ジェットスキー
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ジェットスキー (Jet Ski) は、カワサキモータース(カワサキ)が製造している水上オートバイのブランド[1]。ジェットスキーは、アメリカ合衆国において「最初に商業的成功を収めた」水上オートバイである[1]。
本来は商品名であるが、商標の普通名称化がおきており、例えば、ヤマハ発動機のマリンジェットなど、他社の水上オートバイをジェットスキーと呼ぶこともある。[2]
歴史
[編集]1970年代初頭に、アメリカ人発明家からの提案を受け、当時の川崎重工が製造に乗り出し、1973年に最初の市販モデル「JS400」がアメリカ合衆国で販売された[3][4](1972年に発売されたとする資料もある[1])。
ジェットスキーがスポーツとして日本に「逆輸入」されたのは1980年で、1984年には日本ジェットスキー協会が設立され、1988年からはプロ選手の認定が始まった[4]。バブル期には「爆発的な人気を呼んでいる」と評されるヒット商品となった[5]。
英語の普通名詞としての「jet ski」
[編集]英語において、固有名詞の「Jet Ski」は、カワサキの登録商標であるが、普通名詞としての「jet ski」は小型のレジャー用の水上の乗り物(パーソナルウォータークラフト、Personal watercraft、PWC)を指す[6]。
脚注
[編集]- ^ a b c Josephson, Paul R. (2007). Motorized Obsessions: Life, Liberty, and the Small-Bore Engine. JHU Press. p. 150. ISBN 9780801886416 2012年8月24日閲覧。
- ^ TV番組で水上オートバイ全体を「ジェットスキー」と呼んだ例
- 例1:ドラえもん2015年11月6日放映分「山へ1空へ!乗りものぐつ」。「乗りものぐつ」が水上オートバイになったことを差してのび太が「ジェットスキーにもなるんだね!」と言うカットがある。
- 例2:世界まる見え!テレビ特捜部2016年5月2日放映分。アメリカであった男性とイルカの絆の話で水上オートバイ全体を指す「ジェットスキー」と言うナレーションやテロップがみられた。
- ^ “ジェットスキーの歴史 1970年代”. カワサキモータースジャパン. 2016年1月15日閲覧。
- ^ a b “[余暇情報]そう快! ジェットスキー 簡単な免許が必要”. 読売新聞・東京朝刊: p. 16. (1988年6月24日). "最高時速五十―六十キロ。エンジンを装備し、スタートボタンとストップボタンで操作する。スピードはハンドル部についたアクセルで調節する。八年前にアメリカから入ったスポーツだが、エンジンを開発したのは日本。十五年前、川崎重工が製作し、向こうで発売した。「アメリカ向きの商品」といわれたが、日本でも海外で体験するなど愛好者が増えたため、逆輸入されたいきさつがある。… 日本ジェットスキー協会 … 四年前に設立された同会の昨年の会員数は五百人。今年は七百人は超えそうという。… 日本では四級小型船舶操縦士以上の免許がいる。… 同協会では今年、初めて十六人のプロを公認した…" - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ “[会社はいま]川崎重工業 再編合理化で低迷脱出 重厚長大からハイテク産業へ”. 読売新聞: p. 4. (1989年8月31日). "大衆消費財部門では、マリンレジャーブームの影響で、ジェットスキーが爆発的な人気を呼んでいる。「大衆消費財でヒット商品が出ると企業の活力が違ってくる」(松本専務)とジェットスキーにかける期待は大きい。" - ヨミダス歴史館にて閲覧
- ^ “Jet Ski”. Merriam Webster Dictionary. 2016年1月15日閲覧。