サンカクガイ目
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サンカクガイ目 | |||||||||||||||
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サンカクガイ目(トリゴニア目 Trigoniida)は古異歯類に属する海水性の二枚貝の種族で、水管を持たず、殻頂内部にハの字型の交歯をもつ。パンゲア大陸沿岸の砂泥底層に分布し[3]、ジュラ紀から白亜紀にかけて繁栄して日本でも多数の化石が発見されているが[4][5]、K-Pg境界を経て種は減少して第三紀のEotrigoniaの後現在ではサンカクガイ科(トリゴニア科)のシンサンカクガイ属(ネオトリゴニア属) Neotrigonia がオーストラリア南部に生存するのみである[6][7]。
分類
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種類
[編集]サンカクガイ目に属する主な上科と科を以下に示す[2]。なお†印は絶滅した分類群を表す。
- †Beichuanioidea Liu & Gu, 1988
- †Megatrigonioidea van Hoepen, 1929
- †Megatrigoniidae van Hoepen, 1929 日本産のプテロトリゴニア属を含む[5]。
- †Myophorelloidea Kobayashi, 1954
- †Myophorellidae Kobayashi, 1954
- †Laevitrigoniidae Savelive, 1958
- †Steinmanellidae M. R. Cooper, 1991 北太平洋産のYaadia属を含む[3]。
- Trigonioidea Lamarck, 1819 サンカクガイ上科
- Trigoniidae Lamarck, 1819 サンカクガイ科。現生のシンサンカクガイ属(ネオトリゴニア属)を含む。
- †Myophoriidae Bronn, 1849[1]
形態
[編集]貝殻は腹縁後方へ伸びるため、やや三角形となる。左右の殻頂からハの字型の鉸歯が伸び、「裂歯型」(schizodont)とも呼ばれる。左殻の鉸歯が右側の鉸歯を包むような構造で、左右両側に鋸歯状の刻みがある。閉殻筋を使って殻の開閉はスムーズにできたと考えられる。鰓は糸鰓型[7][9][10]。
出典
[編集]- ^ a b “Myophoriidea”. fossilworks. 2021年9月25日閲覧。
- ^ a b “Trigoniida”. WoRMS. 2021年9月25日閲覧。
- ^ a b Michael R. Cooper & Héctor A. Leanza (2017). “On the Steinmanellidae (Bivalvia: Myophorelloidea); their palaeobiogeography, evolution and classification”. N. Jb. Geol. Paläont. Abh. 285/3: 313-335. doi:10.1127/njgpa/2017/0683 2021年9月25日閲覧。.
- ^ “Trigonia”. jPaleoDB. 2021年9月25日閲覧。
- ^ a b 田代正之, 松田智子「本邦白亜紀三角貝(プテロトリゴニア類)の産出層序」『高知大学学術研究報告 自然科学』第31号、高知大学、1982年、25-60,図2枚、ISSN 03890244、NAID 120001352465。
- ^ Tadashige Habe & Kohji Nomoto (1976). “A New Species of the Genus Neotrigonia from off Western Australia”. Bull. Natn. Sci. Mus. A (Zool.) 2: 175-177 2021年9月25日閲覧。.
- ^ a b c 佐々木猛智 (2010). 貝類学. 東京大学出版会. ISBN 978-4130601900
- ^ David Combosch, Timothy M. Collins, Emily A. Glover, Daniel L. Graf et al. (2017). “A family-level Tree of Life for bivalves based on a Sanger-sequencing approach”. Molecular Phylogenetics and Evolution 107: 191-208. doi:10.1016/j.ympev.2016.11.003 2022年11月14日閲覧。.
- ^ 吉永亘希・岡本隆・前田晴良 (2022). “トリゴニアの鉸歯から考える軟体動物における蝶番関節の成長過程”. 日本古生物学会第171回例会 講演予稿集: 4 2022年11月9日閲覧。.
- ^ “Trigonia interlaevigata (Quenstedt 1858)”. The Fossil Forum. 2022年11月9日閲覧。