シュコダ48T
シュコダ48T | |
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基本情報 | |
製造所 | シュコダ・トランスポーテーション |
製造年 | 2024年 - |
製造数 | 8両(予定) |
運用開始 | 2025年(予定) |
投入先 | ブランデンブルク市電 |
主要諸元 | |
編成 | 3車体連接車、片運転台 |
軸配置 | Bo'2'Bo' |
軌間 | 1,000 mm |
設計最高速度 | 80 km/h |
車両定員 |
151人(着席51人) 折り畳み座席6人分 (乗客密度4人/m2時) |
全長 | 28,960 mm |
全幅 | 2,300 mm |
床面高さ |
350 mm(低床部分) 500 mm(低床部分、中間車体) 786 mm(高床部分) (低床率71 %) |
車輪径 | 600 mm |
主電動機出力 | 100 kW |
出力 | 400 kW |
備考 | 主要数値は[1][2][3]に基づく。 |
シュコダ48Tは、ドイツの都市・ブランデンブルク・アン・デア・ハーフェル(以下、「ブランデンブルク」と表記。)の路面電車であるブランデンブルク市電の車両。チェコのシュコダ・トランスポーテーションが展開する、バリアフリーに適した超低床電車のフォアシティ・プラスの1車種で、他都市との共同発注が実施された[1][2][3]。
概要
[編集]2010年代以降、ブランデンブルク州に属するフランクフルト・アン・デア・オーダー、コトブス、ブランデンブルクの3都市の路面電車事業者は、導入費用の削減や整備の利便性を目的に新型路面電車車両の共同購入を検討するようになり[注釈 1]、2018年に入札が実施された後、2021年にチェコのシュコダ・トランスポーテーションが製造権を獲得した。そのうちブランデンブルク市電向けには追加発注分を含めて8両が生産される事となり[注釈 2]、この契約を基にシュコダが生産する車両が48Tである[2][3]。
右側通行に適した片運転台式の3車体連接車で、前後の車体には回転軸を有する動力台車が、中間車体には回転軸を持たない付随台車が設置されている。そのため、動力台車が設置されている場所は床上高さが高くなっており、車内には段差が存在する。また、動力台車にはシュコダ・エレクトリック製の空冷式誘導電動機(出力100 kW)が2基設置され、シーメンス製の制御装置によって制御される。車体は耐腐食性に優れた耐候性鋼が用いられている。車内の座席配置はクロスシートを基本としている他、車内には折り畳み座席が6人分設置されている[2][3]。
2024年12月に最初の車両がブランデンブルクに到着しており、試運転を経て2025年から営業運転を開始する事になっている[2][3]。
関連項目
[編集]- 共同発注が実施された他都市の路面電車車両[2]
- シュコダ46T - フランクフルト(オーダー)市電向け車両。
- シュコダ47T - コトブス市電向け車両。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 当初はゲルリッツ(ゲルリッツ市電)、シェーンアイヘ・バイ・ベルリン(シェーンアイヘ/リューダースドルフ軌道)の各事業者も参加していたが、これらは後年に共同購入プロジェクトから外れている。
- ^ 当初は4両が発注され、2024年にオプション分を使い4両の追加発注が行われた。
出典
[編集]- ^ a b “Frankfurt (Oder) – Cottbus – Brandenburg an der Havel (FCB)”. Škoda Transportation. 2025年1月4日閲覧。
- ^ a b c d e f Libor Hinčica (2024年12月31日). “Tramvaje Škoda ForCity Plus pro Frankfurt (Oder), Cottbus a Brandenburg”. Československý Dopravák. 2025年1月4日閲覧。
- ^ a b c d e Michael Levy (2024年12月30日). “3 in one go: Brandenburg, Halle/Saale and Würzburg get new trams”. Urban Transport Magazine. 2025年1月4日閲覧。