トーセンファントム
トーセンファントム | |
---|---|
欧字表記 | Tosen Phantom[1] |
品種 | サラブレッド[1] |
性別 | 牡[1] |
毛色 | 黒鹿毛[1] |
生誕 | 2007年2月9日(17歳) |
父 | ネオユニヴァース[1] |
母 | バースデイローズ[1] |
母の父 | トニービン[1] |
生国 | 日本(北海道千歳市)[1] |
生産者 | 社台ファーム[1] |
馬主 | 島川隆哉[1] |
調教師 | 松田国英(栗東)[1] |
競走成績 | |
生涯成績 | 4戦2勝[1] |
獲得賞金 | 3650万5000円[1] |
トーセンファントム(Tosen Phantom[1])は、日本の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍は2009年のいちょうステークス(OP)。
戦績
[編集]2007年2月9日に北海道千歳市の社台ファームで誕生。同年のセレクトセール当歳馬市場で島川隆哉によって9000万円(税抜)で落札された[2]。
栗東・松田国英厩舎に入厩。2009年9月27日、新馬戦(阪神芝1600m)でデビューし、内田博幸とのコンビで新馬勝ちを飾る。2戦目のいちょうステークスも快勝し、デビュー2連勝を果たす[3]、3戦目は東京スポーツ杯2歳ステークスではレッドバリオスに騎乗する内田に代わってクリストフ・スミヨンを鞍上に迎え、出走馬中最速の上がり3F33秒4の強烈な末脚で追い込み、勝ち馬ローズキングダムにアタマ差の2着に入った[4]。
続く朝日杯フューチュリティステークスでは3番人気に支持されたが、レース中に故障を発生して14着に沈む。レース後、右前浅屈腱不全断裂により競走能力喪失の診断を受け、現役引退に追い込まれた[5]。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.comの情報[3]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2009. 9.27 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 15 | 6 | 10 | 5.5 (3人) | 1着 | 1:35.8(34.0) | -0.1 | 内田博幸 | 54 | (エーシンウェズン) | 488 | |
10.24 | 東京 | いちょうS | OP | 芝1600m(良) | 15 | 7 | 12 | 5.0 (3人) | 1着 | 1:34.9(34.0) | -0.2 | 内田博幸 | 55 | (アーバンウィナー) | 478 |
11.21 | 東京 | 東スポ杯2歳S | GIII | 芝1800m(良) | 17 | 8 | 16 | 5.9 (3人) | 2着 | 1:48.2(33.4) | 0.0 | C.スミヨン | 55 | ローズキングダム | 480 |
12.20 | 中山 | 朝日杯FS | GI | 芝1600m(良) | 16 | 8 | 15 | 6.1 (3人) | 14着 | 1:35,4(36.0) | 1.4 | 内田博幸 | 55 | ローズキングダム | 482 |
種牡馬時代
[編集]現役引退が決まった際には乗馬になることが発表されていたが[5]、4歳時(2011年)より馬主である島川隆哉のプライベート種牡馬となり、アロースタッドに預託された[6]。産駒の活躍を受けて、2017年は受胎条件50万円、出生条件70万円の種付け料で供用された[7]。2018年からは再びプライベート種牡馬となり、白馬牧場に預託されている[8]。
産駒はほとんどが島川が所有するエスティファームの生産馬である[注 1]。2015年のサウジアラビアロイヤルカップを2世代目産駒のブレイブスマッシュが制し、JRA重賞初制覇を飾った。同馬は後にオーストラリアに移籍し、2018年に豪GIフューチュリティステークス[10]とマニカトステークス[11]を制覇している。同世代の産駒からはサウジアラビアロイヤルカップ5着のハレルヤボーイやクローバー賞勝ちのマシェリガールなどが出ている[12]。
年度別成績
[編集]トーセンファントムの産駒成績(netkeiba.com)を参照。
主な産駒
[編集]※括弧内は当該馬の優勝重賞競走、太字はGI級競走。
- 2013年産
- ブレイブスマッシュ(2015年サウジアラビアロイヤルカップ、2018年フューチュリティステークス、マニカトステークス)
血統表
[編集]トーセンファントムの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系 |
[§ 2] | ||
父 ネオユニヴァース 2000 鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ポインテッドパスPointed Pass 1984 栗毛 |
Kris | Sharpen Up | ||
Doubly Sure | ||||
Silken Way | Shantung | |||
Boulevard | ||||
母 バースデイローズ 1995 栗毛 |
*トニービン Tony Bin 1983 鹿毛 |
*カンパラ | Kalamoun | |
State Pension | ||||
Severn Bridge | Hornbeam | |||
Priddy Fair | ||||
母の母 エリザベスローズ1989 栗毛 |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | ||
Lady Victoria | ||||
*ノーベンバーローズ | Caro | |||
Jedina | ||||
母系(F-No.) | (FN:16-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | 5代内アウトブリード | [§ 4] | ||
出典 |
- 祖母エリザベスローズはセントウルステークスの勝ち馬。その初仔である母バースデイローズの半弟にはフサイチゼノン、アグネスゴールド、リミットレスビッドがいる[15]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n トーセンファントム. JBISサーチ(JBIS-Search). 2018年8月11日閲覧
- ^ セール結果|SELECT SALE. 一般社団法人日本競走馬協会. 2018年8月11日閲覧
- ^ a b トーセンファントム | 競走馬データ. netkeiba.com. 2018年8月11日閲覧
- ^ トーセンファントム産駒、海を渡る. TOKYO THOROUGHBRED CLUB. OFFICAL SITE. 2018年8月11日閲覧
- ^ a b トーセンファントム、屈腱不全断裂で引退. サンケイスポーツ(2009年12月24日付). 2018年8月11日閲覧
- ^ サラ系供用種牡馬一覧. JBISサーチ(JBIS-Search). 2018年8月11日閲覧
- ^ 【2017年度の種付頭数】~アロースタッド編. 馬市.com(2017年10月27日付). 2018年8月11日閲覧
- ^ パカパカ工房さんのツイート. 2018年8月11日閲覧
- ^ 父名トーセンファントムの競走馬検索結果. netkeiba.com. 2018年8月11日閲覧
- ^ 日本から移籍のブレイブスマッシュが豪G1初制覇!2着トーセンスターダム/フューチュリティS. netkeiba.com(2018年2月4日付). 2018年8月11日閲覧
- ^ 【豪・マニカトS】ブレイブスマッシュが豪州移籍後2度目のG1制覇!/海外競馬レース結果. netkeiba.com(2018年10月26日付). 2019年8月18日閲覧
- ^ 2015年10月10日 サウジアラビアロイヤルC(重賞). 競走馬のふるさと案内所. 2018年8月11日閲覧
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|トーセンファントム”. JBISサーチ. 2021年10月25日閲覧。
- ^ “トーセンファントムの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年10月25日閲覧。
- ^ トーセンファントムの血統表. netkeiba.com. 2018年8月11日閲覧