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ジプロピルトリスルフィド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジプロピルトリスルフィド
Dipropyl disulfide[1]
識別情報
CAS登録番号 6028-61-1
特性
化学式 C6H14S3
モル質量 182.37 g mol−1
外観 無色ないし薄い黄色の液体
匂い タマネギ臭、ニンニク
沸点

66-67℃(0.03kPa)

への溶解度 不溶
有機溶媒への溶解度 アルコール、油類に可溶。
関連する物質
関連するトリスルフィド類 ジメチルトリスルフィド
メチルプロピルトリスルフィド
関連物質 ジプロピルジスルフィド
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ジプロピルトリスルフィド: Dipropyl Trisulfide)は、二つのプロピル基硫黄原子3つを介してトリスルフィド結合した有機硫黄化合物である。

性質

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タマネギなどの天然物に広く含まれる[1]。本物質が記憶障害の改善に有効であるとして、共同特許を保有する東海大学科学技術振興機構・とバイオベンチャー企業の北海道バイオインダストリー2014年に北海道地方発明表彰を受賞した[2][3]フレーバーとしては、ミートソーススープドレッシングなどに1.0ppmほど使用される[1]

製法

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90-125℃でジプロピルジスルフィド硫黄ジブチルメチルを反応させたのち加熱することで得られる[1]

脚注

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  1. ^ a b c d 印藤 2005, pp. 748–749.
  2. ^ 東海大学が北海道地方発明表彰を受賞しました』(プレスリリース)東海大学、2014年11月19日http://www.u-tokai.ac.jp/research/news/detail/20141119_2.html2016年12月10日閲覧 
  3. ^ 特許4139677”. J-PlatPat(特許情報プラットフォーム). 2016年12月10日閲覧。

参考文献

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  • 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年。ISBN 4-87326-460-X