カルベオール
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カルベオール | |
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2-Methyl-5-(1-methylethenyl)-2-cyclohexen-1-ol | |
別称 L-Carveol; Mentha-6,8-dien-2-ol | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 99-48-9 |
PubChem | 443178 |
ChemSpider | 391450 |
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特性 | |
化学式 | C10H16O |
モル質量 | 152.23 g mol−1 |
外観 | 無色の液体[1] |
密度 | 0.946 g/cm3 |
融点 |
24-25℃(l-cis体)[1] |
沸点 |
226 °C, 499 K, 439 °F |
水への溶解度 | 不溶[1] |
有機溶媒への溶解度 | アルコール、油類に可溶[1] |
危険性 | |
引火点 | 98℃[1] |
半数致死量 LD50 | 3.0g/kg(ラット、経口)[1] |
関連する物質 | |
関連する異性体 | C10H16Oを参照 |
関連物質 | ジヒドロカルベオール |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
カルベオール(carveol)は、スペアミントオイルに含まれる天然のテルペノイドアルコールである。スペアミント、キャラウェイの芳香、風味を持つため、化粧品や食品添加物に使われる。
乳房の発癌(乳癌)の予防効果があることが報告されている[2]。
異性体
[編集]cis、transの幾何異性体と、そのそれぞれに光学異性体があり、計6個の異性体があることが知られている。cis-l-カルベオールが最も重要である[1]。
用途
[編集]ミント、キャラウェイ、スパイス調のフレーバーに用いられる。最終製品における使用量は、キャンディなどで1.5~39ppmほどである[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h 『合成香料 化学と商品知識』p.92-93
- ^ P.L. Crowell, et al., "Chemoprevention of mammary carcinogenesis by hydroxylated derivatives of d-limonene", Carcinogenesis 13, 1261 (1992)
参考文献
[編集]- 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年。ISBN 4-87326-460-X。