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ジューヌエコール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジューヌエコール
2016年デイリー杯2歳S
欧字表記 Jeune Ecole
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2014年3月21日(10歳)
抹消日 2019年8月7日[1]
クロフネ
ルミナスポイント
母の父 アグネスタキオン
生国 日本の旗 日本北海道安平町
生産者 ノーザンファーム
馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 安田隆行栗東
調教助手 安田翔伍
競走成績
生涯成績 18戦4勝
獲得賞金 1億3569万5000円
勝ち鞍
GII デイリー杯2歳S 2016年
GIII 函館スプリントS 2017年
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ジューヌエコールは、日本の競走馬繁殖牝馬。主な勝鞍は2016年のデイリー杯2歳ステークス(GII)、2017年の函館スプリントステークス(GIII)。

馬名の由来は「大規模艦隊に強力な小型艦で対抗する19世紀の海軍の戦略思想(仏)」。

経歴

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2016年(2歳)

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7月10日中京新馬戦に鞍上福永祐一で出走。3番手追走から抜け出してデビュー勝ちを飾った[2]

続く9月24日阪神ききょうステークスではC・ルメールを背に1番人気に推され、スタートで出遅れて最後方からの競馬になったものの直線で前の馬を差し切って優勝[3]

再び福永に鞍上が戻った11月12日京都デイリー杯2歳ステークスでは3番手に位置を取り、ゴール前でのボンセルヴィーソとの叩き合いを制して勝利、無敗の3連勝で重賞初制覇となった[4]

次走12月11日阪神の阪神ジュベナイルフィリーズには、香港スプリントビッグアーサーに騎乗する先約があった福永に代わり、M・バルザローナを鞍上に迎えて出走[5]。良血馬ソウルスターリングアルテミスステークス優勝馬リスグラシュー小倉2歳ステークス優勝馬レーヌミノルに次ぐ4番人気に支持されたが、道中は折り合いを欠いたうえに直線では横の馬と接触する場面もあり、最後は失速して11着に終わった。騎乗したバルザローナは「スピードのある馬で、1200mから1400mがベストでしょうか」とコメントした[6]

2017年(3歳)

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北村友一とのコンビで臨んだ3月12日阪神のフィリーズレビューでは、直線入り口で外から内に切れ込んできたレーヌミノルと内の馬に挟まれる不利を受け、前との差を詰められず4着となった。本番の4月9日桜花賞では大きく人気を落とし、道中ではまたも掛かり気味となり9着に敗れた。

次走には初の1200m戦となる6月18日函館函館スプリントステークスを選択。50kgでの出走ということもあり3番人気に推された。レースでは速い流れの中で中団に位置を取り、4コーナーで外から進出すると直線半ばで先頭に立ってそのまま押し切り、2着に2馬身半差を付けて快勝。重賞2勝目を飾った[7][8]。勝ちタイム1分6秒8は函館芝1200mのコースレコードであり、アグネスワールドが持つ日本レコードに0秒3まで迫る高速決着となった[9]

その後は8月27日札幌キーンランドカップへの出走を予定していたが、ツメの不安のため回避[10]。10月28日京都のスワンステークスで復帰するも12着、11月26日京都の京阪杯は14着といずれも大敗し、この年を終える。

2018年(4歳) - 2019年(5歳)

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2018年は3月3日中山オーシャンステークスから始動したが12着、約1年半ぶりに福永が手綱を取った3月25日中京の高松宮記念は17着、連覇を目指した6月17日の函館スプリントステークスでは14着と重賞での2桁着順が続いた。

その後は8月26日の朱鷺ステークス、10月14日の信越ステークスと2戦続けて新潟1400mのオープン戦に出走したが5着、9着と勝利は挙げられず、次走からはダートに転向。

初のダート戦となった11月25日の京都オータムリーフステークスは7番人気での出走となるも、圧倒的1番人気に推されていたコパノキッキング相手にクビ差の2着と好走[11]し、函館スプリントステークス以来およそ1年半ぶりに馬券圏内に入った。

年が明けた2019年は前走と同コースの2月17日大和ステークスに出走、ゴール手前でヤマニンアンプリメに差し切られたものの再び2着に入る[12]。その後は続けてダート1200m戦に出走したものの4月14日中山の京葉ステークス、4月29日京都の天王山ステークスと連続4着に終わった。

