ジャンタルマンタル (競走馬)
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
ジャンタルマンタル | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第29回NHKマイルカップ優勝時 (2024年5月5日) | ||||||||||||
欧字表記 | Jantar Mantar[1] | |||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||
性別 | 牡[1] | |||||||||||
毛色 | 黒鹿毛[1] | |||||||||||
生誕 | 2021年3月21日(3歳)[1] | |||||||||||
父 | Palace Malice[1] | |||||||||||
母 | インディアマントゥアナ[1] | |||||||||||
母の父 | Wilburn[1] | |||||||||||
生国 | 日本(北海道千歳市)[1] | |||||||||||
生産者 | 社台ファーム[1] | |||||||||||
馬主 | (有)社台レースホース[1] | |||||||||||
調教師 | 高野友和(栗東)[1] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
タイトル | JRA賞最優秀2歳牡馬(2023年)[1] | |||||||||||
生涯成績 | 6戦4勝[1] | |||||||||||
獲得賞金 |
3億2052万8000円[1] (2024年5月5日現在) | |||||||||||
|
ジャンタルマンタル(欧字名:Jantar Mantar、2021年3月21日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2023年の朝日杯フューチュリティステークス、デイリー杯2歳ステークス、2024年のNHKマイルカップ。
馬名の意味は、インドにある天体観測施設。2023年度のJRA賞最優秀2歳牡馬である。
戦績
[編集]2歳(2023年)
[編集]10月8日京都芝1800mの2歳新馬戦に2番人気で出走。道中好位追走から直線で抜け出して先頭に立つと、最後はキープカルムに2馬身半差をつけデビュー戦を勝利で飾った[2]。
11月11日に行われたデイリー杯2歳ステークスでは中団のインで脚を溜め、直線で鋭く脚を伸ばし残り200mで先頭に立つと、エンヤラヴフェイスに2馬身差をつけ重賞初制覇を果たした[3]。
続いて、初のGI挑戦として12月17日の朝日杯フューチュリティステークスに出走。道中は中団の内に控え、4コーナー付近で前に進出。そのまま力強く馬群を突き抜け、1番人気にこたえるGI初優勝を飾った[4][5]。
-
デイリー杯2歳ステークス
-
朝日杯フューチュリティステークス
3歳(2024年)
[編集]2月11日の共同通信杯より始動。スローな展開が影響して前を走るジャスティンミラノをとらえきれず、キャリア初黒星となる2着に敗北[6]。距離延長で挑んだクラシック初戦の皐月賞はラスト1ハロンで完全に足が止まるも、3着に踏みとどまった[7]。
続いて、5月5日のNHKマイルカップに出走。前走の皐月賞から中2週というハードスケジュールであったが、アスコリピチェーノから僅差の2番人気に支持された。レースは好スタートを決めて好位で進め、最後の直線の半ばで先頭に立つと、そのまま後続を突き放し、2着アスコリピチェーノに2馬身半差をつけ勝利。朝日杯に続くGI2勝目を挙げた[8]。鞍上の川田は、「正直すごくしんどかったと思いますが、あれだけの走りをしてくれました。気持ち良く走れるようにと思っていました。素晴らしい走りでした」とねぎらうとともに、「もっと体の成長が伴い、心身が成長してくればマイルという距離において、日本で一番強い馬になるだけの可能性を秘めています」と、さらなる成長に期待を寄せた[9]。なお、5月9日にJRAが発表したところによれば、NHKマイルカップのレーティングは118ポンドで、2004年の覇者であるキングカメハメハと2021年の覇者であるシュネルマイスターの117ポンドを超え、あくまでも暫定値ではあるが、NHKマイルカップの史上最高の評価となった[10]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[11]およびnetkeiba.com[12]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023.10. 8 | 京都 | 2歳新馬 | 芝1800m(良) | 12 | 3 | 3 | 5.2 (2人) | 1着 | 1:47.4(34.6) | -0.4 | 鮫島克駿 | 56 | (キープカルム) | 496 | |
11.11 | 京都 | デイリー杯2歳S | GII | 芝1600m(稍) | 11 | 2 | 2 | 3.9 (1人) | 1着 | 1:34.5(34.7) | -0.3 | 鮫島克駿 | 56 | (エンヤラヴフェイス) | 490 |
12.17 | 阪神 | 朝日杯FS | GI | 芝1600m(良) | 17 | 2 | 3 | 2.7 (1人) | 1着 | 1:33.8(34.8) | -0.1 | 川田将雅 | 56 | (エコロヴァルツ) | 490 |
2024. 2.11 | 東京 | 共同通信杯 | GIII | 芝1800m(良) | 10 | 8 | 9 | 2.5 (1人) | 2着 | 1:48.2(32.6) | 0.2 | 川田将雅 | 57 | ジャスティンミラノ | 492 |
