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シピオン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シピオン酸
識別情報
CAS登録番号 140-77-2 チェック
PubChem 8818
ChemSpider 8487
特性
化学式 C8H14O2
モル質量 142.2 g mol−1
密度 0.996 g/mL[1]
融点

130-132 °C (12 mmHg)

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

シピオン酸(シピオンさん、: Cypionic acid)は、化学式C8H14O2で表されるカルボン酸の一種。

主な用途は医薬品製剤で、母体化合物の半減期を長くするため、シピオン酸エステルとしたものがプロドラッグとして製造される。シピオン基は脂溶性であるため、筋肉注射されると脂肪組織に取り込まれる[2]。シピオン基は代謝酵素により徐々に加水分解され、安定した量の有効成分を放出する。この効果を応用する医薬品の例として、テストステロンヒドロコルチゾンオキサボロンエストラジオールなどがある。

脚注

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  1. ^ 3-Cyclopentylpropionic acid at シグマアルドリッチ
  2. ^ VJ. Stella, W.N A. Charman and V.H. Naringrekar (1985). “Prodrugs: Do They Have Advantages in Clinical Practice?”. Drugs 29 (5): 455–473. PMID 3891303.