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ジヒドロカルベオール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジヒドロカルベオール
Dihydrocarveol[1][2]
識別情報
CAS登録番号 38049-26-2[1]
PubChem 12072
特性
化学式 C10H18O
モル質量 154.25 g mol−1
外観 無色ないし淡黄色の液体
匂い #用途節を参照
沸点

224-225℃

への溶解度 不溶
有機溶媒への溶解度 アルコール、油類に可溶
危険性
引火点 91℃
半数致死量 LD50 6.3g/kg(ラット、経口)
関連する物質
関連する異性体 C10H18Oを参照
関連物質 カルベオール
イソプレゴール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジヒドロカルベオール: Dihydrocarveol)は、化学式C10H18Oで表される脂肪族アルコールの一種である[3]

異性体

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イソプレゴール構造異性体であり、それと同様メチル基ヒドロキシ基イソプロペニル基の配位の差による4つの立体異性体、そのそれぞれに光学異性体があることが知られている。市販品はジヒドロカルベオール、ネオジヒドロカルベオール、イソジヒドロカルベオール、ネオイソジヒドロカルベオールの混合体である[4]

用途

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天然にはミント油などに存在する。d体はウッディ、ミンティ、フローラルノートl体はd体よりやや劣る。ガーデニアチューベローズなど重い感じのフローラル系調合香料ペッパーキャラウェイ・ミント調フレーバーなどに用いられる。最終製品における使用量は、飲料で84~500ppm、アイスクリームで300ppmほどである[4]

脚注

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  1. ^ a b ジヒドロカルベオール”. J-GLOBAL. 科学技術振興機構. 2016年12月8日閲覧。
  2. ^ Dihydrocarveol”. PubChem. National Center for Biotechnology Information. 2016年12月8日閲覧。
  3. ^ ジヒドロカルベオール (PDF)
  4. ^ a b 合成香料 化学と商品知識』p.93-94

参考文献

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  • 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年。ISBN 4-87326-460-X 

関連項目

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