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小倉大賞典

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小倉大賞典
第46回小倉大賞典(2012年2月4日)
優勝馬:エーシンジーライン
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 小倉競馬場
創設 1967年8月20日
2024年の情報
距離 芝1800m
格付け GIII
賞金 1着賞金4300万円
出走条件 サラ系4歳以上(国際)(特指)
負担重量 ハンデキャップ
出典 [1][2]
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小倉大賞典(こくらだいしょうてん)は、日本中央競馬会(JRA)が小倉競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。

正賞は福岡県知事[1][2]

概要

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1967年に4歳(現3歳)以上の馬による重賞競走として創設[3]。マイル - 中距離路線での飛躍を狙う馬にとって重要な競走とされている[4]

施行場・距離・施行時期・競走条件は幾度かの変遷を経て、2000年以降は2月の小倉開催で定着している[3]

外国産馬は1999年と2000年、および2005年以降出走可能となり[5]、2009年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[3]。また、2020年からは地方競馬所属馬も出走可能になった。

本競走はフェブラリーステークスと同日に施行される。

競走条件

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以下の内容は、2023年現在[1][2][6]のもの。

出走資格:サラ系4歳以上

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(認定馬のみ、2頭まで)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:ハンデキャップ

賞金

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2023年の1着賞金は4300万円で、以下2着1700万円、3着1100万円、4着650万円、5着430万円[1][2]

歴史

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  • 1967年 - 4歳以上の馬によるハンデキャップの重賞競走として創設、小倉競馬場の芝1800mで施行[3]
  • 1969年 - この年のみ、名称を「セントウルステークス」に変更して施行[5]
  • 1984年 - グレード制施行によりGIII[注 1]に格付け。
  • 1999年 - 混合競走に指定され、外国産馬が出走可能になる(2000年まで)[5]
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「4歳以上」に変更。
  • 2005年 - 混合競走に再指定[5][7]
  • 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告に伴い、格付表記をJpnIIIに変更[8]
  • 2009年
    • 国際競走に変更され、外国調教馬は8頭まで出走可能となる[9]
    • 格付表記をGIII(国際格付)に変更[9]
  • 2020年 - 特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能になる。
  • 2021年 - 新型コロナウイルス感染拡大防止のため「無観客競馬」として実施[10]

歴代優勝馬

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距離はすべて芝コース。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

競走名は第3回のみ「セントウルステークス」[5]

競走条件は第1回・第3回・第6回・第16回が「4歳(現3歳)以上」[5]

