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デイリー杯2歳ステークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デイリー杯2歳ステークス
第51回デイリー杯2歳ステークス
(2016年11月12日)
優勝馬:ジューヌエコール 鞍上:福永祐一
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 京都競馬場
創設 1966年11月23日
2024年の情報
距離 芝1600m
格付け GII
賞金 1着賞金3800万円
出走条件 サラ系2歳(国際)(指定)
負担重量 馬齢(56kg、牝馬55kg)
出典 [1][2][3]
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デイリー杯2歳ステークス(デイリーはいにさいステークス)は、日本中央競馬会 (JRA) が京都競馬場で施行する中央競馬重賞競走GII)である。

寄贈賞を提供するデイリースポーツは、神戸新聞社が発行するスポーツ紙[4]

正賞はデイリースポーツ賞[3]

概要

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阪神ジュベナイルフィリーズ朝日杯フューチュリティステークスの関西圏における前哨戦の1つに位置付けられている[5][6]

1966年に3歳(現2歳)馬による重賞競走として「デイリー杯3歳ステークス(デイリーはいさんさいステークス)」の名称で創設され、2001年より現名称となった。第1回は京都競馬場・芝1600mで施行され、施行場や距離は幾度かの変遷を経て、1997年からは京都競馬場・芝1600mで定着した[5][6]

外国産馬は1989年、地方競馬所属馬は1995年からそれぞれ出走可能になり、2010年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[6]

競走条件

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以下の内容は、2024年現在[3][7]のもの。

出走資格:サラ系2歳

  • JRA所属馬(外国産馬含む、未出走馬及び未勝利馬は除く)
  • 地方競馬所属馬(後述)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:馬齢(牡馬・セン馬56kg、牝馬55kg)

朝日杯フューチュリティステークスのステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は朝日杯フューチュリティステークスの出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている[8][7]。また、本競走で2着以内の成績を収めた地方競馬所属馬には朝日杯フューチュリティステークスの優先出走権が与えられる[8][7]

賞金

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2024年の1着賞金は3800万円で、以下2着1500万円、3着950万円、4着570万円、5着380万円[3]

歴史

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  • 1966年 - 3歳馬による重賞競走として「デイリー杯3歳ステークス」の名称で創設、京都競馬場・芝1600mで施行[6]
  • 1984年 - グレード制施行によりGII[注 1]に格付け[6]
  • 1989年 - 混合競走に指定され、外国産馬が出走可能になる[6]
  • 1995年 - 指定交流競走に指定され、地方所属馬が4頭まで出走可能になる[6]
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格を「2歳」に変更。
    • 名称を「デイリー杯2歳ステークス」に変更[6]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIに変更[6]
  • 2010年
    • 国際競走に指定され、外国調教馬が9頭まで出走可能となる[6]
    • 格付表記をGII(国際格付)に変更[6]
  • 2020年 - 京都競馬場の改修工事に伴う開催日割の変更のため阪神競馬場で施行(2021年・2022年も同様)。

歴代優勝馬

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コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

