m | オープン | トラストカンカン | 牡2 | 1:35.4 | 小迫次男 | 河野通文 | 菅波滿 |
1994年10月30日 | 東京 | 1600m | オープン | ヤマニンパラダイス | 牝2 | 1:34.7 | 武豊 | 浅見国一 | 土井商事(株) |
1995年10月29日 | 東京 | 1600m | オープン | エアグルーヴ | 牝2 | 1:35.8 | 武豊 | 伊藤雄二 | 吉原毎文 |
1996年10月27日 | 東京 | 1600m | オープン | メジロドーベル | 牝2 | 1:35.0 | 吉田豊 | 大久保洋吉 | メジロ商事(株) |
1997年10月26日 | 東京 | 1600m | オープン | タヤスアゲイン | 牡2 | 1:36.1 | 柴田善臣 | 山内研二 | 横瀬寛一 |
1998年11月1日 | 東京 | 1600m | オープン | エアギャングスター | 牡2 | 1:36.2 | 武豊 | 伊藤雄二 | (株)ラッキーフィールド |
1999年10月31日 | 東京 | 1600m | オープン | マチカネホクシン | 牡2 | 1:35.6 | 河内洋 | 浅見秀一 | 細川益男 |
2000年10月22日 | 東京 | 1600m | オープン | トラストファイヤー | 牡2 | 1:37.1 | 的場均 | 河野通文 | 菅波滿 |
2001年10月21日 | 東京 | 1600m | オープン | サンヴァレー | 牡2 | 1:36.3 | 田中剛 | 岩元市三 | 林進 |
2002年10月27日 | 中山 | 1600m | オープン | コスモインペリアル | 牡2 | 1:37.7 | 柴田善臣 | 清水利章 | 岡田美佐子 |
2003年11月2日 | 東京 | 1600m | オープン | メテオバースト | 牡2 | 1:35.8 | 武豊 | 萩原清 | (有)サンデーレーシング |
2004年10月23日 | 東京 | 1600m | オープン | ニシノドコマデモ | 牡2 | 1:35.6 | 横山典弘 | 萱野浩二 | 西山茂行 |
2005年10月22日 | 東京 | 1600m | オープン | ジャリスコライト | 牡2 | 1:35.9 | 北村宏司 | 藤沢和雄 | 吉田和美 |
2006年10月21日 | 東京 | 1600m | オープン | マイネルシーガル | 牡2 | 1:35.9 | 後藤浩輝 | 国枝栄 | (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン |
2007年10月20日 | 東京 | 1600m | オープン | アロマキャンドル | 牝2 | 1:36.2 | 藤田伸二 | 河野通文 | (有)社台レースホース |
2008年10月25日 | 東京 | 1600m | オープン | ダノンカモン | 牡2 | 1:35.0 | 福永祐一 | 池江泰寿 | (株)ダノックス |
2009年10月24日 | 東京 | 1600m | オープン | トーセンファントム | 牡2 | 1:34.9 | 内田博幸 | 松田国英 | 島川隆哉 |
2010年10月23日 | 東京 | 1600m | オープン | ロビンフット | 牡2 | 1:36.3 | 後藤浩輝 | 堀井雅広 | 桐谷茂 |
2011年10月22日 | 東京 | 1600m | オープン | アーデント | 牡2 | 1:39.0 | 横山典弘 | 加藤征弘 | (有)キャロットファーム |
2012年10月20日 | 東京 | 1800m | オープン | フラムドグロワール | 牡2 | 1:48.1 | 横山典弘 | 藤沢和雄 | (有)シルク |
2013年10月19日 | 東京 | 1800m | オープン | イスラボニータ | 牡2 | 1:49.6 | 蛯名正義 | 栗田博憲 | (有)社台レースホース |
- 出典:netkeiba.com
2014年以前の「サウジアラビアロイヤルカップ」
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
2015年以降の「サウジアラビアロイヤルカップ」よりも以前に、「サウジアラビアロイヤルカップ」の名称で施行された、または「サウジアラビアロイヤルカップ」を冠した競走が設定されていた。
- 1999年:東京ハイジャンプに「サウジアラビアロイヤルカップ」の名称を冠して施行[14]。
- 2002年:オアシスステークス(特別競走)に「サウジアラビアロイヤルカップ」の名称を冠して施行[15]。
- 2003年 - 2006年:4歳以上オープンの特別競走「サウジアラビアロイヤルカップ」を施行(下記)。
- 2007年[16] - 2014年[17]:富士ステークスに「サウジアラビアロイヤルカップ」の名称を冠して施行。
2003年から2006年までの「サウジアラビアロイヤルカップ」
[編集]2003年から2006年まで、「サウジアラビアロイヤルカップ」という名称の特別競走が施行されていた。
優勝馬
[編集]施行日 | 競馬場 | 距離 | 条件 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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2003年5月11日 | 東京 | ダート1600m | オープン | スターキングマン | 牡4 | 1:36.6 | 村田一誠 | 森秀行 | (有)クローバークラブ |
2004年5月9日 | 東京 | ダート1600m | オープン | エイシンハンプトン | 牡4 | 1:35.7 | 武豊 | 藤原英昭 | 平井豊光 |
2005年5月8日 | 東京 | ダート1600m | オープン | メイショウサライ | 牡4 | 1:35.9 | 秋山真一郎 | 増本豊 | 松本好雄 |
2006年5月7日 | 東京 | ダート1600m | オープン | ワイルドワンダー | 牡4 | 1:35.7 | 後藤浩輝 | 久保田貴士 | 草間庸文 |