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1967年8月20日 小倉 1800m クリバツク 牡3 1:50.6 田島良保 谷八郎 有馬静雄
第2回 1968年4月21日 小倉 1800m アトラス 牡4 1:50.9 武邦彦 戸山為夫 松岡重雄
第3回 1969年9月7日 阪神 1900m ダイイチオー 牡4 1:57.7 武邦彦 高橋直三 上田正次
第4回 1970年2月22日 小倉 1800m ウチュウオー 牡4 1:50.2 大根田裕也 梅内慶蔵 工藤玄治
第5回 1971年4月11日 小倉 1800m ビーティーエイト 牡4 1:51.6 四位満教 柳田次男 梶原重雄
第6回 1972年7月23日 小倉 1800m フェロースピード 牡3 1:50.2 武邦彦 服部正利 堀内正男
第7回 1973年4月15日 小倉 1800m シバタケ 牡4 1:54.0 高崎詠三郎 橋本正晴 内芝伝一
第8回 1974年4月14日 小倉 1800m ノボルトウコウ 牡5 1:50.9 安田富男 加藤朝治郎 渡辺喜八郎
第9回 1975年4月13日 小倉 1800m ロッコーイチ 牡5 1:52.4 河内洋 服部正利 水上力夫
第10回 1976年4月4日 小倉 1800m グレイトファイター 牡4 1:49.8 久保一秋 吉永猛 小山伸彦
第11回 1977年4月17日 小倉 1800m アランフェス 牝4 1:54.5 伊藤清章 伊藤修司 (有)荻伏牧場
第12回 1978年4月9日 小倉 1800m ミヤジマレンゴ 牡5 1:49.9 武田悟 夏村辰男 曽我薫
第13回 1979年4月8日 小倉 1800m アグネスプレス 牡4 1:51.8 須崎昇 久保道雄 渡辺孝男
第14回 1980年4月6日 小倉 1800m グリーンダッシュ 牡4 1:54.3 牧野三雄 荻野光男 田上竹弘
第15回 1981年4月5日 小倉 1800m ローベルギフト 牡4 1:54.4 安田隆行 松元省一 細川栄市
第16回 1982年7月25日 阪神 2000m ニシノチェニル 牝4 2:03.1 岩元市三 長浜彦三郎 西山正行
第17回 1983年4月3日 小倉 1800m スナークアロー 牡4 1:50.0 西浦勝一 柳田次男 杉本仙次郎
第18回 1984年4月1日 小倉 1800m ヤマノシラギク 牝5 1:49.8 清水英次 大久保正陽 奥村啓二
第19回 1985年3月31日 小倉 1800m グローバルダイナ 牝5 1:49.2 南井克巳 宇田明彦 (有)社台レースホース
第20回 1986年3月30日 小倉 1800m マチカネイシン 牡4 1:50.7 河内洋 武田作十郎 細川益男
第21回 1987年2月22日 小倉 1800m トウショウレオ 牡5 1:48.1 田島良保 鶴留明雄 トウショウ産業(株)
第22回 1988年2月21日 小倉 1800m トウショウレオ 牡6 1:50.2 田島良保 鶴留明雄 トウショウ産業(株)
第23回 1989年2月19日 小倉 1800m ダイカツケンザン 牡5 1:52.0 西浦勝一 福島勝 志賀泰吉
第24回 1990年2月18日 小倉 1800m ミスターヤマノ 牡5 1:50.2 樋口弘 福永甲 山口久夫
第25回 1991年2月17日 小倉 1800m レッツゴーターキン 牡4 1:49.6 小島貞博 橋口弘次郎 (株)日本ダイナースクラブ
第26回 1992年2月23日 小倉 1800m ワイドバトル 騸5 1:49.7 土肥幸広 吉永猛 杉山弘
第27回 1993年2月21日 小倉 1800m ワンモアラブウエイ 牝4 1:49.6 角田晃一 渡辺栄 松井一三
第28回 1994年2月20日 小倉 1800m メイショウマリーン 牝6 1:50.2 田島信行 高橋直 松本好雄
第29回 1995年2月19日 小倉 1800m メイショウレグナム 牡7 1:48.6 武豊 武邦彦 松本好雄
第30回 1996年2月18日 小倉 1800m アラタマワンダー 牡7 1:47.8 安田康彦 新川恵 荒木みち
第31回 1997年2月16日 小倉 1800m オースミマックス 牡6 1:48.4 菊沢隆徳 白井寿昭 山路秀則
第32回 1998年4月18日 中京 1800m サイレンススズカ 牡4 1:46.5 武豊 橋田満 永井啓弍
第33回 1999年4月17日 中京 1800m スエヒロコマンダー 牡4 1:46.4 藤田伸二 松元茂樹 (株)みどり住宅
第34回 2000年2月6日 小倉 1800m ジョービッグバン 牡5 1:48.0 山田和広 坪正直 上田けい子
第35回 2001年2月4日 小倉 1800m ミスズシャルダン 牡6 1:49.5 M.デムーロ 加藤敬二 永井啓弍
第36回 2002年2月3日 小倉 1800m タマモヒビキ 牡6 1:48.0 小原義之 小原伊佐美 タマモ(株)
第37回 2003年2月9日 小倉 1800m マイネルブラウ 牡6 1:49.1 川島信二 安藤正敏 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第38回 2004年2月8日 小倉 1800m メイショウバトラー 牝4 1:49.1 藤田伸二 高橋成忠 松本好雄
第39回 2005年2月6日 小倉 1800m メイショウカイドウ 牡6 1:46.4 武豊 坂口正大 松本好雄
第40回 2006年2月4日 小倉 1800m メジロマイヤー 牡7 1:47.2 川田将雅 田島良保 (有)メジロ牧場