競走名は第35回まで「デイリー杯3歳ステークス」。Rはレコードタイム。

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1966年11月23日 京都 1600m ヤマピット 牝2 JRA 1:38.0 池江泰郎 浅見国一 小林信夫
第2回 1967年10月10日 阪神 1400m コウユウ 牝2 JRA 1:25.2 清水出美 星川泉士 高木茂
第3回 1968年10月10日 阪神 1400m ファインハピー 牝2 JRA 1:25.7 簗田善則 坪重兵衛 吉田久博
第4回 1969年10月5日 阪神 1400m タニノムーティエ 牡2 JRA 1:24.1 宮本悳 島崎宏 谷水信夫
第5回 1970年10月4日 阪神 1400m シバクサ 牡2 JRA 1:25.6 宮本悳 橋本正晴 内芝伝一
第6回 1971年10月10日 阪神 1400m フクリュウヒカリ 牡2 JRA 1:25.6 鹿戸明 小川佐助 三輪登
第7回 1972年10月8日 阪神 1400m キシュウローレル 牝2 JRA 1:22.2 梅内忍 梅内慶蔵 木村善一
第8回 1973年10月7日 阪神 1400m キタノカチドキ 牡2 JRA 1:25.6 武邦彦 服部正利 初田豊
第9回 1974年9月29日 阪神 1200m ニルキング 牡2 JRA 1:11.6 田之上幸男 田之上勲 服部文男
第10回 1975年9月27日 阪神 1200m キタノカイウン 牡2 JRA 1:11.0 福永洋一 小野留嘉 高山幸雄
第11回 1976年10月2日 阪神 1200m アータルオー 牡2 JRA 1:09.9 武邦彦 小野留嘉 山本信行
第12回 1977年10月1日 阪神 1200m バンブトンコート 牡2 JRA 1:11.0 伊藤清章 伊藤修司 樋口正蔵
第13回 1978年10月21日 京都 1400m ニホンピロポリシー 牡2 JRA 1:22.9 福永洋一 服部正利 小林保
第14回 1979年10月20日 中京 1400m ラフオンテース 牝2 JRA 1:23.3 岩元市三 布施正 小柴タマヲ
第15回 1980年10月18日 阪神 1400m サニーシプレー 牡2 JRA 1:24.9 内田国夫 伊藤雄二 山本慎一
第16回 1981年10月31日 京都 1400m リードエーティ 牡2 JRA 1:24.0 田島信行 服部正利 熊本芳雄
第17回 1982年11月6日 京都 1400m ニホンピロウイナー 牡2 JRA 1:23.3 河内洋 服部正利 小林百太郎
第18回 1983年11月5日 京都 1400m ロングハヤブサ 牡2 JRA 1:22.9 河内洋 小林稔 中井長一
第19回 1984年11月3日 京都 1400m タニノブーケ 牝2 JRA 1:23.9 村本善之 久保道雄 谷水雄三
第20回 1985年11月2日 京都 1400m ヤマニンファルコン 牝2 JRA 1:23.7 田原成貴 浅見国一 土井宏二
第21回 1986年11月1日 京都 1400m ダイナサンキュー 牡2 JRA 1:23.4 南井克巳 宇田明彦 (有)社台レースホース
第22回 1987年11月14日 京都 1400m ダイタクロンシャン 牡2 JRA 1:24.3 増井裕 吉永忍 中村雅一
第23回 1988年11月12日 京都 1400m アイドルマリー 牝2 JRA 1:24.1 田原成貴 濱田光正 (有)社台レースホース
第24回 1989年11月11日 京都 1400m ヤマニングローバル 牡2 JRA 1:23.1 武豊 浅見国一 土井宏二
第25回 1990年11月10日 京都 1400m ノーザンドライバー 牝2 JRA 1:23.1 岡潤一郎 鶴留明雄 (有)社台レースホース
第26回 1991年11月2日 京都 1400m ニシノフラワー 牝2 JRA 1:23.2 田原成貴 松田正弘 西山正行
第27回 1992年11月7日 京都 1400m ビワハヤヒデ 牡2 JRA 1:21.7 岸滋彦 浜田光正 (有)ビワ
第28回 1993年11月6日 京都 1400m ボディーガード 牡2 JRA 1:22.0 松永幹夫 山本正司 浅川清
第29回 1994年10月22日 阪神 1400m マキシムシャレード 牝2 JRA 1:22.3 松永幹夫 清水久雄 小田廣美
第30回 1995年10月21日 京都 1400m ロゼカラー 牝2 JRA 1:22.2 藤田伸二 橋口弘次郎 (有)社台レースホース
第31回 1996年10月19日 京都 1400m シーキングザパール 牝2 JRA 1:21.3 武豊 佐々木晶三 植中倫子
第32回 1997年10月18日 京都 1600m ボールドエンペラー 牡2 JRA 1:35.6 松永幹夫 中村均 増田陽一
第33回 1998年10月24日 京都 1600m エイシンキャメロン 牡2 JRA 1:36.0 武豊 坂口正則 平井豊光
第34回 1999年10月23日 京都 1600m レジェンドハンター 牡2 笠松 1:34.6 安藤勝己 高田勝良 廣瀬普
第35回 2000年10月14日 京都 1600m フジノテンビー 牡2 笠松 1:34.6 安藤勝己 中山義宣 大橋清助
第36回 2001年10月13日 京都 1600m ファストタテヤマ 牡2 JRA 1:34.9 安田康彦 安田伊佐夫 辻幸雄
第37回 2002年10月12日 京都 1600m シルクブラボー 牡2 JRA 1:33.9 後藤浩輝 松元茂樹 (有)シルク
第38回 2003年10月18日 京都 1600m メイショウボーラー 牡2 JRA 1:34.1 福永祐一 白井寿昭 松本好雄
