ジプロピルトリスルフィド
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ジプロピルトリスルフィド Dipropyl disulfide[1] | |
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別称 DPTS | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 6028-61-1 |
特性 | |
化学式 | C6H14S3 |
モル質量 | 182.37 g mol−1 |
外観 | 無色ないし薄い黄色の液体 |
匂い | タマネギ臭、ニンニク臭 |
沸点 |
66-67℃(0.03kPa) |
水への溶解度 | 不溶 |
有機溶媒への溶解度 | アルコール、油類に可溶。 |
関連する物質 | |
関連するトリスルフィド類 | ジメチルトリスルフィド メチルプロピルトリスルフィド |
関連物質 | ジプロピルジスルフィド |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ジプロピルトリスルフィド(英: Dipropyl Trisulfide)は、二つのプロピル基が硫黄原子3つを介してトリスルフィド結合した有機硫黄化合物である。
性質
[編集]タマネギなどの天然物に広く含まれる[1]。本物質が記憶障害の改善に有効であるとして、共同特許を保有する東海大学・科学技術振興機構・とバイオベンチャー企業の北海道バイオインダストリーは2014年に北海道地方発明表彰を受賞した[2][3]。フレーバーとしては、ミートソースやスープ、ドレッシングなどに1.0ppmほど使用される[1]。
製法
[編集]90-125℃でジプロピルジスルフィドに硫黄とジブチルメチルを反応させたのち加熱することで得られる[1]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年。ISBN 4-87326-460-X。