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サワオグルマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サワオグルマ
2008年5月、福島県会津地方
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : キキョウ類 Campanulids
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: オカオグルマ属 Tephroseris
:  サワオグルマ T. pierotii
学名
Tephroseris pierotii (Miq.) Holub (1973)[1]
シノニム
和名
サワオグルマ(沢小車)

サワオグルマ(沢小車[3]学名: Tephroseris pierotii)はキク科オカオグルマ属[注 1]多年草中国名は、浙江狗舌草[1]

分布と生育環境

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日本の固有種で、本州四国九州に分布し、日当たりのいい山野の湿原、谷間、水辺、耕作放棄水田、水田の畦などに大小の集団で群生する[3]

特徴

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多年草[3]。茎の高さは20 - 90センチメートル (cm) になり[3]、茎は太く柔らかく中空である。根生葉はへら状披針形で葉柄が長い[3]。上部の葉は葉柄がなく、茎を抱くようにつく[3]。若い茎や葉には、白い綿毛が多い[3]。根生葉は花期にも残り[3]、大きく肉厚である。

花期は4 - 6月ごろ[3]。茎の上部に、径3 - 4 cmほどの黄色の頭花を散房状に数個から30個程度つける。頭花は舌状花筒状花で構成されるキク科の特徴をもつ。

利用

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若芽、花、つぼみを食用にできる。採取時期は暖地が4月、その他は5 - 6月ごろが適期とされ、採取の際は資源保護のため根を残すようにする[3]。若芽はシュンギクのような香りがあり、天ぷらにするとおいしいと評されている[3]。茹でて、和え物酢の物、汁の実にもする[3]。花とつぼみは、天ぷらや酢の物にする[3]

近縁種

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脚注

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注釈

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  1. ^ キオン属(学名: Senecio)として分類されたことがあるが、現在はオカオグルマ属に分類されている。

出典

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参考文献

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  • 高橋秀男監修 田中つとむ・松原渓著『日本の山菜』学習研究社〈フィールドベスト図鑑13〉、2003年4月1日、69頁。ISBN 4-05-401881-5