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シッコ・モード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「シッコ・モード」
トラヴィス・スコットシングル
初出アルバム『アストロワールド
リリース
ジャンル ヒップ・ホッププログレッシブ・ラップトラップ
時間
レーベル エピック・レコード
チャート最高順位
トラヴィス・スコット シングル 年表
Dangerous World
(2018年)
Sicko Mode
(2018年)
Neighbor
(2018年)
ミュージックビデオ
シッコ・モード - YouTube
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シッコ・モード (Sicko Mode) は、アメリカ人のラッパートラヴィス・スコットの楽曲で、カナダ人ラッパーのドレイクが客演として参加している。スコットのアルバム『アストロワールド』からの3番目のシングルであり、スコットにとって最初のBillboard Hot 100において1位を獲得した曲。また、Hot 100において30週間以上のTop10入を記録した史上初のヒップホップの楽曲である[4]

構成

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この曲は3つの曲調で構成されている。最初は冬の訪れと友人たちとの思い出、次に過去の女性関係が回想するリリックが綴られる。最後はラッパーたちの高校時代を回想している。曲全体を通して過去の回想を中心に歌詞が構成され、現在の状況とを対比させている。この曲が収録されているアルバム『アストロワールド』の名前通り、ところどころに宇宙業界関連の話題が登場する[5][6]

批評

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シッコ・モードは米国ビルボード・ホット100において初週4位にランクインし、ミュージック・ビデオのリリース後に2位に達し、その後17週間トップ10を維持し続けて2018年12月8日付のチャートで遂に1位となった[4]。ドレイクがクレジットされていた場合、ドレイクにとって7度目のナンバーワン・ヒットとなっていた[7]。シッコ・モードはスコットにとってラジオ・ソング・チャートにおける初のトップ10入りも果たした。また、トリプルJの2018年ホットテスト100では3位にランクインした[8]

シッコ・モードに参加しているカナダ人ラッパーであるドレイクは、ビルボードSpotifyではクレジットされていない。また、スウェイ・リーとビッグ・ハークの追加ボーカルも挿入されているが、両者ともクレジットされていない[4]

シッコ・モードは批評家から非常に高い評価を受け、一部の批評家はこれを『AstroWorld』の最も素晴らしい曲だと評価している。ローリング・ストーンに寄稿したクリストファー・R・ワインガルテンは「アルバムのハイライトである」と評価し[9]、ブレンダン・クリンケンバーグはこの曲を「スコットの総合的本能の頂点」と評した[10]Entertainment Weeklyのブライアン・ジョセフスはこれを「バンガー[注 1]のミニスイート」[11]インデペンデントのロイシン・オコナーは、「ドレイクが豪快で自信に満ちたフロウで、(ドレイクの)直近のリリースである『スコーピオン』よりもこの曲でよりそれが際立っている」と評価した[12]

カバー

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2018年11月28日、アメリカのレコードプロデューサーSkrillexによるエレクトロニック・リミックスがリリースされた[13][14]

2020年2月28日、スウェイ・リーはこの曲のセリフを基にしたシングル「Someone Said」をリリースした[15]

脚注

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注釈

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  1. ^ バンガー(Banger)とは、非常に優れた曲を意味するスラング。

出典

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  1. ^ australian-charts.com - Travis Scott - Sicko Mode”. australian-charts.com. 2023年12月20日閲覧。
  2. ^ SICKO MODE by TRAVIS SCOTT”. UK Singles Chart. 2023年12月20日閲覧。
  3. ^ Travis Scott | Biography, Music & News” (英語). Billboard. 2023年12月20日閲覧。
  4. ^ a b c Trust, Gary (2018年12月3日). “Travis Scott Scores First Billboard Hot 100 Leader: ‘What’s More ‘Sicko Mode’ Than Going No. 1?!’” (英語). Billboard. 2023年12月20日閲覧。
  5. ^ E, Martin, Chris (2018年11月20日). “Sicko Mode” (英語). Musicnotes.com. 2023年12月20日閲覧。
  6. ^ Travis Scott ft. Drake - SICKO MODE: 成功、贅沢などをテーマにしたラップ アンセム”. eightify.app. 2023年12月20日閲覧。
  7. ^ Drake | Biography, Music & News” (英語). Billboard. 2023年12月20日閲覧。
  8. ^ 1-100 | Hottest 100 2018 | triple j” (英語). www.abc.net.au (2018年11月11日). 2023年12月20日閲覧。
  9. ^ Weingarten, Christopher R. (2018年8月7日). “Review: Travis Scott Starts Living Up to His Ambitions on 'Astroworld'” (英語). Rolling Stone. 2023年12月20日閲覧。
  10. ^ Klinkenberg, Brendan (2018年8月9日). “'Sicko Mode' is Travis Scott Doing What Travis Scott Does Best” (英語). Rolling Stone. 2023年12月20日閲覧。
  11. ^ Travis Scott quiets his own worst habits on 'Astroworld': EW review” (英語). EW.com. 2023年12月20日閲覧。
  12. ^ Travis Scott is lightyears ahead of his peers on new album 'Astroworld'” (英語). The Independent (2018年8月7日). 2023年12月20日閲覧。
  13. ^ スクリレックス、トラヴィス・スコットの大ヒット曲「Sicko Mode」をリミックス | Daily News”. Billboard JAPAN. 2023年12月20日閲覧。
  14. ^ Y’all Know I Don’t Follow Suit: How Travis Scott’s ‘SICKO MODE’ Became the Unlikeliest No. 1 Hit of 2018”. Billboard (2018年12月26日). 2023年12月20日閲覧。
  15. ^ Langhorne, Cyrus (2020年2月26日). “Rae Sremmurd's Swae Lee Announces Fire Music Arrives In 48 Hours” (英語). SOHH.com. 2023年12月20日閲覧。