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ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム
識別情報
CAS登録番号 148-18-5
特性
化学式 C5H10NS2Na
モル質量 171.259 g/mol (無水物)
外観 わずかに茶色の白色、またはわずかに桃色の結晶
密度 1.1 g/cm3
融点

95℃

への溶解度 可溶
危険性
主な危険性 有害
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(Sodium diethyldithiocarbamate)は、化学式がNaS2CN(C2H5)2有機化合物である。 この塩は、水酸化ナトリウムの存在下、ジエチルアミン二硫化炭素を処理することで得られる。いくつかのジチオカルバミン酸塩も同様に二級アミンと二硫化炭素から作ることができる。 それらは、遷移金属元素イオンのキレート剤除草剤有機合成のビルディングブロック、また加硫試薬としても使われる。

チウラムジスルフィドへの酸化

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ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムを酸化するとチウラムジスルフィドと呼ばれるジスルフィドが得られる。(Et:エチル基)

このジスルフィドは抗酒癖剤としてアンタビュースジスルフィラムという名称で販売されている。

他の反応

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上記のチウラムジスルフィドを塩素化して塩化チオカルバモイルにすることができる[1]

脚注

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  1. ^ Goshorn, R. H.; Levis, Jr., W. W. ;Jaul, E.; Ritter, E. J. (1963). "Diethylthiocarbamyl Chloride". Organic Syntheses (英語).; Collective Volume, vol. 4, p. 307