シャスティフォル

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シャスティフォルChastiefol, chastie 「懲らしむ、罰す」 + fol 「愚か」からか)[1][2]アーサー王伝説に登場する。1400年頃の中期フランス語散文パプゴーの物語フランス語版』(『鸚鵡の騎士』とも)[3][4][5][6][7]に登場する。「パプゴーフランス語版」とは人間の言葉を話す魔法の鳥で[8]鸚鵡とも解釈される[9]

『パプゴーの物語』では、パプゴーを引き連れて旅をする若き頃のアーサー王が描かれている[8]。若き頃のアーサー王はエクスカリバーの代わりにシャスティフォルを携えていたとされる[7]

脚注[編集]

  1. ^ a b その他、「シャスティーフォル」(Chastiefol)の表記がコグラン & 山本訳 (1996), p. 166 にみられる。
  2. ^ 綴りとしては Chastiefol[10][11][5][6][7] がみられる。
  3. ^ 『パプゴーの物語』(Le Conte du Papegau)、「パプゴーを連れた騎士」(Chevalier au Papegaut)の表記はヴァルテール & 渡邉・渡邉訳 (2018), pp. 292, 439 にみられる。
  4. ^ Bruce 1999, p. 115.
  5. ^ a b Heuckenkamp 1896, p. 39, 16行目; p. xv (Inhalt 要約付き目次、第17章); p. 98 (Namenverzeichnis 名称索引)
  6. ^ a b Vesce 1986, p. 41.
  7. ^ a b Bane 2020, p. 46.
  8. ^ a b ヴァルテール & 渡邉・渡邉訳 2018, pp. 292.
  9. ^ Vesce (1986) の題などでは「Parrot」と訳されている。
  10. ^ コグラン & 山本訳 1996, p. 166.
  11. ^ Bruce 1999, p. 347.

参考文献[編集]

関連項目[編集]

  • アルタキアラ - イタリアの騎士道物語に登場する剣。別名ガスティガ=フォッリで、本記事のシャスティフォルと同じ意味の名前を持つ。