エピソード
[編集]2021年の本競走は出走頭数が7頭であったが、全馬が単勝人気順に入線し[18]、JRAの重賞競走(グレード制導入以降)における1着馬から数えた人気通りに入線した頭数の新記録となった(従来の記録は1987年のアメリカジョッキークラブカップにおける1着から6着までの6頭である[19]。)[注 2]。また、3連複の190円という払戻金はJRAの重賞競走における3連複払戻金の最低記録タイであった[18]。
脚注・出典
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f “令和3年第4回東京競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年10月12日閲覧。
- ^ a b c d e “2021年度第4回東京競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. p. 3. 2020年10月14日閲覧。
- ^ a b c d “重賞競走一覧(レース別・関東)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 35. 2021年10月12日閲覧。
- ^ “International Cataloguing Standards Book Part I Japan” (PDF) (英語). 国際競馬統括機関連盟. p. 4. 2021年10月12日閲覧。
- ^ a b 2020年の成績表参照
- ^ “歴史・コース:サウジアラビアロイヤルカップ 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2020年10月13日閲覧。
- ^ a b c d e “サウジアラビアロイヤルC特集(レースガイド)”. netkeiba.com. 2015年10月5日閲覧。
- ^ “平成27年第4回東京競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2015年3月13日閲覧。
- ^ “平成27年度競馬番組等について” (PDF). 日本中央競馬会 (2014年11月21日). 2015年10月5日閲覧。
- ^ “平成28年第4回東京競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2016年10月5日閲覧。
- ^ a b “平成28年度の重賞競走の主な変更点について” (PDF). 日本中央競馬会. 2020年10月7日閲覧。
- ^ “競馬番組一般事項” (PDF). 日本中央競馬会. p. 35. 2021年10月12日閲覧。
- ^ “中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(令和3年度秋季競馬)” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年10月12日閲覧。
- ^ “日本・サウジ外交関係樹立50周年記念事業”. 在サウジアラビア日本国大使館. 2015年12月17日閲覧。
- ^ “第3回東京競馬成績集計表(平成14年4月20日~5月12日 8日間)”. JRAホームページ. 2018年5月7日閲覧。
- ^ “今週の注目レース−サウジアラビアロイヤルカップ富士ステークス”. JRAホームページ. 2007年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月17日閲覧。
- ^ “平成27年度の重賞競走の主な変更点について”. JRAホームページ. 2015年12月17日閲覧。
- ^ a b “【サウジアラビアRC】3連複190円はJRA重賞最低配当タイ、7頭立て7着まで人気順決着”. netkeiba.com (2021年10月7日). 2021年10月26日閲覧。
- ^ “【サウジアラビアRC】珍事!?JRA重賞で初 全7頭が人気順にゴール”. デイリースポーツ (2021年10月7日). 2021年10月26日閲覧。
各回競走結果の出典
[編集]- JRA年度別全成績
- (2021年)“第4回 東京競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2021年10月10日閲覧。(索引番号:27011)
- (2020年)“第4回 東京競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2020年10月14日閲覧。(索引番号:27011)
- (2019年)“第4回 東京競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2019年10月6日閲覧。(索引番号:27011)
- (2018年)“第4回 東京競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2019年10月6日閲覧。(索引番号:27011)
- (2017年)“第4回 東京競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2017年10月8日閲覧。(索引番号:27011)
- (2016年)“第4回 東京競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年10月11日閲覧。(索引番号:28011)
- (2015年)“第4回 東京競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年10月5日閲覧。(索引番号:28011)
- (2014年)“第4回 東京競馬 第1日” (PDF). 日本中央競馬会. p. 6. 2016年10月5日閲覧。(索引番号:28011)
- netkeiba.comより
外部リンク
[編集]- データ分析:サウジアラビアロイヤルカップ 今週の注目レース - 日本中央競馬会