第39回 2004年10月16日 京都 1600m ペールギュント 牡2 JRA 1:34.3 小牧太 橋口弘次郎 (有)サンデーレーシング
第40回 2005年10月15日 京都 1600m マルカシェンク 牡2 JRA 1:37.2 福永祐一 瀬戸口勉 河長産業(株)
第41回 2006年10月14日 京都 1600m オースミダイドウ 牡2 JRA 1:34.3 武豊 中尾正 (株)オースミ
第42回 2007年10月13日 京都 1600m キャプテントゥーレ 牡2 JRA 1:35.6 川田将雅 森秀行 (有)社台レースホース
第43回 2008年10月18日 京都 1600m シェーンヴァルト 牡2 JRA 1:33.3 北村友一 岡田稲男 (有)サンデーレーシング
第44回 2009年10月17日 京都 1600m リディル 牡2 JRA 1:33.7 小牧太 橋口弘次郎 前田幸治
第45回 2010年10月16日 京都 1600m レーヴディソール 牝2 JRA 1:33.6 福永祐一 松田博資 (有)サンデーレーシング
第46回 2011年10月15日 京都 1600m クラレント 牡2 JRA 1:34.9 小牧太 橋口弘次郎 前田晋二
第47回 2012年10月6日 京都 1600m テイエムイナズマ 牡2 JRA 1:34.7 池添謙一 福島信晴 竹園正繼
第48回 2013年10月5日 京都 1600m ホウライアキコ 牝2 JRA 1:33.2 和田竜二 南井克巳 橋元幸平
第49回 2014年11月15日 京都 1600m タガノエスプレッソ 牡2 JRA 1:35.1 岩田康誠 五十嵐忠男 八木良司
第50回 2015年11月14日 京都 1600m エアスピネル 牡2 JRA 1:35.9 武豊 笹田和秀 (株)ラッキーフィールド
第51回 2016年11月12日 京都 1600m ジューヌエコール 牝2 JRA 1:34.6 福永祐一 安田隆行 (有)サンデーレーシング
第52回 2017年11月11日 京都 1600m ジャンダルム 牡2 JRA 1:36.3 A.アッゼニ 池江泰寿 前田幸治
第53回 2018年11月10日 京都 1600m アドマイヤマーズ 牡2 JRA 1:35.4 M.デムーロ 友道康夫 近藤利一
第54回 2019年11月9日 京都 1600m レッドベルジュール 牡2 JRA 1:34.5 武豊 藤原英昭 (株)東京ホースレーシング
第55回 2020年11月14日 阪神 1600m レッドベルオーブ 牡2 JRA R1:32.4 福永祐一 藤原英昭 (株)東京ホースレーシング
第56回 2021年11月13日 阪神 1600m セリフォス 牡2 JRA 1:35.1 藤岡佑介 中内田充正 (株)G1レーシング
第57回 2022年11月12日 阪神 1600m オールパルフェ 牡2 JRA 1:33.2 大野拓弥 和田雄二 遠藤良一
第58回 2023年11月11日 京都 1600m ジャンタルマンタル 牡2 JRA 1:34.5 鮫島克駿 高野友和 (有)社台レースホース
第59回 2024年11月9日 京都 1600m ランフォーヴァウ 牝2 JRA 1:34.7 坂井瑠星 福永祐一 窪田芳郎

脚注

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注釈

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  1. ^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

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  1. ^ Daily Hai Nisai S.”. IFHA(国際競馬統括機関連盟). 2015年11月11日閲覧。
  2. ^ 重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 32. 2020年11月15日閲覧。
  3. ^ a b c d 令和3年第5回阪神競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年11月8日閲覧。
  4. ^ 2021年度第5回阪神競馬特別レース名解説(第3日)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 2. 2021年11月8日閲覧。
  5. ^ a b デイリー杯2歳ステークス レースガイド”. netkeiba.com. 2015年11月11日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k 今週の注目レース(第50回デイリー杯2歳ステークス:歴史・プレイバック)”. 日本中央競馬会. 2015年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月11日閲覧。
  7. ^ a b c 競馬番組一般事項” (PDF). 日本中央競馬会 (2021年). 2021年11月8日閲覧。
  8. ^ a b 地方馬が出走できるG1競走等とそのステップ競走について【令和3年度】” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年11月8日閲覧。

各回競走結果の出典

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外部リンク

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