鈴木隆司
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鈴木 隆司(すずき たかし)は、日本の眼科医師、馬主。兵庫県神戸市出身[1][2]。兵庫県神戸市灘区の鈴木眼科クリニック院長を務める[1][2]。川崎医科大学医学部卒[1]。
馬主活動
[編集]日本中央競馬会(JRA)に登録する馬主としても知られる。勝負服の柄は黒、白縦縞、袖赤一本輪で、阪神タイガースとイタリアのサッカーチーム・ユベントスのユニフォームがモチーフになっている[1][3]ほか、「博打打ちなので白黒はっきりしたい」ということや、妻のラッキーカラーが赤であることも配色の理由であるという[1]。冠名には娘の名前より[2]「カレン」を用いる。
幼い頃から馬が好きで、母親に園田競馬場によく連れていってもらっていた[3]。その後騎手を志すも、小学校6年生の時点で身長が160cm近く伸びたこともあり断念[1][3]。その後馬主になろうと思い始め、そのために医師を目指したという[1]。
エピソード
[編集]- 鈴木の所有馬を応援する「桜馬会」があり、小学校時代の同級生が会長を務めているという[1]。
- 岡山県の病院で勤務していた1990年に結婚したが、ボーナスが出る前で結納に必要なお金が足りず、給料を同年の宝塚記念の枠連につぎ込んだ[1]。結果馬券は的中し、帯封がついた結納金を納めることができた[1]。
- 冠名の由来となっている娘は競馬には興味がないというが、鈴木の影響でファンファーレがどこの競馬場のものなのかは幼少期から把握していたという[1]。
来歴
[編集]- 1998年[1][3]または2000年[2] - 馬主資格取得[注 1]。
- 2000年 - 10月15日の2歳新馬をカレンカブリオールが制し、初勝利[1]。
- 2011年 - 阪神牝馬ステークスをカレンチャンが制し、重賞初制覇。さらに、この年のスプリンターズステークスを同馬が制し、GI級競走初制覇[4]。なお、このレースがGI初挑戦であった[4]。
主な所有馬
[編集]GI級競走優勝馬
[編集]- カレンチャン(2011年阪神牝馬ステークス、函館スプリントステークス、キーンランドカップ、スプリンターズステークス、2012年高松宮記念、スプリンターズステークス2着)
- カレンブラックヒル(2012年ニュージーランドトロフィー、NHKマイルカップ、毎日王冠、2014年ダービー卿チャレンジトロフィー、2015年小倉大賞典)
重賞競走優勝馬
[編集]その他の所有馬
[編集]- カレンブーケドール(2019年スイートピーステークス、優駿牝馬2着、秋華賞2着、ジャパンカップ2着、2020年京都記念2着、オールカマー2着、2021年日経賞2着、天皇賞・春3着)
- カレンモエ(2021年京阪杯2着、2022年オーシャンステークス2着、函館スプリントステークス2着)
- カレンシュトラウス(2022年メイステークス)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ それぞれの出典において、馬主資格を取得したとされる年が異なっている。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m 『週刊競馬ブック』2011年10月23日号 211-213頁
- ^ a b c d “【有馬記念】鈴木オーナーの悲願 カレンブーケドール、グランプリ男・池添騎手と重賞初制覇だ”. スポーツ報知 (2020年12月23日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ a b c d “「仕事柄、目の輝きも決め手に…」鈴木隆司さんが語ったカレンブーケドールとの出会い【天皇賞・春・馬主直撃】”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 中日新聞Web (2021年5月1日). 2023年2月16日閲覧。
- ^ a b “【スプリンターズS】鈴木オーナー感涙初GI”. ウマニティ (2011年10月3日). 2023年2月16日閲覧。