4.14 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(良) | 17 | 4 | 8 | 6.1 (3人) | 3着 | 1:57.2(34.9) | 0.1 | 川田将雅 | 57 | ジャスティンミラノ | 490 |
5. 5 | 東京 | NHKマイルC | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 16 | 2.9 (2人) | 1着 | 1:32.4(33.9) | -0.4 | 川田将雅 | 57 | (アスコリピチェーノ) | 492 |
- 競走成績は2024年5月5日現在
血統表
[編集]ジャンタルマンタルの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミスタープロスペクター系 |
[§ 2] | ||
父 Palace Malice 2010 鹿毛 アメリカ |
父の父 Curlin2004 栗毛 |
Smart Strike | Mr. Prospector | |
Classy'n Smart | ||||
Sherriff's Deputy | Deputy Minister | |||
Barbarika | ||||
父の母 *パレスルーマー2003 鹿毛 |
Royal Anthem | Theatrical | ||
In Neon | ||||
Whisperifyoudare | Red Ransom | |||
Stellar Affair | ||||
母 *インディアマントゥアナ 2014 黒鹿毛 アメリカ |
Wilburn 2008 鹿毛 |
Bernardini | A.P.Indy | |
Cara Rafaela | ||||
Moonlight Sonata | Carson City | |||
Wheatly Way | ||||
母の母 Speed Wagon2003 青毛 |
Tomorrows Cat | Storm Cat | ||
Tomorrow's Child | ||||
Rajica | El Baba | |||
Brassica | ||||
母系(F-No.) | (FN:9-e) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Mr.Prospector 4x5=9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
- 母インディアマントゥアナは2018年レッドカーペットハンデキャップ(米G3)勝ち馬。本馬を受胎した状態で2020年1月のキーンランドセールに上場され、社台ファームに落札された。本馬は日本輸入後に出生した持込馬である。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “ジャンタルマンタル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年11月13日閲覧。
- ^ 【2歳新馬】鋭く伸びたジャンタルマンタルが快勝 鮫島駿「追い出すと素晴らしい反応」東スポ競馬(東京スポーツ新聞社)、2023年10月8日配信・閲覧
- ^ 【デイリー杯2歳S】ジャンタルマンタルが人気に応え2戦2勝で重賞Vサンケイスポーツ、2023年11月11日配信・閲覧
- ^ “【朝日杯FS】ジャンタルマンタルが無傷3連勝で2歳マイル王”. 日刊スポーツ (2023年12月17日). 2023年12月18日閲覧。
- ^ “【朝日杯フューチュリティS】無敗の2歳王者誕生!ジャンタルマンタルが3連勝でG1奪取!”. 競馬ラボ (2023年12月17日). 2023年12月18日閲覧。
- ^ “【共同通信杯】完敗2着ジャンタルマンタルの〝誤算〟 川田「向こうの方が今日のところは強かったということです」”. 東スポ競馬 (2024年2月11日). 2024年5月7日閲覧。
- ^ “【皐月賞】最優秀2歳牡馬のジャンタルマンタルは3着 川田将雅騎手「素晴らしいレースをしてくれました」”. netkeiba.com (2024年5月5日). 2024年5月7日閲覧。
- ^ 「【NHKマイルC】ジャンタルマンタルが正攻法の競馬で2馬身半差V!ベスト距離で本領発揮し3歳マイル王」『サンケイスポーツ』2024年5月5日。2024年5月5日閲覧。
- ^ “【NHKマイルC】ジャンタルマンタルG1・2勝目、堂々の3歳マイル王 2歳王者は強かった”. 日刊スポーツ (2024年5月6日). 2024年5月7日閲覧。
- ^ 「キンカメ超え! ジャンタルマンタルのNHKマイルCレーティングは118ポンド! JRA発表」『日刊スポーツ』2024年5月9日。2024年5月9日閲覧。
- ^ “ジャンタルマンタル 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年11月12日閲覧。
- ^ “ジャンタルマンタルの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年11月12日閲覧。
- ^ a b c “ジャンタルマンタル”. JBISサーチ. 2023年11月11日閲覧。
- ^ a b "ジャンタルマンタルの血統表|競走馬データ". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2023年12月18日閲覧。