第41回 2007年2月3日 小倉 1800m アサカディフィート 騸9 1:46.8 小牧太 鶴留明雄 林順子
第42回 2008年2月9日 小倉 1800m アサカディフィート 騸10 1:47.7 中舘英二 鶴留明雄 林順子
第43回 2009年2月7日 小倉 1800m サンライズマックス 牡5 1:44.9 横山典弘 増本豊 松岡隆雄
第44回 2010年2月6日 中京 1800m オースミスパーク 牡5 1:47.2 藤岡康太 南井克巳 (株)オースミ
第45回 2011年2月5日 小倉 1800m サンライズベガ 牡7 1:45.3 秋山真一郎 音無秀孝 松岡隆雄
第46回 2012年2月4日 小倉 1800m エーシンジーライン 牡7 1:46.3 川須栄彦 坂口正則 (株)栄進堂
第47回 2013年2月17日 小倉 1800m ヒットザターゲット 牡5 1:46.4 大野拓弥 加藤敬二 前田晋二
第48回 2014年2月23日 小倉 1800m ラストインパクト 牡4 1:45.3 川田将雅 松田博資 (有)シルク
第49回 2015年2月22日 小倉 1800m カレンブラックヒル 牡6 1:48.3 秋山真一郎 平田修 鈴木隆司
第50回 2016年2月21日 小倉 1800m アルバートドック 牡4 1:46.7 川田将雅 松田博資 (株)G1レーシング
第51回 2017年2月19日 小倉 1800m マルターズアポジー 牡5 1:45.8 武士沢友治 堀井雅広 藤田在子
第52回 2018年2月18日 小倉 1800m トリオンフ 騸4 1:46.1 川田将雅 須貝尚介 (株)KTレーシング
第53回 2019年2月17日 小倉 1800m スティッフェリオ 牡5 1:46.7 丸山元気 音無秀孝 (有)社台レースホース
第54回 2020年2月23日 小倉 1800m カデナ 牡6 1:48.3 鮫島克駿 中竹和也 前田幸治
第55回 2021年2月21日 小倉 1800m テリトーリアル 牡7 1:45.5 石川裕紀人 西浦勝一 ゴドルフィン
第56回 2022年2月20日 小倉 1800m アリーヴォ 牡4 1:49.2 横山和生 杉山晴紀 (有)シルクレーシング
第57回 2023年2月19日 小倉 1800m ヒンドゥタイムズ 騸7 1:49.7 B.ムルザバエフ 斉藤崇史 (有)シルクレーシング
第58回 2024年2月18日 小倉 1800m エピファニー 牡5 1:45.1 杉原誠人 宮田敬介 (有)シルクレーシング

脚注・出典

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参考文献

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  • 「小倉大賞典(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集 【古馬関西編】』日本中央競馬会、2006年、241-297頁。 

注釈

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  1. ^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

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  1. ^ a b c d 重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 5 (2024年). 2024年4月29日閲覧。
  2. ^ a b c d 2024年第2回小倉競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年4月29日閲覧。
  3. ^ a b c d 歴史・コース:小倉大賞典 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2024年4月29日閲覧。
  4. ^ 2024年度第2回小倉競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. p. 2. 2024年4月29日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 中央競馬全重賞競走成績集
  6. ^ 中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(2024年度春季競馬)” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年4月29日閲覧。
  7. ^ 2005年の成績表参照。
  8. ^ 2007年の成績表参照。
  9. ^ a b 第1回 小倉競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 538-539 (2009年). 2016年2月15日閲覧。(索引番号:05011)
  10. ^ 2月13日(土曜)からの競馬場・ウインズ等の営業(無観客競馬・発売取りやめ)”. 日本中央競馬会 (2021年2月4日). 2021年2月5日閲覧。

各回競走結果の出典

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関連項目

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外部リンク

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