その後、右前脚の球節部の骨折とけい靱帯炎が判明。馬主のサンデーレーシングの規定である引退期限の6歳3月末までの復帰が難しいと判断されたため、8月3日に現役引退が発表された[13]

8月7日付で競走馬登録を抹消、引退後はノーザンファームで繁殖牝馬となる[1][14]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.comの情報[15]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2016.07.10 中京 2歳新馬 芝1400m(重) 12 4 4 004.10(2人) 01着 R1:23.0(34.9) -0.3 福永祐一 54 (メイショウハバネラ) 476
0000.09.24 阪神 ききょうS OP 芝1400m(稍) 9 8 9 002.60(1人) 01着 R1:22.3(34.0) -0.1 C.ルメール 54 (マルモレイナ) 488
0000.11.12 京都 デイリー杯2歳S GII 芝1600m(良) 10 6 6 003.60(2人) 01着 R1:34.6(33.6) -0.0 福永祐一 54 (ボンセルヴィーソ) 490
0000.12.11 阪神 阪神JF GI 芝1600m(良) 18 6 11 008.00(4人) 11着 R1:35.6(36.3) -1.6 M.バルザローナ 54 ソウルスターリング 488
2017.03.12 阪神 フィリーズレビュー GII 芝1400m(良) 18 3 6 007.00(3人) 04着 R1:21.6(35.8) -0.6 北村友一 54 カラクレナイ 488
0000.04.09 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(稍) 17 2 4 096.6(12人) 09着 R1:35.3(36.1) -0.8 北村友一 55 レーヌミノル 484
0000.06.18 函館 函館スプリントS GIII 芝1200m(良) 13 6 8 007.20(3人) 01着 R1:06.8(33.9) -0.4 北村友一 50 キングハート 482
0000.10.28 京都 スワンS GII 芝1400m(重) 18 3 6 014.30(6人) 12着 R1:23.2(35.8) -0.8 北村友一 52 サングレーザー 492
0000.11.26 京都 京阪杯 GIII 芝1200m(良) 16 8 16 011.90(7人) 14着 R1:09.5(34.2) -0.7 北村友一 54 ネロ 492
2018.03.03 中山 オーシャンS GIII 芝1200m(良) 16 3 5 037.3(12人) 12着 R1:08.9(34.7) -0.6 北村友一 54 キングハート 494
0000.03.25 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(良) 18 7 15 120.3(14人) 17着 R1:09.9(35.7) -1.4 福永祐一 55 ファインニードル 484
0000.06.17 函館 函館スプリントS GIII 芝1200m(良) 16 2 4 013.50(6人) 14着 R1:08.3(34.2) -0.7 北村友一 54 セイウンコウセイ 484
0000.08.26 新潟 朱鷺S OP 芝1400m(稍) 15 2 3 010.40(5人) 05着 R1:21.1(34.4) -1.4 石川裕紀人 54 ワンスインナムーン 498
0000.10.14 新潟 信越S OP 芝1400m(良) 18 7 15 032.7(12人) 09着 R1:21.6(36.4) -0.9 川又賢治 54 スターオブペルシャ 500
0000.11.25 京都 オータムリーフS OP ダ1200m(良) 16 4 7 024.80(7人) 02着 R1:10.8(35.2) -0.0 北村友一 54 コパノキッキング 490
2019.02.17 京都 大和S OP ダ1200m(良) 13 7 10 004.60(1人) 02着 R1:10.8(35.9) -0.1 坂井瑠星 54 ヤマニンアンプリメ 494
0000.04.14 中山 京葉S L ダ1200m(良) 16 1 2 002.50(1人) 04着 R1:11.4(36.2) -0.4 C.ルメール 54 アポロノシンザン 494
0000.04.29 京都 天王山S OP ダ1200m(良) 15 6 11 004.40(2人) 04着 R1:11.5(36.1) -0.2 A.シュタルケ 54 タテヤマ 488
  • タイム欄のRはコースレコード勝ちを示す。

