ザ・スキャンダル 女子大生と老教授 謎の四日間
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ザ・スキャンダル 女子大生と老教授 謎の四日間 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 石川達三『七人の敵が居た』(新潮社)[1][2][3][4] |
脚本 | 長谷川公之[1][2] |
監督 | 田中利一[1] |
出演者 |
三國連太郎 三浦リカ 浜田寅彦 文野朋子 稲葉義男 |
製作 | |
プロデューサー | 中村和則(オフィス・ヘンミ)[4] |
制作 | |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1983年3月21日 |
放送時間 | 月曜21:02 - 22:48 |
放送枠 | 月曜ワイド劇場 |
放送分 | 106分 |
回数 | 1回 |
特記事項: 「春木教授事件」[注 1]を題材とした作品であり、『犯罪実録シリーズ』として放送した。 |
『ザ・スキャンダル 女子大生と老教授 謎の四日間』(ザ・スキャンダル じょしだいせいとろうきょうじゅ なぞのよっかかん)は[3][4]、テレビ朝日系列『月曜ワイド劇場』で1983年3月21日に放送されたテレビドラマである[3][4]。
概要
[編集]1980年(昭和55年)に発売された石川達三の小説『七人の敵が居た』の映像化作品[注 2][3][4]。セクハラ事件の元祖ともいわれる[6][7]、1973年(昭和48年)2月に青山学院大学教授(当時)の春木猛が教え子の女子学生を研究室内で強姦したとして失脚した事件を題材にしている。
制作当時、作品のモデルとなった春木は既に刑期を終えており[4]、真相は不明な部分も多いとされたが[4]、当時唱えられていた政治的謀略による冤罪説は推測としてチラリと登場させるだけに留まった[4]。当作品は事件を再現しながら両者の言い分のずれを提示し、男と女の問題に焦点をあてたものである[3][4]。
あらすじ
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
1973年(昭和48年)2月14日、城南学院大学の法学部教授、牧山征一(三國連太郎)の研究室にバレンタインデーのメッセージの入ったチョコレートが届いた。牧山は年甲斐もなく胸をときめかせるのだが…[4]。
出演
[編集]- 牧山征一:三國連太郎 - 城南学院大学の法学部教授。同大学に通う女子大生から一方的に迫られ、その後性暴力を理由に訴えられた。
- 海野雪子:三浦リカ - 城南学院大学の文学部教育学科に通う学生。牧山の研究室にバレンタインデーのチョコレートを届けたことが切っ掛けで誘惑を行うようになり、その後牧山から性暴力を受けたことを理由に提訴した。
- 海野敬吉:浜田寅彦 - 雪子の父。
- 海野君子:文野朋子 - 雪子の母。
- 山形和光:橋本功 - 山形総業の社長。
- 浅野友行:稲葉義男 - 牧山の主任弁護士。
- 河内桃子
- 稲葉義男
- 滝田裕介
スタッフ
[編集]- 原作:石川達三『七人の敵が居た』(新潮社)[1][2][3][4]
- 脚本:長谷川公之[1][2]
- プロデューサー:中村和則(オフィス・ヘンミ)[1][4]
- 監督:田中利一[1]
- 製作:テレビ朝日、オフィス・ヘンミ
キャスティング・撮影
[編集]キャスティングにあたり、オフィス・ヘンミの中村和則プロデューサーは「初老の男性の老いてもなお執拗な性への興味、それに相反する男性としての機能を失った男の侘しさ、この両方を演じ切れるのは三國連太郎さんしかいない」と三國を老教授役にキャスティングした[3][4]。三國の芝居を見た中村プロデューサーは「女性を〇した後、あるいは女性に求められても応じきれなかった時、どちらも全く違う状況ですが、ズボンを履く彼のブリーフ一枚の後ろ姿でそれぞれの状況を見事に演じています」と唸らせた[3][4]。三國は当時27歳年下の女性との入籍が話題を呼んだ当時で60歳ながら元気ハツラツで正に適役[3]。相手役の女子大生には「まだ一度も脱いだことのない清純派女優」という理由で三浦リカが抜擢された[4]。
話題を呼んだのがレイプシーン[3]。三國は愛欲演技のリアリズムで定評があり[4][8]、かつて映画で共演した佐久間良子や岩下志麻の秘部に触れて二人を激怒させたこともある常習犯で[8]、今回の三浦とのレイプシーンの撮影でもえらく張り切り、スタッフも警戒した[4]。三國自身「ボク、興奮してくるとストッキングだけじゃなくパンティも脱がしてしまう。リカちゃんにパンティを二枚履かせておいて下さい」と要請した[4]。スタッフは二枚でも危ないと判断し、三浦に三枚パンティを履くよう要請したが、三浦は女優魂を見せて一枚あるいはノーパンで撮影に挑んだとされる[4]。
配信・映像ソフト
[編集]チャンネルNECOとAXNミステリーの共同企画として「平成・昭和の大事件特集」が編成され[9]、AXNミステリーで2019年1月20日に放送された[6][7]。また同年9月28日に『実録・昭和の事件シリーズ コレクターズDVD』として全6作品収録の1本として収録されたDVD(3枚組)が発売されている[注 3][2]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g “犯罪実録シリーズ ザ・スキャンダル 女子大生と老教授、謎の四日間”. テレビドラマデータベース. 2018年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月12日閲覧。
- ^ a b c d e “昭和の名作ライブラリー 第33集 実録・昭和の事件シリーズ コレクターズDVD<HDリマスター版>”. ベストフィールド. 2022年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 「NEWS OF NEWS 月曜ワイド劇場のパンティー騒動」『週刊読売』1983年4月2日号、読売新聞社、33頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 「芸能カレンダー TV見どころ裏表 『ザ・スキャンダル 女子大生と老教授 謎の四日間』」『週刊サンケイ』1983年3月31日号、産業経済新聞社、87頁。
- ^ 橋本紀子 (2018年8月23日). “【著者インタビュー】早瀬圭一『老いぼれ記者魂 青山学院 春木教授事件四十五年目の結末』”. 小説丸. 小学館. 2023年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月13日閲覧。
- ^ a b “サリン事件、グリコ・森永事件、三億円事件などを映像作品で振り返る特集OA”. 映画ナタリー. ナターシャ. 2023年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月12日閲覧。
- ^ a b “AXNミステリー×映画・チャンネルNECO 共同企画 平成が終わりを告げる年に、大きな出来事・事件を映像作品で振り返る 「昭和・平成の大事件特集」” (PDF). 衛星放送協会 (2018年11月29日). 2023年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月12日閲覧。
- ^ a b 「岩下志麻の秘部に触れた三国連太郎」『週刊現代』1971年2月25日号、講談社、33頁。
- ^ “映画・チャンネルNECO×AXNミステリー共同企画「平成・昭和の大事件特集」1月オンエア!”. 映画・チャンネルNECO. 日活衛星メディア事業本部 (2018年12月28日). 2023年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月13日閲覧。 “(注:「男と女のスキャンダラスな事件簿」として紹介されたが、当作は映画・チャンネルNECOでは放送していない)”