シマサンゴアナナス
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シマサンゴアナナス | ||||||||||||||||||||||||
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Aechmea fasciata (Lindl.) Baker | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
シマサンゴアナナス | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
friendship plant, queen's-tears |
シマサンゴアナナス Aechmea fasciata はパイナップル科の植物の1つ。観賞用に栽培されるアナナスの代表的なもの。密生したピンク色の花穂には苞が目立つ。
特徴
[編集]常緑の多年生草本で着生植物[1]。この類では中型で葉の長さは40-60cm、葉質は硬く、縁には黒い棘が並ぶ。色は濃緑色で、表面に粉を吹いて白くなり、それが横帯の模様を作る。葉の幅は6cm、16-20枚の葉がゆるく筒状に並ぶ[2]。
花茎は直立して花は円錐花序につくが密生して生じる[3]。赤桃色の苞がよく発達しており、その先端は尖り、またその縁には鋭い鋸歯がある。花は密生した苞の間に隠れる[4]。萼も桃色で、花冠はその先端が淡青紫色になる。花は3-4日でしぼむが苞はほぼ100日間、その色を保つ。
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包の間から蕾が見える。
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若い花序・包の先端がとがっている
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葉の縞模様がよく見える
分布と生育環境
[編集]ブラジル南部が原産で、高木に着生している[5]。
利用
[編集]観賞用に栽培される。「アナナス類の代表種」[6]であり、アナナスの中で「もっとも親しまれてる」[4]と言われるほどに広く知られた美しい種である。先述のように花は苞に埋もれ、また開花期間が短いのだが、苞が美しくて長くその色を保つため、時には半年にもわたって鑑賞に堪える[5]。園芸品種としては斑入りのものがあり、覆輪(葉の縁が白い)のアルボマギナタ Albomaginata と中斑(葉の中央が白い)のヴァリエガタ Variegata が知られている[2]。
なお、アナナス類は一般に開花後に出る吸枝(根本などの脇から出る芽)を使って繁殖させるが、本種の場合はこれが少なく、主として実生で繁殖させる[2]。
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鉢植えの様子
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覆輪の品種
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中斑の品種
出典
[編集]- ^ 以下、主として本田他(1984),p.544
- ^ a b c 園芸植物大事典(1994),p.327
- ^ 以下、主として園芸植物大事典(1994),p.327
- ^ a b 浅山他(1977),p.164
- ^ a b フィルコックス(1997),p.217
- ^ 本田他(1984),p.544
参考文献
[編集]- 『園芸植物大事典 1』、(1994)、小学館
- 浅山英一他、『原色図譜 園芸植物 温室編』、(1977)、平凡社
- 本田正次他監修、『原色園芸植物大圖鑑』、(1984)、北隆館
- ディヴィッド・フィルコックス、「サンゴアナナス」:『朝日百科 植物の世界 10』、(1997)、朝日新聞社:p.217-218