繁殖成績

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馬名 生年 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 シャトーディフ 2021年 鹿毛 モーリス (有)サンデーレーシング 美浦木村哲也 6戦0勝(引退)
2番仔 デュピュイドローム 2022年 黒鹿毛 ロードカナロア 美浦・宮田敬介 (デビュー前)
3番仔 ジューヌエコールの2023 2023年 鹿毛 アドマイヤマーズ 美浦・森一誠 (デビュー前)
4番仔 ジューヌエコールの2024 2024年 鹿毛 レイデオロ
  • 2024年9月27日現在


血統表

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ジューヌエコール血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 デピュティミニスター系
[§ 2]

*クロフネ
1998 芦毛
父の父
*フレンチデピュティ
French Deputy
1992 栗毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Mitterand Hold Your Peace
Laredo Lass
父の母
*ブルーアヴェニュー
Blue Avenue
1990 芦毛
Classic Go Go Pago Pago
Classic Perfection
Eliza Blue Icecapade
*コレラ

ルミナスポイント
2003 青鹿毛
アグネスタキオン
1998 栗毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
アグネスフローラ *ロイヤルスキー
アグネスレディー
母の母
*ソニンク
Soninke
1996 黒鹿毛
Machiavellian Mr. Prospector
Coup de Folie
Sonic Lady Nureyev
Stumped
母系(F-No.) ソニンク系(FN:B3) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5×5=6.25%、Halo 4・5(母内)=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [16]
  2. ^ [17]
  3. ^ [16]
  4. ^ [16]


出典

[編集]
  1. ^ a b ジューヌエコール号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2019年8月7日). 2019年8月7日閲覧。
  2. ^ 【POG】ジューヌエコールが力強く抜け出す 福永も素質を評価」『netkeiba.com』。2019年8月7日閲覧。
  3. ^ 【ききょうS】(阪神)?ジューヌエコールが人気に応えて差し切る」『netkeiba.com』。2019年8月7日閲覧。
  4. ^ 【デイリー杯2歳S】(京都)~ジューヌエコールが無傷の3連勝で重賞制覇」『netkeiba.com』。2019年8月7日閲覧。
  5. ^ 【デイリー杯2歳S】ジューヌエコール無傷3連勝 G1獲りに名乗り」『netkeiba.com』。2019年8月7日閲覧。
  6. ^ 【阪神JF】(阪神)?ソウルスターリングが無敗で2歳女王に輝く | 競馬ニュース」『netkeiba.com』。2019年8月7日閲覧。
  7. ^ 3歳牝馬ジューヌエコールがレコードV、セイウンコウセイ4着/函館スプリントS」『netkeiba.com』。2019年8月7日閲覧。
  8. ^ ジューヌエコール、レコードV重賞2勝目/函館SS」『日刊スポーツ』。2019年8月7日閲覧。
  9. ^ 芝コース:中央競馬レコードタイム表”. 日本中央競馬会. 2019年8月7日閲覧。
  10. ^ 函館スプリントSを制したジューヌエコールがツメの不安でキーンランドC回避」『競馬ラボ』。2019年8月7日閲覧。
  11. ^ 【オータムリーフSレース後コメント】コパノキッキング藤岡康太騎手ら」『netkeiba.com』。2019年8月7日閲覧。
  12. ^ 【大和Sレース後コメント】ヤマニンアンプリメ鮫島良太騎手ら」『netkeiba.com』。2019年8月7日閲覧。
  13. ^ 重賞2勝馬 ジューヌエコールが引退 繁殖入り」『スポーツ報知』。2019年8月7日閲覧。
  14. ^ 【JRA】ジューヌエコールが競走馬登録抹消、繁殖に 2016年デイリー杯2歳Sなど重賞2勝」『netkeiba.com』。2019年8月7日閲覧。
  15. ^ ジューヌエコールの競走成績”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年8月7日閲覧。
  16. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ジューヌエコール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月7日閲覧。
  17. ^ ジューヌエコールの血統表”. netkeiba.com. 2019年8月7日閲覧。
  18. ^ ルミナスポイント”. netkeiba.com. 2019年8月7日閲覧。
  19. ^ Sonic Lady(USA)”. JBISサーチ. 2019年8月7日閲覧。

外部リンク

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